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週刊生成AI with AWS – 2024/9/23週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。

今年の秋は生成AI のイベントが盛りだくさんです。10 月にかけて「AWS Japan 生成 AI ハッカソン~生成 AI で日々の仕事はもっと楽しくなる」が開催されます。ナビゲーター、および審査員として QuizKnock 伊沢氏、鶴崎氏に発表会に登場いただきます。応募締め切りは、10 月 2 日 (水) です。楽しみながら生成AI 活用のアイデアを形にしてみたい、という方は是非ご参加ください。

10 月 3 日 (木) には「RAG だけじゃない!生成 AI の価値を引き出す自社データ活用とプロンプトによる LLM 調整術」というイベントをオンラインで開催します。AWS のセッションに加え、Oisix 様から Amazon Bedrock を使ったメルマガ最適化に関する登壇をしていただきます。データ活用やマーケティングというワードにピンときた方はぜひご覧ください。

引き続き「AWSジャパン生成AI実用化推進プログラム」も募集中です。こちらの方もよろしくお願いいたします。

それでは、9 月 23 日週の生成AI with AWS 界隈のニュースを見ていきましょう。

さまざまなニュース

サービスアップデート

    • Amazon Bedrock で Meta Llama 3.2 が利用可能に
      Amazon Bedrock で Meta 社の Llama 3.2 をご利用頂けるようになりました。Llama 3.2 では4つのモデル (90B、11B、3B、1B) が用意されています。90B、11Bは、 Llama モデルで初めてマルチモーダルのユースケースをサポートし画像に対する推論タスクを行うことが可能です。3B、1Bは、エッジデバイスに適したテキストのみの軽量モデルです。詳細や対応リージョンはブログ記事をご参照ください。
    • Amazon Bedrock で AI21 Labs の Jamba 1.5 モデルファミリーが利用可能に
      Amazon Bedrock で AI21 Labs の Jamba 1.5 モデルファミリーが利用可能になりました。Jamba 1.5 モデルファミリーには、Jamba 1.5 Mini と Jamba 1.5 Large が含まれます。両モデルとも 256K トークンのコンテキストウィンドウを持っているのが特徴で、長い文書の要約や分析への活用が期待できます。現在バージニア北部のAmazon Bedrock で利用できます。詳細はブログ記事をどうぞ。
    • Amazon Titan Image Generator の Content Credentials機能を発表
      Content Credentials とは、デジタルコンテンツの出所や真正性を証明するための技術標準です。C2PA という業界横断組織が開発しており Amazon も参加しています。このリリースでは、Amazon Titan Image Generator で生成された画像に、C2PAメタデータがデフォルトで含まれるようになりました。これにより、生成された画像を Verify に upload することで、画像の発行元や利用モデル等が簡単に確認できるようになりました。
    • Amazon SageMaker JumpStart にて Meta Llama 3.2 が利用可能に
      事前トレーニング済みのモデルを数回のクリックでデプロイできる Amazon SageMaker JumpStart でも Meta 社の Llama 3.2 をご利用頂けるようになりました。オハイオリージョンで利用可能です。ブログ記事はこちらです。
    • Amazon SageMaker with MLflow が AWS PrivateLink に対応
      MLflow をフルマネージドな環境で利用できる Amazon SageMaker with MLflow が AWS PrivateLink に対応しました。これにより、VPC から MLflow トラッキングサーバーへの重要なデータをプライベートかつスケーラブルに転送できるようになりました。
    • Amazon SageMaker でモデルデプロイ時にソフトウェアとドライバーバージョンをカスタマイズ可能に
      SageMaker でモデルをデプロイする際、インスタンス上で使用するソフトウェアとドライバーのバージョンを選択できるようになりました。選択できるのは、例えば Nvidia ドライバーや CUDA バージョンなどです。これにより、ML アプリケーションのパフォーマンス、互換性、スケーラビリティ、運用要件に合ったホスティング環境を調整できます。
    • Amazon SageMaker Studio がアイドル状態のアプリケーションの自動シャットダウンに対応
      Amazon SageMaker Studioが、一定期間非アクティブ状態のアプリケーションを、自動的にシャットダウンする機能に対応しました。アイドルシャットダウン時間を設定すると、SageMaker Studio はアプリケーションがアイドル状態になったことを自動的に検出し、指定された期間後にシャットダウンします。使用されていないインスタンスの料金発生を回避するのに役立ちます。

著者について

Naoto Kimura

木村 直登(Naoto Kimura)

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、製造業のお客様に対しクラウド活用の技術支援を行なっています。最近は生成AI と毎日戯れており、特にコード生成に注目しています。好きなうどんは’もり’です。