ビジネス向け生成 AI アシスタント
Amazon Q Business をグラレコで解説
Author : 米倉 裕基 (監修 : 大渕 麻莉、川島 拓海)
builders.flash 読者のみなさん、こんにちは! テクニカルライターの米倉裕基と申します。
本記事では、AWS が提供する生成 AI アシスタント Amazon Q Business の機能と特徴について紹介します。
Amazon Q Business は、企業が所有するビジネスデータを活用して回答を生成する対話型の生成 AI アシスタントです。企業のさまざまなデータソースから関連情報を横断的に収集し、自然言語による質問に対して適切な回答を生成することで、従業員の生産性向上とデータ駆動型の意思決定を促進します。質問への回答、要約の提供、コンテンツの生成など、生成 AI が得意とするタスクを、企業の知的資産に基づいて安全に実行できます。
本記事では、Amazon Q Business の以下の機能と特徴について詳しく解説します。
- Amazon Q Business とは
- 多彩なデータソースとの統合
- アプリケーションの拡張設定
- Amazon Q Business の開始方法
- Amazon Q Apps を使った生成 AI アプリ開発
- 主要なユースケース
- セキュリティとガバナンス
- Amazon Q Business の料金体系
それでは、項目ごとに詳しく見ていきましょう。
Amazon Q Business とは
Amazon Q Business は、AWS が提供するビジネス向けの生成 AI アシスタントサービスです。企業のビジネスデータやナレッジと連携することで、業界や企業固有の知見に基づく的確な対話が可能になります。
生成 AI 駆動のデジタルアシスタント
従来のチャットボットは、ルールベースやキーワードベースのシステムが主流でした。しかし近年 AI 技術の進化により、より自然で動的な対話が実現されつつあります。Amazon Q Business は最新の大規模言語モデル (LLM) と自然言語処理技術を搭載し、従来のチャットボットを大きく進化させた次世代のデジタルアシスタントサービスです。
- 生成 AI 駆動のアシスタント:
企業のシステム内にあるビジネスデータに基づいて質問への回答、コンテンツの生成、タスクの安全な実行を行います。また、テキストだけでなく、音声や画像などのマルチモーダル入力にも対応します。 - 豊富なデータソースコネクタ:
SharePoint や Box など、複数のエンタープライズアプリケーションやドキュメントリポジトリからのデータを統合し、業界や企業固有の情報を基に実用的なインサイトを提供します。 - 簡単な導入と安全な共有:
ノーコード/ローコードの直感的なインターフェースにより、技術的な知識がなくても生成 AI アシスタントを簡単に構築できます。作成したアプリケーションは、AWS IAM Identity Center によるユーザー管理で、安全に同僚やチームと共有が可能です。
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Amazon Q Business は、40 種類以上のデータソースに対応したビルトインコネクタを備え、企業の知的資産とシームレスに統合できます。また、生成 AI の技術を活用することで、ナチュラルな対話を実現するチャット機能を備えています。加えて、特定の用語やトピックをブロックする機能や AWS IAM によるロールベースのアクセス制御など他の AWS サービスと組み合わせることで、高いセキュリティとプライバシーを確保した運用が可能です。
生成 AI アプリケーション開発の民主化
2024 年 7 月、Amazon Q Business の基本機能とは別に組み込まれた Amazon Q Apps が一般提供を開始しました。
Amazon Q Apps は、Amazon Q Business のエンタープライズデータに基づいて構築されるアプリケーションをノーコードで開発できるサービスです。Amazon Q Apps を利用することで、専門的な開発スキルがなくても、企業のデータを活用した生成 AI アプリケーションを自然言語の指示だけで簡単に作成・共有できます。
Amazon Q Apps について詳しくは、「Amazon Q Apps を使ったアプリケーション開発」をご覧ください。
Amazon Q のサービスグループ
Amazon Q は、生成 AI アシスタント機能を提供する複数のサービスから構成されるサービスグループの総称です。そのサービスグループの中で、Amazon Q Business は、生成 AI アシスタントによる企業の知的資産の有効活用を実現するエンタープライズ向けのサービスです。一方、Amazon Q Developer は開発者や IT 専門家向けに、ソフトウェア開発ライフサイクル全体をサポートするサービスとなっています。その他にも、既存の AWS サービスに Amazon Q を統合することで機能強化を図るものもあります。
Amazon Q シリーズの主なサービスは以下のとおりです。
サービス名 | 説明 |
Amazon Q Business | 企業データと連携した生成 AI アシスタント。質問応答、要約、社内プロセス連携が可能。 |
