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2023 年 5 月 26 日

インパクトのある仕事: 世界中の開発者の生産性向上を AI で支援

Amazon Web Services (AWS) の 3 人のビルダーが、仕事からインスピレーションを得て、顧客の生活を改善し、自分たちの仕事の満足度を高めた方法

Inside Amazon の「AWS での働き方」から転載

2022 年、AWS は機械学習、自動化、ロボティクス、宇宙に関する Amazon のグローバル AI イベント re: MARS で Amazon CodeWhisperer を発表しました。これは、生成人工知能 (AI) を、その利用を希望する誰にとってもよりアクセスしやすいものにする AWS の 4 つのイノベーションの 1 つです。AI と機械学習 (ML) サービスの最も幅広く深いグローバルポートフォリオをスタックの 3 つのレイヤーすべてで提供する AWS のこのイノベーションの背後では、AWS ビルダーとパートナーの大規模なチームが、生成 AI で顧客の生活をより快適にするための新しい方法を思い描いていました。

AWS Vice President of Database, Analytics, and Machine Learningである Swami Sivasubramanian が、AWS の新しい生成 AI ツールを発表したブログ記事で説明しているように、CodeWhisperer は、「自然言語での開発者コメントと統合開発環境 (IDE) での以前のコードに基づき、リアルタイムでコード提案を生成して、開発者の生産性を大幅に向上させる」AI コーディングコンパニオンです。初期の生産性調査において、CodeWhisperer を使用した開発者は、そうでない人に比べて、平均で 57% 速くタスクを完了し、タスクを正しく完了させる確率が 27% 高くなりました。

「これは開発者の生産性における大きな飛躍ですが、始まりに過ぎないと考えています」と Sivasubramanian は話します。

CodeWhisperer のような AWS のイノベーションは、生産性と創造性の新しい世界への扉を開きます。世界中の開発者個人が無料で利用でき、かつての開発者だけでなく、現在そして将来の開発者は、大局的な視点で世界を変えるとはどういうことかを再考するきっかけも得られます。

CodeWhisperer のビルダーである Ankur Desai、Srini Iragavarapu、Parry Bhatia に、革新的な考え方、試行錯誤、粘り強さが、自身のプロフェッショナルとしてのキャリアだけでなく、開発者の働き方にも役立つツールの開発にどう活かされたかを聞きました。 

ご自身のイノベーションジャーニーについて教えてください。

Ankur: 人々。目的。粘り強さ。人々 (今回は開発者) を第一に考えています。このジャーニーは開発者が抱える課題の解決を目指したものでした。私たち自身も開発者としてこうした課題に深く共感し、解決に情熱を注いでいます。また、開発者の生産性を向上し、仕事での満足度を高めるという 1 つの目的に焦点を合わせる必要もありました。そして最後に、その過程で何度も直面した挫折を乗り越えるための粘り強さが必要でした。

Parry: こういったモデルをトレーニングし、大規模な推論を行おうとすると、固有の課題が生じます。新しいサービスを開発するために従来のアプローチを疑うことがよくありましたが、そこから多くの興味深いアイデアやイノベーションが生まれました。

Srini: 開発者は手強い顧客です。最先端のテクノロジーに関して、開発者をあっと言わせるのは大変なことです。そして現在起きていることの中で、生成 AI ほど最先端なものはありません。それが宇宙旅行と自律走行車です。このジャーニーを振り返ってみると、この 2 年間ほど頑張ったことはないように思います。チームは文句なしに素晴らしく、私がこれまで参加してきた中でも最高のチームの 1 つです。全員が最上級の努力をしています。 

Parry Bhatia の誕生日と CodeWhisperer のローンチを祝うためにカリブ海を訪れた Parry と妻、2 歳の息子。


「この 2 年間、これほど大規模なプロジェクトに携わったことで、それ以前はできないと思っていたたくさんのことができることに気付きました。この経験から大きな自信を得ましたし、これができたのだから、他にできないことはほぼないだろうと感じています」 

Parry Bhatia
Senior Applied Science Manager (Amazon で 6 年間勤務の後、2023 年 4 月に退職)

CodeWhisperer を一般提供するにあたり、最もやりがいを感じたことは?

Srini: ソフトウェア業界が急激に変化し、人々が頻繁に転職している現代では、人とのつながりが希薄です。しかし、この 2 年間、私たちはチーム全体で出産、結婚、昇進を祝ってきました。このようなチーム内のつながりがやりがいにつながっています。Ankur と私が取り組んでいて意見が合わないとき、Parry と私の意見が合わないとき、リーダーシップが特定のことを要求してくるときなど、こうした瞬間にはリーダーシップから個々の貢献者に至るまで、全員が同じ目標に向かって共に行動しているのだと実感しました。

個人的なこととしては、CodeWhisperer をプレビューで発表したとき、中学時代の友人が LinkedIn で私に「あなたがこのチームの一員だなんて知らなかった。すごいね。これで C++ がサポートされるの?」とメッセージを送ってくれたんです。 ですから 25 年間話していない中学時代の友人のような人が、ふと連絡してきて、このサービスに携わっていてすごいねと言ってくれたら、あなたは何か良いことをしたのでしょう。

Parry: この 2 年間、これほど大規模なプロジェクトに携わったことで、それ以前はできないと思っていたたくさんのことができることに気付きました。この経験から大きな自信を得ましたし、これができたのだから、他にできないことはほぼないだろうと感じています。   

