AWS Amplify を活用し、アプリケーション開発に必要な環境が整備された状態でデータベースや認証機能などを盛り込まれた SPA (Single Page Application) を構築します
この構成例のクラウドレベル:
基礎編
入門編:該当するユースケースの知識が全くない方が対象
基礎編:該当するユースケースの入門知識がある方が対象
応用編:該当するユースケースにある程度精通している方が対象
この構成例で解決できる課題・困りごと:
- Web / モバイル アプリケーションを⾼速に開発したい
- ユーザーが操作するフロントエンドの実装に集中したい
- AWS のサービスをプロダクトを通して試しに触ってみたい
- AWS の各サービスをシンプルに活⽤するアプリケーションを構築したい
この構成例の概算料金:
193.82 ドル(月額)
この構成例のメリット:
- 認証認可の機能を持つ、シングルページアプリケーション (SPA) を AWS Amplify で構築する例です
- AWS Amplify を⽤いることで、アプリケーションの環境構築に必要な作業を効率的に⾏えるため、リリースまでの時間を短縮しつつ、アプリケーションの振る舞いを中⼼としたユーザーへの価値提供に集中することが可能です
- AWS Amplify では Amplify ライブラリというクライアントライブラリや、Amplify CLI という対話式で環境を構築する仕組み、Amplify Studio を利⽤した GUI によるフロントエンド開発もサポートをしており、アプリケーション全体の開発効率の向上を図れます
- AWS AppSync はフルマネージドな GraphQL API を提供するためのサービスとなっており、今回は Dynamo DB と合わせて API を構築する想定となっています
- Amazon Cognito はアプリケーションにおける認証、承認、およびユーザー管理機能を⾏うサービスです。こちらはユーザープールというアプリケーションにログインするためのユーザーディレクトリ機能を⽤いて実装を⾏う想定となっています
この構成例で使用したサービスと概算料金内訳:
サービス | 項目 | 数量 | 単価 | 料金 (USD) |
Amazon Route 53 | ホストゾーン | 1 ホストゾーン | 0.50 USD/月 | 0.5 |
リクエスト数 | 標準クエリ 1,000 リクエスト * 730 時間 = 730,000 リクエスト | 0.40 USD/100 万クエリ | 0.29 | |
AWS Certificate Manager | SSL/TLS 証明書 | プライベートキーにアクセスの無い ACM プライベート CA から発行するプライベート証明書は無料 | 0 USD | 0 |
AWS AppSync | クエリ操作料金 | 3,000 操作 * 730 時間 = 2,190,000 リクエスト | 4.00 USD/100 万操作 | 8.76 |
Amazon DynamoDB | データストレージ | ユーザー 10,000 人 * 1 アイテム 10KB = 100 MB | 0.285 USD/GB | 0.03 |
読み出し要求 | 2000 回 * 730 時間 = 1,460,000 回 | 0.285 USD/100 万操作 | 0.42 | |
書き込み要求 | 1000 回 * 730 時間 = 730,000 回 | 1.4269 USD/100 万操作 | 1.04 | |
Amazon Cognito | MAU | 10,000 MAU | 0.0055 USD | 55 |
AWS Amplify | ビルド&デプロイ | 10 回/日 * 31 日 * 5 分 = 1,550 分 | 0.01 USD/ビルド分 | 15.5 |
ホスティング | 730,000 * 1 MB / 1024(GB/MB) = 712.89 GB | 0.15 USD/GB | 106.93 | |
ストレージ | 50 MB/1024 (GB/MB) * 310 回(ビルド数/月) = 15.13 GB | 0.023 USD/GB | 0.35 | |
AWS CodeCommit | 開発者 | 5 名 | 1.00 USD/人 | 5 |
月額合計料金:193.82 (USD)
※ 2024 年 7 月 10 日時点での試算です。
東京リージョンでのご利⽤を想定しています。
シンプルな SPA を構築する想定となっており、下記の想定で試算を⾏っています。
- ⽉間アクティブユーザーは 1 万⼈
- 1 時間あたり 1,000 ページビュー
- 平均ページサイズは 1 MB
- ウェブアプリケーションのサイズは 50 MB
その他の想定
- 開発者は 5 名、平均して 1 ⽇に 1 ⼈あたり 2 回相当のデプロイ&ビルドを⾛らせて検証やデプロイを実施する想定です。
- AWS AppSync は Query, Mutation を利⽤し、 Subscription は利⽤しない想定です。
- データベースには Amazon DynamoDB を⽤い、下記の前提で試算を⾏いました。
✓ 10,000 User 分のデータを格納、1アイテムあたり 10 KB で、合計 100 MB を利⽤
✓グローバルセカンダリインデックスとローカルセカンダリインデックスは利⽤しない想定です
✓リクエストの内訳
読み込みリクエスト (強⼒な整合性のある読み込み、4 KB 以内のデータ) : 2,000 リクエスト/時
書き込みリクエスト ( 1 KB 以内のデータを書き込む) : 1,000 リクエスト/時
✓オンデマンドキャパシティモードで利⽤
[補⾜情報] オンデマンドキャパシティモードではなくスループットキャパシティを定義して利⽤する場合も、 利⽤料の計算式が異なりますが、冒頭の構成⾃体は変わりません。
無料枠について 今回の構成で利⽤しているサービスには下記の無料枠がありますが、本試算では無料枠を含めた試算を⾏っていません。
- (※ 1)Amazon DynamoDB には 25 GB/⽉のデータストレージ無料枠があります。
- (※ 2)Amazon Cognito には 50,000 MAU の無料枠があります。
- (※ 3)AWS Amplify にはアカウント作成から 12 ヶ⽉間、1,000 ビルド分/⽉と 5 GB のデータストレージ/⽉、15 GB のホスティ ングサービス/⽉の無料枠があります。
- AWS Organizations に紐づくアカウントの場合、無料枠が利⽤できるアカウントは1つ、マスターアカウント作成から 12 ヶ⽉間 となります。
- (※ 4)Amazon CodeCommit には 5 名分の無料枠があります。
データの転送量について ・ネットワーク通信コストは今回の試算には含まれておりません。
AWS サービスの料⾦ページ、または AWS 外への通信は下記のページをご参照ください。
https://thinkwithwp.com/jp/ec2/pricing/on-demand/
この AWS サービスに関する参考情報
補足がある場合に使用ください
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