Amazon Q Developer | ソフトウェア開発ライフサイクル全体をサポートする生成 AI ツール。コード生成、変換、AWS 連携。 |
Amazon Q in QuickSight | Amazon QuickSight に生成 BI 機能を提供。自然言語でのデータ分析、可視化をサポート。 |
Amazon Q in Connect | コールセンター業務の自動化・効率化を行う生成 AI アシスタント。会話分析と推奨応答の提示。 |
Amazon Q in AWS Supply Chain | サプライチェーンの状況分析と意思決定をサポートする生成 AI アシスタント (近日公開予定)。 |
Amazon Q Apps は、Amazon Q Business に属する機能として提供されています。一方、Amazon Q in Amazon CodeCatalyst や Amazon Q Data Integration in AWS Glue は、Amazon Q Developer に属する機能です。このように、Amazon Q は生成 AI アシスタント機能を各 AWS サービスに組み込むことで、サービスの機能強化を図っています。今後このグラレコシリーズでは、Amazon Q Business 以外の Amazon Q サービスについても紹介していく予定です。
その他、Amazon Q Business の機能について詳しくは、公式サイトの「Amazon Q Business の機能」をご覧ください。
多彩なデータソースとの統合
Amazon Q Business は、企業内のさまざまなデータソースをシームレスに統合し、組織の知的資産を最大限に活用できる点が大きな強みです。 さまざまなビジネスアプリケーションやコンテンツリポジトリに対応した豊富なビルトインコネクタを備えているため、データの壁を越えて知識を横断的に活用することが可能になります。
データソースの追加
Amazon Q Business では、ビルトインコネクタ、カスタムコネクタ、Web クローラー、ファイルアップロードなど、多様な方法でデータソースを柔軟に追加できます。 1 つのアプリケーションに最大 50 のデータソースを統合可能で、追加したデータソースの内容はインデックス化され、生成 AI による応答生成時の根拠として活用されます。
ビルトインコネクタ
40 種類以上のビルトインコネクタが用意されており、クラウドサービスからオンプレミスシステムまで幅広いデータソースに対応しています。Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) や Amazon RDS、Amazon FSx for Windows などの AWS サービスをはじめ、Microsoft SharePoint や Salesforce、ServiceNow など主要なビジネスアプリケーション用のコネクタを提供しています。
以下は、Amazon Q Business が提供するビルトインコネクタの一部です。
サービス | サービスカテゴリー | クラウド / オンプレ | 説明 |
Amazon S3 | コンテンツリポジトリ | クラウド | S3 に格納された各種ドキュメントをインデックス化し、回答の根拠データとして利用できます。 |
SharePoint | コンテンツリポジトリ | クラウド / オンプレ | SharePoint にインデックスされたドキュメントを参照し、回答の根拠として活用できます。 |
Confluence | ビジネスアプリケーション | クラウド / オンプレ | 社内ナレッジが集約された Confluence の Wiki ドキュメントを参照できます。 |
Slack | ビジネスアプリケーション | クラウド | Slack のメッセージをインデックス化し参照します。 |
Salesforce | ビジネスアプリケーション | クラウド | アカウント、キャンペーン、ケース、オポチュニティ、リード、ナレッジ記事などのエンティティのインデックスを作成します。 |
Gmail | E メール | クラウド | Gmail のメールと添付ファイルのインデックスを作成します。 |
ビルトインコネクタごとに、必要な前提条件や設定が異なります。詳しくは、「Supported connectors」をご覧ください。
その他のデータソース
カスタムコネクタの実装、Web クローラーの活用、ファイルのアップロードといった方法でデフォルトでサポートされていないデータソースでも柔軟に追加できます。カスタムコネクタを作成すれば、あらゆるデータソースとの連携が可能になります。
- カスタムコネクタ:
Amazon Q Business では、ビルトインでサポートされていないデータソースとの連携を可能にするカスタムコネクタを実装できます。カスタムデータソースコネクタは、Amazon Q Business コンソールまたは CreateDataSource API のいずれかを使って作成できます。 - Web クローラー:
Web クローラー機能を使うと、インターネット上の公開情報をインデックス化し、生成 AI が参照できるようになります。企業の内部データだけでなく、Web 上の関連情報も活用できます。
