Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/1/16週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
ついこのあいだまで正月気分だったのですが、1月も下旬にさしかかり時の流れの速さを実感する今日この頃です。あっというまに2023年の1/12が終わろうとしているわけで、時間を有効に活用しなくてはいけないな……と思わされました。
みなさまの環境ではMySQL 5.6互換のAmazon Auroraバージョン1系が稼働していないでしょうか?過去にお知らせしていましたが、バージョン1系は2023年2月28日でサポート終了の予定です。もしまだ稼働しているようであれば、早めにMySQL 5.7互換のバージョン2系か、MySQL 8.0互換のバージョン3系にアップグレードをお願いします。
それでは、1 月 16 日週のアップデートを振り返ってみましょう。インフラっぽいアップデートが多めの週ですね。
2023 年 1 月 16 日週の主要なアップデート
- 1/16(月)
- アメリカは祝日のため、アップデートはありませんでした。
- 1/17(火)
- AWS Network FirewallがIPv6をサポート
AWS Network FirewallがIPv6とIPv4のデュアルスタック構成のサブネットをサポートしました。パブリックなインターネットやオンプレミスのネットワーク、VPC内のエンドポイントなどに対する送信・受信双方のトラフィックに対するフィルタリングが可能になりました。 - Amazon Correttoのアップデートを公開
OpenJDKディストリビューションであるAmazon Correttoでは、四半期ごとにセキュリティやクリティカルな問題修正のためのアップデートを公開しています。今回Correttoのバージョン19.0.2/17.0.6/11.0.18/8u362が公開され、ご利用頂けるようになりました。 - Amazon EC2 network performance metricsでConnTrack使用率が利用可能に
Amazon EC2ではネットワークパフォーマンスに関するメトリクスを提供しています。今回、その一環としてConnTrack使用率を取得できるようになりました。EC2ではインスタンスごとに利用可能なコネクションの数が定義されており、上限を超えるとパケットがドロップされます。ConnTrack利用率がモニタリングできるようになったことで、コネクション数の利用率をモニタリングしてEC2インスタンスをスケーリングする判断の基準としての利用が可能になります。
- AWS Network FirewallがIPv6をサポート
- 1/18(水)
- Amazon ElastiCacheがMemcached 1.6.17をサポート
Amazon ElastiCache for MemcachedでMemcachedのバージョン1.6.17をご利用頂けるようになりました。 - Amazon EMR ServerlessのvCPUベースのサービス上限を発表
Amazon EMRによるビッグデータ分析をクラスタやサーバの構成管理・スケーリングすることなく実行できるAmazon EMR Serverlessで、アカウントごとに最大vCPUによるサービス上限(クォータ)を設定できるようになりました。アプリケーションがリージョン内でスケールアップできる合計vCPU数の上限を定義して、過剰にリソースが利用されないよう制限できます。
- Amazon ElastiCacheがMemcached 1.6.17をサポート
- 1/19(木)
- AWS Fault Injection Simulatorのリソース上限を引き上げ
AWS Fault Injection Simulator(FIS)で、一部のFIS障害アクション(障害の起因となるイベント)について、AWS Service Quotasを介することでこれまで最大5だった対象リソース数を引き上げることが可能になりました。例えばEC2インスタンスの停止であれば、同時に200インスタンスが停止するといった大規模なイベントにも対応可能です。 - Amazon ECSのコンソールを刷新
Amazon ECSですべてのユーザが新しいコンソールを利用できるようになりました。
- AWS Fault Injection Simulatorのリソース上限を引き上げ
- 1/20(金)
- Amazon Connectが長時間継続するチャットセッションに対応
Amazon Connectで、お客様に対して長時間継続する永続的なチャットによる問い合わせ対応を提供できるようになりました。以前のやりとりを維持して、チャットを再開することができるため、よりよいお客様体験を提供することが容易になります。 - AWS Marketplaceのコンソールでプライベートオファーページを利用可能に
AWS MarketplaceのWebコンソールで、プライベートオファーを統合的に表示するプライベートオファーページが利用可能になりました。オファーの内容や期限などを容易に確認・利用することが可能です。
- Amazon Connectが長時間継続するチャットセッションに対応
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)