T3 インスタンスは、ほとんどの汎用ワークロードを非常に低いコストで実行できるように設計されています。T3 インスタンスでは、一般的な多数のワークロードに対応するベースラインレベルの CPU パフォーマンスを提供するだけでなく、より高いパフォーマンスが要求されたときにベースラインを超えてバーストする機能も提供しています。T3 インスタンスでは、クレジット方式を使用して、CPU の使用量を追跡します。T3 インスタンスでは、ワークロードがベースラインのしきい値を超えずに動作しているときに CPU クレジットが貯まり、ベースラインのしきい値を超えて動作しているときにクレジットを使用します。T3 インスタンスは、現在市場で購入できる他のバースト可能インスタンスとは異なり、お客様が必要なときに任意の期間にわたって高い CPU パフォーマンスを維持できます。

T3 インスタンスは、デフォルトで無制限モードからスタートすることで、コストを最小限に抑えながら高い CPU パフォーマンスを保持できます。ほとんどの汎用ワークロードでは、T3 Unlimited インスタンスによって追加料金なしで十分なパフォーマンスが提供されます。T3 インスタンスの平均 CPU 使用率が 24 時間にわたってベースラインを下回っていた場合、時間あたりのインスタンス料金では、使用中のすべての一時的なスパイクが自動的にカバーされます。 長時間にわたって高い CPU 使用率で T3 インスタンスを実行する必要がある場合は、少額の追加料金 (vCPU 時間あたり 0.05 USD) でそれを実現できます。標準モードで実行して、取得されたクレジットをすべて使い切るまで T3 インスタンスをバーストすることもできます。T3 クレジットの詳細については、EC2 のドキュメントページをご覧ください。

T3 インスタンスは、最大 3.1 GHz の持続的な全コアターボを備えた、第 1 もしくは第 2 世代インテル Xeon Platinum 8000 シリーズ (Skylake-SP または Cascade Lake) プロセッサが搭載しており、T2 インスタンスと比較して最大 30% のコストパフォーマンス向上を実現したことが特徴です。T3 インスタンスは、インテルの新しい命令セット Advanced Vector Extensions 512 (AVX-512) もサポートし、前世代の T2 インスタンスと比較してコアごとの FLOPS を、最大 2 倍向上させます。T3a インスタンスには、最大 2.5 GHz の全コアターボクロック速度をサポートする AMD EPYC 7000 シリーズプロセッサが搭載されています。T3a は、T3 インスタンスよりも 10% 低い価格で提供されるため、Amazon EC2 コンピューティング環境のコストをさらに最適化したいとお考えのお客様に適しています。

T3 インスタンスは、従来の仮想化機能の多くを専用ハードウェアにオフロードする、ビルディングブロックのリッチなコレクションである AWS Nitro System 上に構築されています。こうすることによって、AWS Nitro System が高パフォーマンス、高可用性、高セキュリティを可能にすると同時に、仮想化オーバーヘッドも削減されます。