- ファイルアップロード:
PDF や Office 文書、XML などさまざまな形式のファイルをアップロードし、インデックス化することができます。既存のドキュメント資産をデータソースとして簡単に追加できます。
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カスタムコネクタの作成方法について詳しくは、「Connecting Amazon Q custom connector to Amazon Q Business」をご覧ください。
インデックスと同期ジョブ
コネクタを使ってデータソースからデータを取り込んだ後、そのデータソースの内容をインデックスにマッピングします。Amazon Q Business はこのインデックスを参照しながら、的確な回答やコンテンツの生成、業務支援を行います。
インデックスへのデータ登録は、同期ジョブと呼ばれるプロセスで行われます。同期ジョブを実行するタイミングは、以下から選択できます。
- 時間単位、日単位、週単位、月単位のサイクルで定期実行
- カスタムの cron 式によるスケジュールで定期実行
- オンデマンドで任意のタイミングで手動実行
同期ジョブのスケジュールは、データソースの更新頻度に合わせて適切に設定する必要があります。頻繁に更新されるデータソースであれば短い期間、更新が少ないデータソースであれば長い期間でスケジュールするなど柔軟な設定が可能です。
このように、Amazon Q Business ではさまざまな方法でデータソースを柔軟に統合し、企業の知的資産を最大限に活用できるようにな仕組みを備えています。
データソースの管理や同期ジョブについて詳しくは、「Managing Amazon Q Business data sources」をご覧ください。
アプリケーションの拡張設定
データソースを取り込んだ後は、プラグイン、ドキュメントエンリッチメント、関連性チューニングといった拡張設定オプションを指定できます。これらの追加設定を適切に行うことで、特定のユースケースに合わせたカスタマイズが可能になり、Amazon Q Business アシスタントの応答精度をさらに向上させることができます。
プラグイン
プラグインを利用することで、データソースごとの固有の機能を Amazon Q Business に統合できます。プラグインには大きく分けて 2 種類があります。
- ビルトインプラグイン:
Jira、Salesforce、ServiceNow、Zendesk など、特定のデータソースをより詳細に扱うためのプラグインです。たとえば、Salesforce プラグインを利用すれば、リードスコアリングや取引先責任者の特定など、Salesforce 固有の機能を Amazon Q Business 経由で利用可能になります。データソースプラグインを活用することで、営業活動の支援や顧客対応の効率化など、より詳細かつ正確な回答の生成が実現できます。 - カスタムプラグイン:
カスタムプラグインを設定することで、ビルトインプラグインに含まれないサードパーティアプリケーションにアクセスし、データの参照や操作を行えます。OpenAPI スキーマ (JSON/YAML) を定義し、任意の API を呼び出すロジックを実装できます。たとえば「在庫状況を確認して」と質問されれば、対応する外部の API を呼び出して在庫データを取得し、回答することが可能です。
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プラグインは Amazon Q Business コンソールまたは Amazon Q Business API を使って設定できます。なお、Amazon Q Business アプリケーションごとに、最大で 3 つまでプラグインを設定できます。
プラグインについて詳しくは、「Plugins for Amazon Q Business」をご覧ください。
ドキュメントエンリッチメント
ドキュメントエンリッチメントとは、インデックスに取り込むドキュメントの属性情報を操作する機能です。基本的な操作は Amazon Q Business コンソールから簡単に設定でき、標準的な属性操作に適しています。一方、Lambda 関数を利用することで、より複雑で特殊な属性を設定することも可能です。
基本操作
基本操作では、ドキュメントの本文内容を解析条件として使用できます。解析結果に基づいて、タグ、メタデータ、エンティティなどの属性情報を動的にキーバリューの形式で設定できます。以下のような操作が可能です。
- 自動タグ付け:
ドキュメントの内容から関連するタグを自動で付与します。 - カスタムメタデータ追加:
ドキュメントに任意のメタデータ (作成日、著者、重要度など) を関連付けます。 - エンティティ抽出:
ドキュメント内の人名、組織名、場所などの固有表現を抽出してメタデータ化します。
基本操作を設定することで、たとえばドキュメントに記載された日付が最新の場合、「重要度=高」というメタデータを動的に設定するなどの操作が可能です。ドキュメントの性質に応じて適切な属性を自動付与できるため、ドキュメント管理や検索性の向上が期待できます。
