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【開催報告】アップデート紹介とちょっぴり DiveDeep する AWS の時間 第三十七回 (12/21)

みなさんこんにちは!アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 ソリューションアーキテクトの高橋です。

2023 年 12 月 21 日に「第三十七回 アップデート紹介とちょっぴり DiveDeep する AWS の時間」をオンラインで開催しました。本イベントは、AWS の数あるアップデートの中から「すぐ使える、運用に役立つ、あったらいいなと思ってた、おもしろい、重要」なものをピックアップし、ちょっぴり DiveDeep してカジュアルな雰囲気でお伝えするイベントです。過去の開催報告はこちらからご確認いただけます。

今回は「AWS re:Invent 振り返り編」ということで、AWS re:Invent 2023 で発表された新機能についてデモを交えながらご紹介させていただきました。100 名を超える多くの方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

実施内容

AWS のソリューションアーキテクトから、re:Invent 2023 で発表された新サービス・機能に関する 5 つのセッションを 1 時間半でお届けしました。本記事の中に資料や動画のリンクを記載しておりますので、ぜひご活用ください!

当日参加したメンバー

当日参加したメンバー

アジェンダ

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  • Amazon Q in QuickSight で生成系 AI を用いてダッシュボードをより効果的に活用する方法をご紹介! (15 分)
    • スピーカー: アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 守田 凜々佳
    • re:Invent 2023 にて Amazon Q in QuickSight が発表されました。Amazon QuickSight で 7 月に発表されたダッシュボード作成者による Generative BI 機能に加えて、ビジネスユーザーを対象とした新たな3つの機能をプレビューにて提供開始しました。本セッションでは、その3つの新機能 (Executive Summary, Data Q&A, Story) についてデモを交えてご紹介します!
  • その ETL パイプラインもういらないかも?zero-ETL 総まとめ! (15 分)
    • スピーカー: アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 深見 修平
    • 今使っているデータストアだけで要件を満たすのが難しくなってきたからデータを他のデータストアに連携したい、でもデータのパイプラインの構築・運用は大変・・・。そんな悩みございませんか? re:Invent 2023 では、Aurora と Redshift や DynamoDB と OpenSearch といったように、 シームレスなデータ連携を簡単に実現する zero-ETL の機能が多くのサービス間において発表されました。本セッションでは、発表された zero-ETL の総まとめとしてそれぞれの詳細をデモを交えてご紹介します。
  • Amazon EKS 2023 年 冬のアップデートを振り返ろう 〜 EKS Pod Identity & Mountpoint for Amazon S3 CSI driver 〜 (15 分)
    • スピーカー: アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 後藤 健汰
    • re:Invent 2023 期間中、Amazon EKS に関わる大きなアップデートがありました。IAM ロールを ServiceAccount に割り当てる仕組みである「EKS Pod Identity」、Kubernetes の永続ボリュームとして S3 のマウントを可能にする「Mountpoint for Amazon S3 CSI driver」です。本セッションでは、これらのアップデートの詳細についてデモを交えてご紹介します。
  • AWS Fault Injection Service で AZ 障害を体験しよう – データベースの可用性向上対策の検証 (15 分)
    • スピーカー: アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 塚本 真理
    • AWS Fault Injection Service は障害シナリオを実行できるサービスです。re:Invent 2023 では新たに AZ 障害とリージョン間接続の切断を想定した障害の追加が発表されました。アプリケーションを運用する際に可用性向上のため、マルチ AZ 構成や DR 構成を利用する場合もあるかと思います。用意した構成が障害発生時に正しく動作するのかを AWS Fault Injection Service を使って検証し、デモをお届けします。
  • 生成系 AI × コンプライアンス!エージェントにおすすめの AWS Config マネージドルールを有効化してもらおう (15 分)
    • スピーカー: アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクト 北川 友稀
    • RAG を行う機能である Knowledge Bases for Amazon Bedrock とエージェント構築機能である Agents for Amazon Bedrock が re:Invent 2023 で GA となりました。これらの機能を利用して、350 以上ある AWS Config のマネージドルールからおすすめルールの提案と有効化まで Amazon Bedrock に行ってもらいましょう。本セッションでは Amazon Bedrock の概要と GA となった新機能を利用したデモをお届けします。

当日の様子

当日の内容を抜粋してご紹介します!

Amazon Q in QuickSight で生成系 AI を用いてダッシュボードをより効果的に活用する方法をご紹介!

[資料動画]

最初のセッションでは、ソリューションアーキテクトの守田から Amazon QuickSight の Generative BI 機能についてご紹介しました。QuickSight の Generative BI 機能は、ダッシュボード作成者を対象とした機能とビジネスユーザーを対象とした機能があります。前者では自然言語による指示でダッシュボードや計算フィールドを作成することができ、後者ではダッシュボードのデータから得られる考察を自然言語で要約することができます。デモでは、これらの機能を利用してダッシュボードを作成したりサマリを出力したりする様子をお見せしました。自然言語による指示が曖昧だった場合は指示を具体的にするよう提案する様子もご覧いただけます。 Generative BI 機能は現在プレビュー中かつ英語のみのサポートですが、ダッシュボードの作成にかかる時間を減らしてくれたり、データから考察を得るのを助けてくれる便利なアップデートですので、是非試してみてください!