Ankur: チームとつながりを築くことに最もやりがいを感じています。何か大きなものの一部になっているような感覚です。もう 1 つは、私たちが人生をより良く変える何かに取り組んでいることを実感できる点です。これは漸進的な変化ではなく、多くの人にとっての大きな変化です。多くの人々の生活を本当に変えるような、こうした製品やソリューションに携われることは滅多にありません。

Ankur Desai と妻の Ashwini、4歳の息子の Reyan、2022 年にワシントン州レーニア山にて。

「チームとつながりを築くことに最もやりがいを感じています。何か大きなものの一部になっているような感覚です。もう 1 つは、私たちが人生をより良く変える何かに取り組んでいることを実感できる点です。これは漸進的な変化ではなく、多くの人にとっての大きな変化です。多くの人々の生活を本当に変えるような、こうした製品やソリューションに携われることは滅多にありません」

Ankur Desai
AWS Principal Product Manager

CodeWhisperer を一般提供するにあたり、挫折を味わいながらもイノベーションを推進する原動力になったものとは?

Ankur: 繰り返しになりますが、私にとっては、開発者の課題を解決することへの情熱と共感が私を常に突き動かしているのだと思います。

Parry: 今回のローンチには、多大な労力と AWS の垣根を越えた協力が必要でした。この素晴らしい協力がなければ、今の私たちはなかったと思います。オーナーシップの度合いに関係なく、誰もが同じ目標に意欲を燃やしていました。そして、こうした協力により、全員が足並みを揃えて、前進することができました。

Srini: Parry が話すように、このサービスにはたくさんのチームが関わっていましたし、リーダーシップチームは、すべてのチームが前進し続けられるように絶えず背中を押してくれました。 

Srini Iragavarapu (左) と Amazon Alexa Senior Product Manager の Jo Bhamidipathi、2 人の 7 歳の息子 Ahaan、2022 年パリにて。


「この取り組みの真の意味を見出せたのは、6〜8 か月経ってからです。これは単なるサービスではない、私たちはここで生成 AI のことを話し合っていて、多くの人々に大きな変化をもたらすようなものを作っているのだと気付きました」

Srini Iragavarapu
AWS Senior Software Development Manager

取り組み始めたばかりの頃の自分に 1 つアドバイスをするとしたら?

Srini: これより前の AWS SageMaker Elastic Inference チームに所属していたとき、CodeWhisperer の話を聞いたんです。そこで、チームに話をしたところ、そのときはいいなと思ったので、CodeWhisperer に移りました。この取り組みの真の意味を見出せたのは、6〜8 か月経ってからです。これは単なるサービスではない、私たちはここで生成 AI のことを話し合っていて、多くの人々に大きな変化をもたらすようなものを作っているのだと気付きました。

Parry: 初めて何かに取り組むときは、分からないことだらけです。試行錯誤を重ねて多くの壁にぶつかり、前に進みます。しかし Srini のように、生成 AI の現状を知っていれば、もっと早くから「広い視野から考える」ことができていたでしょう。

Ankur: ここでのテーマは「広い視野から考える」ことだとお分かりだと思います。 当時は多くの人が 生成 AI をサイエンスフィクションのようなものだと考えていました。ここに何かを入力すると、魔法のように何かが出てくることをイメージするのは困難でした。生成 AI が今日どうなっていて、何が可能となっているかを私たち全員が知っていれば、間違いなくもっと大きなことを計画していたと思います。このテクノロジーはこの 2 年間で飛躍的に成長しましたが、当時はそれを想像するのが本当に困難でした。

CodeWhisperer に期待する開発者、顧客、クラウドコンピューティングコミュニティへの影響とは?

Ankur: 開発者にとってのメリットは、ワークライフバランスをある程度取り戻せることだと思います。反復的で退屈なコーディング作業ではなく、刺激的な問題解決に集中できます。顧客としては、生産性を向上して製品をより早く発売し、自社の顧客の要求に応じてより多くのアイデアや機能を実装できるでしょう。

Parry: クラウドコンピューティングコミュニティでは、CodeWhisperer によって開発者が最終目標を達成する方法が変わると思います。

Srini: CodeWhisperer を用いて、私たちが生成 AI やこのような大規模な言語モデルで行っていることと組み合わせてみてください。実際にこれらのサービスを本番環境に導入し、世界中のエンジニアが利用できるようになります。私たちはそれを示しました。その品質は本番環境で使用できるものです。ビジネスでは、世界中の開発者が私たちのサービスを使ってより創造的になり、それを土台に構築し、イノベーションを通じてさらに優れたユースケースを生み出すことができるでしょう。

「CodeWhisperer を用いて、私たちが生成 AI やこのような大規模な言語モデルで行っていることと組み合わせてみてください。実際にこれらのサービスを本番環境に導入し、世界中のエンジニアが利用できるようになります。私たちはそれを示しました。その品質は本番環境で使用できるものです。ビジネスでは、世界中の開発者が私たちのサービスを使ってより創造的になり、それを土台に構築し、イノベーションを通じてさらに優れたユースケースを生み出すことができるでしょう

Srini Iragavarapu

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AWS が構築と学習に最適な理由を詳しくお伝えできるように、ご自身について少しお聞かせください。

このブログ記事を読んだ後、雇用主としての AWS に対する認識は変わりましたか?

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