Lambda 関数を使った操作
事前に設定した任意の Lambda 関数を使用して、データに対してより高度でカスタマイズされたドキュメント属性操作ロジックを実行することができます。以下は Lambda 関数を使った属性操作の一例です。
- OCR によるテキスト抽出:
スキャンしたドキュメントに対して OCR 処理を行い、抽出されたテキストを新たなドキュメント属性としてインデックス化するロジックを Lambda 関数で実装します。 - 空の日付フィールド値への現在日時挿入:
ドキュメントメタデータ内の日付フィールドの値が空欄の場合、その値を実行時の現在日時で上書きするロジックを Lambda 関数で実装します。
その他にも、Lambda 関数の設定内容次第で、要件に応じた属性制御ロジックを自在に構築できます。
ドキュメントエンリッチメントについて詳しくは、「Document enrichment in Amazon Q Business」をご覧ください。
関連性チューニング
関連性チューニング (Relevance tuning) は、生成 AI の応答に使われるデータソースの関連性を調整する設定です。以下のようなチューニングが可能です。
- ドキュメント属性への関連性ウェイト付与:
特定のドキュメントタイプ、データソース、作成日付などのドキュメント属性に高い関連性ウェイトを割り当てることができます。 - クエリマッチ時のブースト:
クエリとマッチした特定のキーワードやエンティティが含まれるドキュメントの関連性ランキングを強化 (ブースト) することができます。
関連性チューニングを活用すれば、質問内容に合わせて最適なデータソースを参照できます。たとえば製品マニュアルの関連性を高めれば、作業手順に関する質問により適切に回答可能になりますし、修理記録の関連性を高めれば、故障対処の質問に対してより的確な回答ができるようになります。
関連性チューニングについて詳しくは、「Boosting chat responses using relevance tuning」をご覧ください。
プラグイン、ドキュメントエンリッチメント、関連性チューニングはいずれも、データソースの価値を最大化し、生成 AI の応答精度を高める重要な設定項目です。データソースの追加設定について詳しくは、「Enhancing an Amazon Q Business application environment」をご覧ください。
Amazon Q Business の開始方法
Amazon Q Business の導入は、AWS マネジメントコンソールから行います。ユーザーのニーズに合わせて、アプリケーションの拡張や Web エクスペリエンスのカスタマイズなど、さまざまな設定をオプションで選択可能です。AWS IAM Identity Center によるアカウント設定など、技術的な知見が必要な初期設定さえ完了すれば、その後の運用やカスタマイズは技術者でない一般ユーザーでも容易に行えます。
なお、Amazon Q Business は 2024 年 9 月時点では、米国東部 (バージニア北部) と米国西部 (オレゴン) の 2 つのリージョンでサービスを提供しています。
シンプルな導入手順
AWS マネジメントコンソール上の手順に従うことで、Amazon Q Business アプリケーションの導入が可能です。
- コンソールへのサインイン:
AWS マネジメントコンソールにサインインし、Amazon Q Business のページに移動します。 - Amazon Q Business アプリケーションの作成:
「Create application」をクリックしてウィザードに従い、アプリケーション名、リトリーバー、データソース、ユーザーアカウントを設定し、アプリケーションを作成します。 - アプリケーションの拡張 (オプション):
必要に応じてプラグインや、ドキュメントエンリッチメント、関連性チューニングなどを設定します。アプリケーションの機能を強化し、企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。 - Web エクスペリエンスのカスタマイズ (オプション):
エンドユーザー向けの Web エクスペリエンスのプレビューを確認し、必要に応じてカスタマイズします。ユーザーインターフェースを調整し、最適なユーザー体験を実現できます。 - Web エクスペリエンスの共有:
発行された Web エクスペリエンスの URL を、AWS IAM Identity Center で設定したアクセス権限に基づき、許可されたユーザーに共有します。 - Amazon Q Apps で生成 AI アプリケーションの開発 (オプション):
作成された Web エクスペリエンスを基盤にして、自然言語だけで生成 AI アプリケーションを開発可能な Amazon Q Apps を利用できます。詳しくは、「Amazon Q Apps を使ったアプリケーション開発」をご覧ください。
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Amazon Q Business アプリケーションの作成手順について詳しくは、「Configuring an Amazon Q Business application」をご覧ください。
