CHOC は AWS でコストを抑えつつ小児医療のイノベーションを推進

Children’s Health Orange County (CHOC) をはじめとする医療機関は、より効率の良い運営方法を求めており、そこにクラウドテクノロジーが力を貸しています。CHOC はアマゾン ウェブ サービス (AWS) を利用して、医療のイノベーションを前進させる時間の創出と運用コストの節約を実現しています。

2019 年以降、小児医療ネットワークの Children's Health Orange County (CHOC) は、最も重要な情報技術インフラストラクチャの一部を AWS に移行する作業を進めています。現在、CHOC の仮想デスクトップ環境の半分は、VMware Cloud on AWS で稼働しています。このサービスは、お客様がオンプレミスのデータセンターを統合し、クラウドリソースでデータセンターのキャパシティを拡張し、ディザスタリカバリの能力を強化することを可能にします。CHOC のアーキテクチャの残り半分はオンサイトで稼働しています。それに加えて、CHOC はバックアップと事業継続プログラムを全て AWS に移行しました。同医療機関ではさらに、AWS の物理、仮想、クラウドベースのサーバーを迅速かつ確実に復旧させることで、ダウンタイムやデータ損失を最小限に抑えるAWS Elastic Disaster Recovery (CloudEndure Disaster Recovery) を活用し、災害復旧プログラムの強化と一元化を進めているところです。「将来的には、拡張して非常に堅牢な災害対策環境を提供するにあたり、非常に有利な立場にあります」と、CHOC の最高技術責任者である Adam Gold 氏は述べています。

医療およびライフサイエンス向けのソリューションが幅広くそろった AWS for Health ツールを活用することで、CHOC は時間とコストの大幅な節約に成功しました。AWS で稼働する CHOC の仮想デスクトップ環境により、医療従事者は仕事中でも動き回ることができます。「看護師がセッションを維持したまま動き回れるようになったことで、彼らの仕事に大きな付加価値が生じ、また多くの時間を取り戻すことができました」 Gold 氏はそう述べています。200 の臨床セッションが稼働する AWS の仮想環境は、需要の高まりに対応する高い可用性とスケーラビリティを備えています。さらに、ログインにかかる時間を 60 秒から 15 秒に減らし、週に合計 55 時間を節約しています。 

バックアップと事業継続システムを AWS に移行することで、CHOC ではさらなる使いやすさと柔軟性、可用性の向上、運用コストの削減を実現しました。それは特に、テープやローカルのアーカイブストレージを廃止できたことによるものです。AWS Elastic Disaster Recovery (CloudEndure Disaster Recovery) を活用することで、CHOC は 300 の仮想マシンのバックアップを約10分ごとに取ることができます。このサービスを利用することで、これまで 2〜3 時間かかっていた復元が 10 分以内に完了し、オフサイトのデータセンターの利用を中止することができたため、CHOC での時間とコストの節約につながっています。 

AWS のサービスによって時間とコストを削減したことで、CHOCはロボティックオートメーション、チャットボット、ベッドサイドの Amazon Alexa といった将来のイノベーションに目を向けることができるようになっています。「AWS for Health を使うことで、子どもたちに安全な環境で最も高品質で最先端なケアを提供し、医療従事者やアソシエイトを喜ばせる体験を作ることができました」 Gold 氏はそう述べています。

詳細については、thinkwithwp.com/health にアクセスしてください。