SecurionPay は AWS を使用して複雑なオンライン決済を管理し、AWS を使用して成長率を 3 倍に拡大

SecurionPay は、Mastercard と Visa による世界中の取引の 1,500 件に 1 件を処理する、オンラインクレジットカード決済プラットフォームを運営しています。同社は、最新のテクノロジーとユーザー中心のユーザーエクスペリエンスを組み合わせて、将来のニーズを満たすように最適化された製品を開発しています。これにより、低リスクから高リスクまで、グローバルな加盟店の複雑な決済が容易になります。 

チャージバック、不正行為、決済失敗は、適切に管理しないと収益成長を妨げる可能性があるため、同社はセキュリティを最優先するアプローチを採用しています。同社は、急速に増加するトランザクションに対して、可能な限り最高レベルでのデータセキュリティの維持をビジネスの中心としています。 

SecurionPay は、数百万件の同時トランザクションを確実に処理し、同社の前年比 300% の成長率をサポートできる安全なプラットフォームを構築するために、Amazon Web Services (AWS) に注目しました。また、加盟店に新しい決済オプションを提供してセールスコンバージョンを高めることができるよう、イノベーションを促進する柔軟なアーキテクチャも開発しました。

世界の加盟店は、さまざまな購入者の需要に対応し、決済をタイムリーに処理する能力を確保するため、スケーラブルなリソースを必要としています。 

SecurionPay は、60～70 の AWS サービスに依存する決済プラットフォームを構築しました。SecurionPay の CEO 兼共同創立者である Lucas Jankowiak 氏は、「AWS を使用することで、需要に合わせてスケールでき、ビジネスを立ち上げてから 6 か月以内に利益を上げることができました」と述べています。 

SecurionPay は、安全な認証を提供しながら、ワンクリックのアップグレード、オファー、キャンセル、ユーザーへのアップセールスなどの柔軟な決済オプションをサポートしています。SecurionPay では、AWS のサービスを利用することで、ユーザーが支払いを第三者のウェブサイトにリダイレクトする必要がなくなり、記入するフォームの数も減るため、チェックアウトプロセスが以前よりも 2～4 分短縮しました。このような利便性の向上により、ユーザーのセールスコンバージョンは平均 19% 増加し、全体の売上は 22% 増加しました。「安全でスケーラブルなサービスのメリットをお客様に提供することで、競争優位性が得られます」と Jankowiak 氏は言います。

SecurionPay は、カスタマーベースを急速に拡大しながら、カスタマーエクスペリエンスの水準を維持したいと考えていました。そのために、同社はユーザーの動作に基づいたリアルタイムのインサイトを引き出すことにしました。Amazon Redshift を使用して、高速で簡単かつ安全なクラウドデータウェアハウスを実現しました。また、ダッシュボードを作成するためのクラウドベースのビジネスインテリジェンス (BI) ツールである Amazon QuickSight も導入しました。 

AWS への移行から 3 か月も経たないうちに、オペレーションからセールスまで、この企業全体の従業員がデータ主導のインサイトを使用して意思決定を行うようになりました。例えば、リスクチームはデータ分析チームを関与させることなく、疑わしいイベントの詳細を簡単にドリルダウンできるようになり、解決までの時間が短縮されました。また、加盟店、地域、カード発行会社ごとのトラフィックなどのトピックに関するダッシュボードをすばやく作成することもできます。以前は数時間かかっていたレポートをほぼ瞬時に作成し、タイムリーなインサイトが得られます。 

一方、加盟店はトランザクションを簡単にグループ化してフィルタリングできる包括的な BI ツールの恩恵を受け、ビジネスに関するより良い情報が得られます。 

時間効率はコスト削減と密接に関係しています。SecurionPay はサーバーレスのイベント駆動型コンピューティングサービスである AWS Lambda と Amazon Kinesis の使用を開始して以来、コストを最大 90% 削減しました。これにより、リアルタイムのストリーミングデータを簡単に収集、処理、分析できるようになりました。

不正請求を迅速に発見し、必要な措置を講じるには、高レベルの不正防止機能が不可欠です。 

AWS アカウントチームとの緊密な協力により、Amazon QuickSight に基づくアラートシステムの開発が簡単になりました。システムは、トラフィック内の異常な動作をすべて検出し、そのイベントを直ちにユーザーに通知します。「これはまさに私たちが必要としていたものです。当社ではアイデアはありましたが、AWS からカスタムエンジンの構築を提案され、私たちはその提案を選択したのです」と SecurionPay の DevOps エンジニア、Szymon Shwięcki 氏は言います。「AWS とのワークショップはとても役に立ちました」。 最高水準を実現するために、SecurionPay では AWS でのセキュリティに対する多層的なアプローチをベースにしています。AWS Key Management Service (AWS KMS) を使用することで、暗号化キーの作成と管理が簡素化し、IT チームがメンテナンスやバックアップタスクに費やす時間を節約できました。同社では、クレジットカード業界 (PCI) のコンプライアンス監査プロセスを完了するのに必要な時間が短縮しました。3 日を半日に短縮したことで、チームはイノベーションに集中できるようになりました。

SecurionPay は、AWS の DevOps ツールを使用して製品開発の効率性を向上しました。チームは、製品アップデートを毎日配信する継続的インテグレーション/継続的デリバリー (CI/CD) パイプラインをセットアップし、ユーザーが常に最新の機能にアクセスできるようにしました。 

開発プラットフォームは一貫性があり、99.995% の信頼性を実現するように設計されているため、デベロッパーは新しいサービスをテストして構築し、加盟店の特別な要件にも対応できます。「AWS を使用することで、サービスを迅速に適応し変更することができます」と Jankowiak 氏は言います。「エラーが発生した場合は、修正してすぐに改善できます。この柔軟性が、競争優位性をさらに高めるのです。可能性は無限です」。