Web エクスペリエンス
Web エクスペリエンスとは、エンドユーザー向けのチャットインターフェースです。アプリケーション作成時に自動生成・デプロイされ、一意の URL が発行されます。AWS IAM Identity Center で管理されたアクセス権限を持つユーザーは、この URL からアプリケーションを利用できます。
プレビューとカスタマイズ
Web エクスペリエンスには、プレビュー機能が提供されています。アプリケーション管理者はこの機能を使って、Web エクスペリエンスの機能や設定を確認し、カスタマイズできます。
プレビューでは、チャット機能のテストや、ウェルカムメッセージ、サンプルプロンプトの設定、タイトル・サブタイトルの変更などが可能です。実際のエンドユーザー視点で体験できるため、要件に合ったユーザー体験を実現するカスタマイズが行えます。
Web エクスペリエンスのプレビューやカスタマイズについて詳しくは、「Previewing and customizing an Amazon Q Business web experience」をご覧ください。
ユーザーアカウントの設定
Webエクスペリエンスへのアクセスには、ユーザーアカウントの設定が必須です。Amazon Q Business は AWS IAM Identity Center と統合されており、IAM ユーザー・グループ単位でアクセス権限を一元管理できます。
アプリケーション作成時に、ユーザー、グループ、サブスクリプションプラン (Lite/Pro) を指定することで、Web エクスペリエンスへのアクセス権を付与できます。作成後も、Amazon Q Business コンソールから柔軟にユーザー追加・削除、プラン変更などの管理が可能です。
Amazon Q Business のユーザーアカウントの管理について詳しくは、「Identity and access management for Amazon Q Business」をご覧ください。
Web エクスペリエンスを利用する
Web エクスペリエンスへアクセスすると、プレビュー機能でカスタマイズされた画面デザインや UI、ウェルカムメッセージ、サンプルプロンプトなどが表示されます。Web エクスペリエンスを使って、ユーザーは以下のようなことが可能です。
- 自然言語で質問を入力し、Amazon Q Business に回答を求める
- ファイルをアップロードして、そのファイルに関する分析や要約を依頼する
- 回答の根拠となった情報源を確認する
Web エクスペリエンスを利用することで、ユーザーは自然な対話スタイルで企業データを活用しながら、Amazon Q Business にさまざまな知的作業をアシストさせることができます。
Web エクスペリエンスの利用方法について詳しくは、「Using an Amazon Q Business web experience」をご覧ください。
Amazon Q Apps を使った生成 AI アプリ開発
Amazon Q Apps は、Amazon Q Business の機能の 1 つで、企業データに基づく独自の生成 AI アプリケーションをノーコードで開発できる環境です。Amazon Q Apps は、2024 年 7 月に一般公開を開始しました。
コーディングの知識がなくても、自然言語で要件を記述するだけで、企業データを活用したセキュアなアプリケーションを簡単に作成・共有できます。生成したアプリケーションは、Amazon Q Apps ライブラリに公開され、同じ Web エクスペリエンス上の全ユーザーと共有できます。
前提条件
Amazon Q Apps の作成、公開、利用を行うには以下の前提条件が必要です。
- Amazon Q Business アプリケーションのセットアップとデプロイが完了済みであること
- AWS IAM Identity Center で適切なアクセス権限が付与されたユーザーであること
- Amazon Q Business Pro サブスクリプションを付与されたユーザーであること
アプリケーションの構成
2024 年 9 月時点では、Amazon Q Apps は、以下の異なる機能を持った 3 種類のカードを複数組み合わせることで生成 AI アプリケーションを構築します。
カードの種類 | 目的 |
User input (ユーザー入力) | ユーザーが Amazon Q Apps のアプリケーションに入力を行うためのカード。テキストや数値など、任意の値を入力できます。入力された値は、Text output カードのプロンプトから参照可能です。 |
Text output (テキスト出力) | Amazon Q Apps が生成したテキストを表示するカード。事前にプロンプト (生成 AI にテキスト生成を依頼する指示) を設定でき、プロンプト内で他のカードの入力値やアップロードファイルを参照できます。 |
File upload (ファイルアップロード) | ユーザーがファイルをアップロードし、そのファイルのテキスト内容を読み取るためのカード。アップロードされたファイルの内容は、Text output カードのプロンプトから参照可能です。 |
