料金設定の概要
AWS Fargate では、初期費用はなく、使用したリソース分のみが課金されます。Amazon Elastic Container Service (ECS) または Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) 上で動作するコンテナ化されたアプリケーションによって消費される vCPU、メモリ、ストレージリソースの量に応じて支払います。
AWS 料金計算ツール
AWS Fargate とアーキテクチャのコストを一回の見積もりで算出します。
AWS Fargate の料金
AWS Fargate の料金は、使用された vCPU、メモリ、オペレーティングシステム、CPU アーキテクチャ1、およびストレージ リソースに基づいて計算され、計算期間はコンテナイメージのダウンロードを開始した時点から Amazon ECS タスクまたは Amazon EKS2 ポッドが終了するまでで、最も近い秒数に切り上げられます。
1 Windows オペレーティングシステム、および ARM CPU アーキテクチャは、現在 Amazon ECS でのみ提供されています。
2 EKS/Fargate を利用できるリージョンについては、https://thinkwithwp.com/about-aws/global-infrastructure/regional-product-services/ を参照してください。
料金詳細
料金は、タスクまたはポッドのために要求された vCPU、メモリ、オペレーティングシステム、CPU アーキテクチャ1、およびストレージリソースに基づきます。5 つの料金体系は単独で設定可能です。
1 Windows オペレーティングシステム、および ARM CPU アーキテクチャは、現在 Amazon ECS でのみ提供されています。
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Linux/X86
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Linux/ARM
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Windows/X86
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Linux/X86
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Linux/ARM
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Windows/X86
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Amazon ECS 向け Fargate Spot の料金
Fargate Spot では、割り込み耐性のある Amazon ECS タスク* を予備の容量で実行することができ、通常の Fargate 料金の最大 70% 割引で購入することができます。Fargate Spot では、Amazon ECS タスクが実行されている期間中、その期間に有効なスポット料金を支払います。Fargate Spot 料金は AWS Fargate で設定され、需要と供給の長期的傾向に応じて、Fargate Spot 容量に合わせて緩やかに調整されます。次の表は、各リージョンの vCPU-時間および GB-時間の現在のスポット料金を示しています。
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Spot Linux/X86
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Spot Linux/ARM
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Spot Linux/X86
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Spot Linux/ARM
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* Amazon ECS 用 Fargate Spot は現在、Linux オペレーティングシステムと x86 /ARM CPU アーキテクチャでのみご利用いただけます。
Fargate エフェメラルストレージの料金
デフォルトでは、すべての Fargate タスクとポッドで 20 GB のエフェメラルストレージを利用できます。設定した追加のストレージに対してのみ課金されます。
サポートされる設定
CPU |
メモリの値 |
---|---|
0.25 vCPU | 0.5 GB、1 GB、2 GB |
0.5 vCPU | 最低1 GB および最大4 GB (1 GB 単位) |
1 vCPU | 最低2 GB および最大8 GB (1 GB 単位) |
2 vCPU | 最低4 GB および最大16 GB (1 GB 単位) |
4 vCPU | 最低8 GB および最大30 GB (1 GB 単位) |
8 vCPU | 最低16 GB および最大60 GB (4 GB 単位) |
16 vCPU | 最低32 GB および最大120 GB (8 GB 単位) |
期間
料金は 1 秒あたりで計算され、最低 1 分です。時間は、コンテナイメージのダウンロード (Docker pull) を開始した時刻からタスクが終了するまでで計算され、最も近い秒数に切り上げられます。
Windows コンテナの場合、料金は 1 秒あたりで計算され、最低 5 分です。
Amazon ECS & Amazon EKS のコンピューティング Savings Plan
Fargate の使用量が一定している場合は、Savings Plans が活用できます。Savings Plans を利用して、1 年間または 3 年間、特定量のコンピューティング (1 時間あたりのドル単位で測定) で契約をしていただくと、AWS Fargate の使用料金を最大 50% 節約できます。
追加料金
コンテナで他の AWS のサービスを使用したり、データを転送したりする場合は、追加料金がかかります。例えば、コンテナがアプリケーションのログ記録のために Amazon CloudWatch Logs を使用する場合は、CloudWatch の使用について課金されます。 Amazon ECS タスクまたは Amazon EKS ポッドに関連付けられたパブリック IPv4 アドレスについても料金がかかります。 詳細については、VPC の料金ページのパブリック IPv4 アドレスセクションにアクセスしてください。
AWS サービスの料金の詳細については、該当する AWS サービスの詳細ページにある料金セクションをご覧ください。よく使用されるサービスの料金表へのリンクを以下に示します。
データ転送: 標準の AWS データ転送料金で課金されます。
* このページでは GB = 1024^3 バイト
料金の例
以下の例はすべて米国東部 (バージニア北部) の料金に基づいています。
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例 1
例えば、サービスが 5 つの ECS タスクを使用し、1 か月間 (30 日間) 毎日 10 分間 (600 秒) 実行されて、その間に各 ECS タスクが 1 つの vCPU、2 GB のメモリ、および 30 GB のエフェメラルストレージを使用するとします。米国東部 (バージニア北部) リージョンの Linux/X86 料金を使用し、CPU コスト: 0.000011244 USD/vCPU/秒、メモリコスト: 0.000001235 USD/GB/秒、エフェメラルストレージコスト: 0.0000000308 USD/GB/秒とした場合
