100 万ドル以上削減
年間のストレージコスト
10 万以上
アーカイブストレージ階層に移動したアクセス頻度の低いスナップショットの数
ペタバイト規模
アーカイブされたデータの量
無停止
のアーカイブプロセス
バックアップ
のコンプライアンスと法的規制を遵守
概要
Johnson & Johnson (J&J) は、世界中に 14 万人以上の従業員と請負業者を抱える世界有数のヘルスケア企業であり、コンプライアンス、ディザスタリカバリ対策、事業継続性を確保するための包括的なデータバックアップ戦略の策定に力を注いでいます。J&J は急激な事業拡大を遂げる中、コンプライアンスや法的規制を満たすために、従業員の仮想デスクトップのデータをアーカイブするためのシンプルで低コストのソリューションを必要としていました。データの保存期間の要件は 20 年以上です。大量のデータをコスト効率の高い方法でアーカイブするクラウドベースのソリューションを必要としていた J&J は、進行中のプロセスを中断することなく持続可能なデータバックアップの実現に向けて現在のストレージコスト構造を最適化しようと、Amazon Web Services (AWS) に目を向けました。
機会 | AWS を利用する従業員 45,000 人以上のデータアクセスの民主化
J&J は 10 年近くにわたり、パブリッククラウドの採用においてヘルスケア業界をリードしており、Amazon WorkSpaces を 7 年間使用しています。Amazon WorkSpaces は、J&J が安全で信頼性のある、スケーラブルな永続的仮想デスクトップを迅速にデプロイするのに役立ちます。主なユースケースの 1 つとして、Amazon WorkSpaces は、どの場所からでも任意のデバイスで安全に J&J リソースにアクセスできる必要のある、J&J の 45,000 人を超える請負業者と従業員に、迅速で安全なアクセスを提供します。Amazon WorkSpaces は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) のコンピューティングや Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) のストレージボリュームなど、AWS のコアサービスを活用しています。この共同コンピューティングおよびストレージソリューションにより、Johnson & Johnson は新入社員や成長に合わせて必要に応じてスケールアップできます。
ヘルスケア産業のリーダーである J&J は、コンプライアンス法および規制の対象となっています。コンプライアンスを確保するために、J&J は Amazon EBS Snapshots を使用してアソシエイトの仮想デスクトップのコピーを保存しています。一部のスナップショットは保存期間が無期限で、あまりアクセスされません。数年の間、J&J はスナップショットデータをアクティブなストレージ階層に保存するコストを吸収することができていました。J&J のビジネスとデータ量の急速な成長に伴い、ペタバイト規模のデータ、特にアクセス頻度の低いデータをスナップショットストレージに保持していることは、同社にとって大きなコスト負担になりました。
J&J はコンプライアンスや規制のために、コールドデータを変更または削除することなく、長期間保持できる、コスト効率が高いソリューションを求めていました。さらに、J&J は、審査を要し検証とデプロイに時間がかかるサードパーティーソリューションのリスクを負う代わりに、既存のインフラストラクチャに簡単に統合できる「AWS ネイティブ」ソリューションを望んでいました。
Amazon EBS Snapshots Archive は、当社の技術要件とコンプライアンス要件に適合するだけでなく、今後何年にもわたり、スナップショットのストレージコストを確実に持続可能なものにしてくれます”
Gaurav Kapoor 氏
Johnson & Johnson、シニアマネージャー
ソリューション | Amazon EBS を使用して法的およびコンプライアンス規制を満たす
「コスト効率が高く、長期的にスナップショットを保存でき、仮想デスクトップの長期保存に関するコンプライアンス要件への対応に役立つ、シンプルでエンドツーエンドの AWS ネイティブ機能を探していました」と J&J のシニアマネージャーを務める Gaurav Kapoor 氏は言います。
J&J の IT チームは Amazon EBS サービスチームと協力して、Amazon EBS サービスチームが新しい EBS スナップショットアーカイブサービスに組み込むための要件とビジネスケースを提供できました。この連携の結果、100,000 を超える既存のスナップショットを Amazon EBS Snapshots Archive に移行する計画が立てられました。Amazon EBS Snapshots Archive は、頻繁または迅速な取得を必要としないアクセス頻度が低いスナップショットを低コストで長期的に保存するためのストレージ階層です。「Amazon EBS Snapshots Archive は、当社の技術要件とコンプライアンス要件に適合するだけでなく、今後何年にもわたり、スナップショットのストレージコストを確実に持続可能なものにしてくれます」と Kapoor 氏は言います。新しいストレージ階層では、90 日間以上保存する予定で、ほとんどアクセスの必要のないスナップショットのスナップショットストレージコストを最大 75% 削減できます。
現行のバックアップと取得ワークフローを考慮に入れ、J&J の IT チームは AWS と協力して、AWS Lambda を利用して EBS Snapshots Archive への移行用スクリプトを作成しました。当該チームは、移行を迅速かつ中断なく行うことを目標に、EBS Snapshots Archive への移行をスロットリングする方法の理解に努めました。
移行の一環として、J&J は、フォレンジック分析の要求があった場合に、アーカイブされたスナップショットを取得するプロセスを開発しました。スナップショットの取得プロセスが完了すると、フォローアップのアクションに関する通知のためのアラートが生成されます。アーカイブされたスナップショットの取得頻度が低いため、J&J 事業部門の SLA は、コストの最適化に重点を置きながら標準のスナップショットと比較して改訂されました。
成果 | ペタバイト規模のデータをアーカイブして年間コスト 100 万ドル以上を削減
J&J は、プロセスを中断することなく、2 か月以内に 100,000 のスナップショットを移行するという目標を達成しました。Johnson & Johnson のスナップショットを EBS Snapshots Archive に移行したことによる経済効果で、年間 100 万ドル以上のコスト削減が見込まれています。
J&J は引き続き Amazon EBS Snapshots と Amazon EBS Snapshots Archive を利用して、請負業者が同社を離れ、組織がコンプライアンスのためにそのデータを保管する必要がある場合に、追加のスナップショットをアーカイブしています。現在、J&J は、コストを削減しながらコンプライアンス要件を満たすために、5 ペタバイトを超えるアーカイブストレージを使用しています。
Johnson & Johnson について
Johnson & Johnson (J&J) は、世界中で事業を展開している大手ヘルスケア企業です。J&J は、消費者向け製品、医薬品、医療機器の各ヘルスケアセグメントにおいて製品の研究開発、製造、販売に従事しています。
利用している AWS のサービス
Amazon EBS
Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) は、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) 向けに設計された、使いやすく、スケーラブルで、高性能なブロックストレージサービスです。
Amazon EBS スナップショット
Amazon Elastic Block Store (EBS) スナップショットは、EBS ボリューム、ブートボリューム、オンプレミスのブロックデータなどのブロックストレージデータを保護するように設計された、シンプルで安全なデータ保護ソリューションです。
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Amazon EC2
Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、極めて幅広く、詳細な機能を提供するコンピューティングプラットフォームを提供します。また、ワークロードのニーズに最適に対応できるように、500 を超えるインスタンスを提供するほか、最新のプロセッサ、ストレージ、ネットワーク、オペレーティングシステム、購入モデルを選択できます。
Amazon WorkSpaces
Amazon WorkSpaces は、サポートされているあらゆるデバイスからリソースにアクセスすることを可能にする、Windows および Linux 向けのフルマネージドデスクトップ仮想化サービスです。
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