Text output カードのプロンプトを起点として、各カードの入力値やファイル内容を相互に参照しながら、さまざまな処理を行うアプリケーションを構築できます。たとえば、経費精算アプリケーションであれば、User input で経費の概要を入力し、File upload でレシート画像をアップロードし、Text output でこれらの情報を参照しながら、適切な経費精算レポートを生成するといった連携ができます。
Amazon Q Apps の開発手順
ここでは、PDF を読み取り任意の文字数で内容を要約するアプリケーションの開発手順を例に説明します。
- Web エクスペリエンスにログイン後、左ペインの「Apps」をクリックする。
- プロンプト欄に「PDF を要約するアプリを作成」と自然言語で要件を入力し、「Generate」をクリックする。
- 生成されたカードを確認し、必要に応じてカードを追加・編集する。
- 値の入力やファイルのアップロードを行い、「Run」 をクリックし、動作を確認する。
- 動作が意図どおりであれば、画面上部の「Publish」をクリックしてアプリケーションを公開する。
公開したアプリケーションは左ペインの「Library」をクリックすることで確認できます。同じ Web エクスペリエンス上のユーザーであれば、すぐに利用を開始することができます。
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このように、Amazon Q Apps ではコーディング不要で、自然言語による要件記述だけで簡単にアプリケーションを開発できます。また、会議録要約アプリやセールスメール作成アプリ、文法チェックアプリなど、定型アプリ用のプロンプトがプリセットで用意されているため、これらのプロンプトを要件に合わせて調整することで、さらに簡単に生成 AI アプリケーションを開発することも可能です。
Amazon Q Apps について詳しくは、「Creating purpose-built Amazon Q Apps」をご覧ください。
主要なユースケース
Amazon Q Business は、大規模言語モデル (LLM) とデータ統合の組み合わせにより、あらゆる業界で企業の知的生産性向上と業務効率化を実現するソリューションとして、幅広い活用が期待できます。
業界ごとの活用例
各業界において、Amazon Q Business および Amazon Q Apps を導入することで、以下のような活用が見込めます。
業界 | 内容 | ユースケース例 |
製造 | 製造工程の最適化 | 作業マニュアル、工程データ、品質管理データなどを統合し、生成 AI が最適な作業手順を自然言語で提案。無駄な工程を排除して生産リードタイムの短縮や、製品品質の向上が可能。 |
金融 | 商品・サービス強化 | 顧客データ、商品情報、法規制データなどを統合した生成 AI アプリを構築。最適な商品提案や、規制を確認しながらの手続き進行により、優れた金融サービスを提供。 |
メディア | コンテンツ最適化 | ユーザーの嗜好を自然言語で理解し、コンテンツライブラリから最適なコンテンツを推薦。生成 AI がコンテンツの改善点も提案し、魅力的で付加価値の高いコンテンツ提供を実現。 |
コンサルティング | 営業効率化 | 顧客データ、過去プロジェクト情報、製品カタログなどを統合した生成 AI アプリを開発。提案書の自動生成や質疑応答の効率化、最適な製品・ソリューションの提案が可能。 |
医療 | 的確な医療提供 | 電子カルテ、ナレッジベース、治療ガイドラインなどを統合し、医師の質問に的確に回答。最新の医療知見を活用した最適な治療法の提案により、質の高い医療を提供。 |
具体的な Amazon Q Business の導入事例について詳しくは、「Amazon Q Business のお客様」をご覧ください。
ナレッジマネジメントの促進
企業に蓄積された知識やノウハウは重要な資産ですが、しばしば特定の部署や個人に集中し、組織全体で共有されていないことはよくあります。Amazon Q Business はこの課題を解決し、ナレッジのマネジメントと共有を促進するソリューションです。
企業データを統合してインデックス化することで、組織の知的資産を一元的に活用できます。利用者は自然な対話スタイルで必要な情報にアクセスでき、知識獲得のハードルが下がります。一方、管理者は GUI で簡単に知的資産を連携でき、組織全体でのナレッジ共有を促進できます。
Amazon Q Business によるナレッジ共有について詳しくは、AWS ブログの「Amazon Q Business と Amazon Q in Quicksight によって、従業員は社内のナレッジを用いて、データ主導で、より良く素早い判断を可能に」をご覧ください。
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セキュリティとガバナンス
Amazon Q Business は、堅牢なセキュリティ対策と包括的なガバナンス機能を組み合わせることで、企業がデータを安全に活用しながら適切な運用を行える環境を実現しています。また、責任ある AI の観点から、生成 AI を取り扱う際の倫理面での安心も得られるよう配慮しています。