CPU の月額料金
合計 vCPU 料金 = (タスク数) × (vCPU 数) × (CPU 秒あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりの CPU 使用時間) × (日数)
合計 vCPU 料金 = 5 × 1 × 0.000011244 × 600 × 30 = 1.01 USDメモリの月額料金
合計メモリ料金 = (タスク数) × (メモリ (GB)) × (1 GB あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりのメモリ使用時間) × (日数)
合計メモリ料金 = 5 × 2 × 0.000001235 × 600 × 30 = 0.22 USD毎月のエフェメラルストレージ料金
エフェメラルストレージの合計料金 = (タスク数) × (追加のエフェメラルストレージ (GB 単位)) × (GB あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりのメモリ時間) × (日数)
追加のエフェメラルストレージ (GB 単位): 30 - 20 = 10
エフェメラルストレージ料金の合計 = 5 × 10 × 0.0000000308 × 600 × 30 = 0.03 USDFargate のコンピューティングの月額料金
Fargate のコンピューティングの月額料金 = (CPU 月額料金) + (メモリの月額料金) + (エフェメラルストレージの月額料金)
Fargate のコンピューティングの月額料金 = 1.01 USD + 0.22 USD + 0.03 USD = 1.26 USD -
例 2
例えば、お客様のサービスが Arm ベースの AWS Graviton2 搭載の Fargate で動作し、料金パフォーマンスの最適化を図るとします。サービスが 5 つの ECS タスクを 1 か月間 (30 日間) 毎日 10 分間 (600 秒) 使用し、その間に各 ECS タスクが 1 つの vCPU、2 GB のメモリ、および 30 GB のエフェメラルストレージを使用します。米国東部 (バージニア北部) リージョンの Linux/ARM の料金を使用し、CPU コスト: 0.0000089944 USD/vCPU/秒、メモリコスト: 0.0000009889 USD/GB/秒、エフェメラルストレージコスト: 0.0000000308 USD/GB/秒とした場合。
CPU の月額料金
合計 vCPU 料金 = (タスク数) × (vCPU 数) × (CPU 秒あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりの CPU 使用時間) × (日数)
合計 vCPU 料金 = 5 × 1 × 0.0000089944 × 600 × 30 = 0.81 USDメモリの月額料金
合計メモリ料金 = (タスク数) × (メモリ (GB)) × (1 GB あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりのメモリ使用時間) × (日数)
合計メモリ料金 = 5 × 2 × 0.0000009889 × 600 × 30 = 0.18 USD毎月のエフェメラルストレージ料金
エフェメラルストレージの合計料金 = (タスク数) × (追加のエフェメラルストレージ (GB 単位)) × (GB あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりのメモリ時間) × (日数)
追加のエフェメラルストレージ (GB 単位): 30 - 20 = 10
エフェメラルストレージ料金の合計 = 5 × 10 × 0.0000000308 × 600 × 30 = 0.03 USDFargate のコンピューティングの月額料金
Fargate のコンピューティングの月額料金 = (CPU 月額料金) + (メモリの月額料金) + (エフェメラルストレージの月額料金)
Fargate のコンピューティングの月額料金 = 0.81 USD + 0.18 USD + 0.03 USD = 1.02 USD -
例 3
例えば、10 台の EKS ポッドを 1 か月 (30 日) 毎日 1 時間 (3600 秒) 稼働させ、各 EKS ポッドが 0.25 vCPU と 1 GB メモリを使用し、米国東部 (バージニア北部) リージョンで稼働しているとします。
CPU の月額料金
合計 vCPU 料金 = (ポッド数) × (vCPU 数) × (CPU 秒あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりの CPU 使用時間) × (日数)
合計 vCPU 料金 = 10 × 0.25 × 0.000011244 × 3600 × 30 = 3.04 USDメモリの月額料金
合計メモリ料金 = (ポッド数) × (メモリ (GB)) × (1 GB あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりのメモリ使用時間) × (日数)
合計メモリ料金 = 10 × 1 × 0.000001235 × 3600 × 30 = 1.33 USDFargate のコンピューティングの月額料金
Fargate のコンピューティングの月額料金 = (CPU 月額料金) + (メモリの月額料金)
Fargate のコンピューティングの月額料金 = 3.04 USD + 1.33 USD = 4.37 USD -
例 4
例えば、サービスが 10 個の ECS タスクを使用し、1 か月間 (30 日間) 毎日 1 時間 (3600 秒) Windows を実行し、各 ECS タスクが 1 の vCPU と 2 GB のメモリを使用するとします。
CPU の月額料金
合計 vCPU 料金 = (タスク数) × (vCPU 数) × (CPU 秒あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりの CPU 使用時間) × (日数)
合計 vCPU 料金 = 10 × 1 × 0.0000254167 × 3600 × 30 = 27.45 USDWindows OS の月額料金
合計メモリ料金 = (タスク数) × (vCPU 数) × (CPU 秒あたりの OS 料金) × (秒単位の 1 日あたりの CPU 使用時間) × (日数)
合計 Windows OS 料金 = 10 × 1 × 0.0000127778 × 3600 × 30 = 13.80 USDメモリの月額料金
合計メモリ料金 = (タスク数) × (メモリ (GB)) × (1 GB あたりの料金) × (秒単位の 1 日あたりのメモリ使用時間) × (日数)
合計メモリ料金 = 10 × 2 × 0.0000027778 × 3600 × 30 = 6.00 USDFargate のコンピューティングの月額料金
Fargate のコンピューティングの月額料金 = (CPU 月額料金) + (Windows OS の月額料金) + (メモリの月額料金)
Fargate のコンピューティングの月額料金 = 27.45 USD + 13.80 USD + 6.00 USD = 47.25 USD
料金に関するその他のリソース
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