AWS セレクトテクノロジーパートナー
株式会社シフトセブンコンサルティング
2021
後発だった「ふるさと納税do」が、4年でシェアNo.1になった理由。
九州のとある町の農産物直売場の運営を委託されていたシフトセブンコンサルティングは、ふるさと納税が注目されるようになった2017 年、直売場が属している自治体の職員からふるさと納税の業務が非常に大変なことになっている、と聞く。そこにはいろいろな業務のムダがあることを知り、「これは、我々に業務改善ができるのではないか」ということから『ふるさと納税do』の開発が始まったという。
コンサルティングから始まる、システム開発。
シフトセブンコンサルティングのシステム開発は、徹底的な課題の洗い出しから始まる。自治体でそれまで行われていた業務フローを丁寧に見直し、どこにムダがあるのか、どうすれば改善できるのか。大きな課題として見つかったのは、ふるさと納税特有の税金控除の仕組みである、ワンストップ特例申請受付処理を人の手でやっていたこと。ミスをゼロにするための、控除処理の自動化の実現。ここからシステム全体の開発を始めたことが、ふるさと納税業務の圧倒的な効率化を実現した。そして書類もペーパレス化。ダンボールの中から書類を探し出すことなく、寄付者の方々が万単位となっても、スムーズに問い合わせなどに対応できるようにした。
サーバーが国内に確実にあること、 自分たちの構成に柔軟性を持てること。
『ふるさと納税do』の開発にあたっては、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を使うということは決めていたという。まず、国内のサーバーに確実にデータが置いてあることが保証されていること。これは自治体が利用するシステムにおいては、必須な条件。そしてAWSのサービスの幅が広く、自社が提供するシステム構成に柔軟性が持てるということ。業務をさらに自動化するために機能の開発を最速で実施していく。さらにもっとパフォーマンスを、もっとセキュリティを、という要求に応えていく。
採用する自治体の数が増えることによって、開発当初の規模にくらべると、システム構成の規模も大きくなっていく。現在のユーザー規模では、オンプレミスであれば数千万円のサーバーを購入しなければならないが、AWSなら必要なキャパシティに応じて利用できる。インフラ調達のリードタイムもほとんどゼロ。AWSを利用して生まれる柔軟性がなければ、後発ながら750以上の自治体にシステムを提供することができなかったという。
AWSの進化をキャッチアップしながら、 自分たちがつくるシステムを進化させていく。
AWSのサービスそのものを基盤として、今後はAI・機械学習のサービスをさらに活用することで、ふるさと納税に関わる業務の徹底的な自動化を達成していく。
自治体におけるふるさと納税業務を効率化するシステム。『ふるさとチョイス』をはじめとした各ポータルサイトに対応し、寄付受付から控除管理、問い合わせ管理、返礼品配送までの全プロセスにおける情報を一括管理する。2021 年5 月現在、750 以上の自治体が導入し、シェアNo.1 を誇る。
※シフトセブンコンサルティングがアウトソーシングで事務処理を行った例
ご利用中の主なサービス
AWS Fargate
AWS Fargate は、Amazon Elastic Container Service (ECS) と Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) の両方で動作する、コンテナ向けサーバーレスコンピューティングエンジンです。Fargate を使用すると、アプリケーションの構築に簡単に集中することができます。
Amazon Aurora
Amazon Aurora は、MySQL および PostgreSQL と互換性のあるクラウド向けのリレーショナルデータベースであり、従来のエンタープライズデータベースのパフォーマンスと可用性に加え、オープンソースデータベースのシンプルさとコスト効率性も兼ね備えています。
AWS Lambda
AWS Lambda を使用することで、サーバーのプロビジョニングや管理をすることなく、コードを実行できます。料金は、コンピューティングに使用した時間に対してのみ発生します。
Amazon Connect
Amazon Connect は使いやすいオムニチャネルのクラウドコンタクトセンターであり、企業が優れた顧客サービスを低コストで提供するのに役立ちます。