堅牢なセキュリティ環境
Amazon Q Business は、堅牢なセキュリティ環境を実現するため、確かなアクセス制御とデータ保護対策を講じています。
- アクセス制御:AWS IAM Identity Center と統合されているため、IAM ユーザーや IAM グループに応じたユーザーアクセスを一元的に管理できます。
- データの暗号化:Amazon Q Business では、保存時のデータはデフォルトで AWS 所有の暗号化キーで暗号化され、転送時は HTTPS プロトコルが使用されます。
- ネットワークの分離:AWS PrivateLink で VPC エンドポイントを使用して、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) 環境で Amazon Q Business に安全にアクセスできます。
- 詳細な監査ログ:AWS CloudTrail と統合されており、ユーザーのアクションを包括的に記録・監視できます。
- コンプライアンス準拠:Amazon Q Business は、FIPS、GDPR、HIPAA などの主要なコンプライアンスに準拠しています。
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このように、Amazon Q Business では、AWS のセキュリティサービス等と統合することで堅牢なセキュリティ環境を提供しています。
Amazon Q Business のセキュリティについて詳しくは、「Security in Amazon Q Business」をご覧ください。
包括的なガバナンスとガードレール
Amazon Q Business では、アプリケーション管理者がエンドユーザーによるチャット体験を制御するための包括的なガバナンス機能が用意されています。管理者は、Amazon Q Business アプリケーションごとに、以下のグローバルコントロールやトピックコントロールを設定できます。
グローバルコントロール
グローバルコントロールは、アプリケーション全体のすべての対話に適用されます。
- 応答の設定を制御:大規模言語モデル (LLM) が直接答えを返すか、企業データソースを参照しながら答えを返すかなどの応答設定を制御します。
- 用語ブロック:特定の用語の使用をブロックし、機密情報やセンシティブなフレーズの生成を回避します。
- ファイルアップロードの制御:エンドユーザーによるチャット内でのファイルアップロードの可否を制御します。
- Amazon Q Apps の制御:エンドユーザーによる Amazon Q Apps の作成・利用の可否を制御します。
トピックコントロール
トピック別コントロールは、特定のトピックが対話でトリガーされた際に適用されます。
- チャットメッセージの設定:特定のトピックに対し、代表的なメッセージを登録し、定型文を表示します。
- トピックの取り扱いルールの設定:特定のトピックに対し、ブロックするか企業データソースからのみ回答を生成するかなどを制御します。ルールを適用するユーザーやグループも指定可能です。
Amazon Q Business アプリケーションの管理者によるガバナンスについて詳しくは、「Admin controls and guardrails in Amazon Q Business」をご覧ください。
Amazon Q Business の料金体系
Amazon Q Business は、企業のニーズに応じた柔軟な料金プランを提供しています。無料トライアルやより安価なプランを活用すれば、本番導入前に Amazon Q Business の有用性を検証できます。
なお、本記事の料金およびプラン情報は 2024 年 9 月時点のものです。これらは予告なく変更される可能性がありますので、最新の正確な情報については必ず Amazon Q Business の公式ウェブサイトをご確認ください。
利用料金
Amazon Q Business の料金体系は、サブスクリプション料金とインデックス料金の 2 つから構成されています。
サブスクリプション料金
ユーザーごとに課金される月額料金です。2 つのプランがあり、提供される機能が異なります。
サブスクリプションプラン | 料金 | 機能 |
Amazon Q Business Lite | 3 USD/ユーザー/月 | 基本的な質問応答機能へのアクセスが可能です。 |
Amazon Q Business Pro | 20 USD/ユーザー/月 | データソースのインサイト閲覧、Amazon Q Apps の利用、Amazon Q in QuickSight へのアクセスなど Amazon Q の機能の完全なスイートを利用できます。 |
インデックス料金
データ使用量の「ユニット」単位で課金されます。1 ユニットとは以下のいずれかを指します。
- 1 か月あたり 100 時間のデータソース接続時間
- 20,000 件のドキュメントデータ
- 200MB のテキストデータ
インデックスプラン | 1 ユニットごとの料金 | デプロイされる AZ の数 | カスタマーマスターキー (CMK) | 利用シーン |