その ETL パイプラインもういらないかも?zero-ETL 総まとめ!

[資料動画]

続いてのセッションでは、ソリューションアーキテクトの深見から re:Invent 2023 で発表された zero-ETL 統合に関するアップデートの中から、Amazon Redshift に関するものをご紹介しました。re:invent 2023 では新たに Amazon Aurora PostgreSQL の Amazon Redshift への zero-ETL 統合など、合計 5 つの zero-ETL 統合のアップデートが発表されました。発表の中では、Aurora MySQL と Aurora PostgreSQL からのデータ連携方法の違いや、Aurora と Amazon RDS からのデータ連携方法の違い等について詳しくご説明しています。デモでは 10,000 件以上の Aurora のデータが数秒で Redshift に同期される様子や、複数のデータソースから Redshift にデータを集約し集計する様子をお見せしました。今後データウェアハウスを使用したデータ分析を検討している皆様や、既存の ETL パイプラインに課題を持っている皆様に是非ご覧いただきたい内容になっています!また、資料の中では Amazon OpenSearch Service に関する zero-ETL 統合のアップデートについてもご紹介していますので、合わせてご確認ください。

Amazon EKS 2023 年 冬のアップデートを振り返ろう 〜 EKS Pod Identity & Mountpoint for Amazon S3 CSI driver 〜

[資料動画]

3 つ目のセッションでは、ソリューションアーキテクトの後藤から、Amazon EKS に関するアップデートを 2 つご紹介しました。 EKS Pod Identity は、各 Pod の権限設定を AWS の API のみで完結させることができる機能です。これまでも IAM Roles for Service Accounts (IRSA) で同様の設定ができましたが、Kubernetes と AWS リソースの両方を修正する必要がありました。EKS Pod Identity によって、AWS の API のみで Kubernetes Service Account への IAM ロールの紐付けが完結するので、よりシンプルに Pod の権限を設定できます。また、2 つ目にご紹介した Mountpoint for Amazon S3 CSI driver によって、Kubernetes の Pod が Amazon S3 のオブジェクトに対してファイルシステムのインターフェースを使用してアクセスできます。デモでは、EKS Pod Identity を使用して IAM Role を Kubernetes Service Account に紐づける様子、Mountpoint for Amazon S3 CSI driver を使用して Kubernetes の Pod から S3 のオブジェクトにアクセスできる様子をお見せしました。EKS をご利用のお客様にご覧いただきたい内容となっています!

AWS Fault Injection Service で AZ 障害を体験しよう – データベースの可用性向上対策の検証

[資料動画]

4 つ目のセッションでは、ソリューションアーキテクトの塚本から、AWS Fault Injection Service (FIS) を使用したカオスエンジニアリングに関するセッションをお届けしました。FIS は AWS Resillience Hub の中にある機能の 1 つで、レジリエンス実現のための実験を管理するサービスです。re:Invent 2023 では、FIS に 1 つの AZ で完全に電源を喪失した場合を想定したシナリオ「The AZ Availability: Power Interruption」と、リージョン間の接続が切断され他のリージョンにアクセスできない場合を想定したシナリオ「Cross-Region: Connectivity」の 2 つのシナリオが追加された、という発表がありました。デモではマルチ AZ 構成のアプリケーションに対して FIS で AZ の電源障害のシナリオを発生させる設定から発生後の結果まで一気通貫でお見せしました。具体的な設定方法や、シナリオを実行した結果、EC2 インスタンスの停止や DB インスタンスのフェイルオーバーなどの障害が発生している様子をご覧いただけます。障害発生時のシミュレーションがなかなかできていない、オペレーションを実際に試したいと考えている皆様におすすめの内容となっております!

生成系 AI × コンプライアンス!エージェントにおすすめの AWS Config マネージドルールを有効化してもらおう

[資料動画]

この日最後のセッションでは、ソリューションアーキテクトの北川から、re:Invent 2023 で発表された Amazon Bedrock の新機能についてご紹介しました。Knowledge Base for Amazon Bedrock は基盤モデルとデータソースを組み合わせた拡張検索生成(RAG) をフルマネージドに実現するサービス、Agents for Amazon Bedrock は基盤モデルだけで完結しないタスクを実行することを容易にするフルマネージドサービスです。…と言われても、実際どのように活用できるのかイメージが湧かない方が多いのではないでしょうか?本発表のデモでは、これらの新機能を利用しておすすめの AWS Config マネージドルールをエージェントとの会話の中で有効化してもらう、ということを実現しています!Config のマネージドルールは種類が多いため適切なルールを選ぶのが難しいという課題がありますが、この課題をルールの一覧データをデータソースとした RAG によって解決しています。さらにそこから得た情報と指示の内容を Agent が解釈し、事前に定義したアクション (AWS Lambda 関数) の中から適切なアクションを実行してルールを有効化しています。是非動画を見て Agents for Amazon Bedrock のご利用を検討いただけますと幸いです!

おわりに

今回のちょっぴり DD では、re:Invent 2023 で発表されたアップデートをデモを交えてご紹介させていただきました! re:Invent 2023 のアップデート情報をキャッチアップしたい皆様には、以下のイベントもおすすめです。

また、本イベントは今回で一旦休止となります。今後の開催については、決まり次第お知らせします。これまでご視聴いただいた皆様、大変ありがとうございました!