Coca-Cola Argentina、AWS を利用してアプリケーション開発と商品提供を迅速化

Coca-Cola Argentina は、新しいアプリケーションを迅速に作成するため、アプリケーション開発環境を Amazon Web Services (AWS) に移行することを決定しました。「AWS の俊敏性とスケーラビリティを活用したいと考えていましたし、AWS とそのサービスの統合方法も気に入りました」と Arauz 氏は語ります。

AWS を選択した後、Coca-Cola Argentina はアルゼンチンのテクノロジー会社である YOPDev と、AWS パートナーネットワーク (APN) セレクトテクノロジーパートナーと協働して商品発注と配達用モバイルアプリケーションである Wabi を作成しました。Wabi は複数の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンス上で実行され、AWS Auto Scaling を使って、ユーザートラフィックに応じてスケールアップやスケールダウンを行います。さらに、Wabi はイメージストレージに Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を使用しており、同社のデベロッパーは、ソフトウェアのデプロイの自動化には AWS CodeDeploy を、継続的デリバリーアプローチの管理には AWS CodePipeline を活用しています。Wabi アーキテクチャは、マイクロサービスをベースにしています。マイクロサービスのおかげで、費用対効果の高いスケーリングと回復性が有効になり、各サービスの独立性と高速進化が促進されています。

Coca-Cola Argentina は、リージョン中の何百もの近隣地域にサテライト配送センターを配置しました。消費者と店舗オーナーを問わず、Wabi モバイルアプリケーションのユーザーは、最新の商品インベントリ情報を確認したうえで、特定の商品や数量を発注し、自宅や店舗に徒歩で配送されます。現在までに Wabi のダウンロード者数は 100 万人を突破しました。このアプリケーションは現在、アルゼンチンのブエノスアイレスとサルタ、ブラジルのリオデジャネイロとサンパウロで利用できます。メキシコのメキシコシティとグアダラハラ、アルゼンチンのコルドバでも間もなく利用できるようになります。

Wabi モバイルアプリケーションにより、Coca-Cola Argentina は、注文から配達までの時間を短縮するデジタル注文体験を提供しています。「AWS 上で Wabi を使用すると、顧客から商品の注文をいただいてから、15 分かからないうちに、店舗や自宅にお届けすることが可能です」と Arauz 氏は言います。「こうすることで、当社はラテンアメリカ中で販売効率を向上させるという目標を達成しています。また、店舗オーナーの在庫管理を簡単にしています」。

また、Coca-Cola Argentina は、運用コストを削減しています。より効率的に需要に応え、配送トラックを商品需要が多い地点に向けることができるからです。「トラックではなくアプリケーションに頼ることで、コスト削減につながっていますし、支払いもAWS 使用分だけです」と Arauz 氏は言います。「当社は成長し続けており、新しい機能やアプリケーションを立ち上げていますので、そこにリソースを投資したいと考えています」

Wabi の初期の成功と南米の新市場への拡大に基づき、Coca-Cola Argentina は Wabi のエコシステムを、食品や家庭用洗剤販売会社を含む、このリージョンの他の消費者向けパッケージ商品会社にも提供しました。「Wabi は、他社の流通やサプライチェーンの効率化に役立つツールであると確信しています」と Arauz 氏は言います。「アプリケーションの基盤を利用して、それぞれの企業の要求に合わせてカスタマイズできます」。

Coca-Cola Argentina は今後も AWS を活用してさらに市場を拡大していく予定です。「アジアやヨーロッパへの拡大という大がかりな計画を立てていますが、AWS 上での実行がこの計画の実現に役立つでしょう」と Arauz 氏は述べます。「AWS は Wabi を提供する顧客数を増やすために必要なスケーラビリティと開発の俊敏性を提供してくれます」。

詳細は、thinkwithwp.com/mobile/mobile-application-development でご覧ください。