Starter Index | 0.140 USD / 時間 | 単一の AZ | サポートなし | PoC (概念実証) やデベロッパーワークロード |
Enterprise Index | 0.264 USD / 時間 | 3 つの AZ | サポートあり | 本番ワークロード |
無料トライアル
60 日間の無料トライアルが提供されています。最大 50 ユーザーが利用でき、以下が含まれます。
- サブスクリプション料金:Amazon Q Business Pro および Lite の機能を無料で体験できます。
- インデックス料金:最大 1,500 時間のインデックスを無料で使用できます。
無料トライアルで自社のニーズに合ったプランを見極められます。
導入コストの試算例
具体的な導入コストを試算する際には、以下の要素を考慮する必要があります。
- ユーザー数:企従業員数に応じたユーザー数を決定
- サブスクリプションプランの選択:Lite または Pro を選択
- インデックスプランの選択:Starter または Enterprise と利用時間を考慮
たとえば、100 名の従業員が Amazon Q Business Pro を利用し、Enterprise Index を使用する場合:
- ユーザー料金:20 USD × 100 名 = 2,000 USD
- インデックス料金:0.264 USD/ 時間 × 24 時間 × 30 日 = 190.08 USD
- 合計月額コスト:2,000 USD + 190.08 USD = 2,190.08 USD
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Amazon Q Business には Lite サブスクリプションプランや Starter Index など、PoC (概念実証) 段階でのコストを抑えたプランがあります。企業は最低限のコストで有用性を検証し、本番運用に適したプランに移行できます。
Amazon Q Business の料金体系について詳しくは、「Amazon Q Business の料金」をご覧ください。
まとめ
最後に、本記事で紹介した機能の全体図を見てみましょう。
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Amazon Q Business は、企業内のさまざまなデータソースを統合し、自然言語による質問に適切に回答する生成 AI アシスタントです。自然言語処理や大規模言語モデル、マルチモーダル対応など最新の生成 AI 技術を搭載しながら、企業のセキュリティ要件やガバナンスにも配慮した設計となっています。
Amazon Q Business は、Amazon Q ファミリーの一員です。今後、Amazon Q Developer、Amazon Q in QuickSight など、他の Amazon Q サービスについても、builders.flash のグラレコ記事で継続して紹介していく予定です。
Amazon Q Business に興味を持たれた方は、ぜひ AWS 公式サイトの製品ページや、builders.flash の関連記事「誰でも使えるノーコード生成 AI アプリ ! Amazon Q Business と Amazon Q Apps とは ?!」や AWS ブログ「生成 AI を使用して従業員の生産性向上を支援する Amazon Q Business の一般提供開始」もあわせてご覧ください。
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筆者プロフィール
米倉 裕基
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
テクニカルライター・イラストレーター
日英テクニカルライター・イラストレーター・ドキュメントエンジニアとして、各種エンジニア向け技術文書の制作を行ってきました。
趣味は娘に隠れてホラーゲームをプレイすることと、暗号通貨自動取引ボットの開発です。
現在、AWS や機械学習、ブロックチェーン関連の資格取得に向け勉強中です。
監修者プロフィール
大渕 麻莉
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
機械学習ソリューションアーキテクト
組込みソフトウェア開発から画像処理アルゴリズム開発を経てクラウドに到達し、2019 年にアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社に入社。以来、社内外のイベントで機械学習セッションをしたりサンプルコードを書いたりしながら、お客様の機械学習導入・運用の技術サポートに従事。
脳内 CPU の半分が猫のことで占められており、視界に入るすべての生き物がうちの猫に見えるという日々を過ごしている。
川島 拓海
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
ソリューションアーキテクト
2022 年 4 月に入社したソリューションアーキテクトです。食べることが大好きです。あと、ちょっとだけお笑いが好きです。
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