Amazon Web Services ブログ
2018 年に発表された Amazon RDS 機能についての要約
Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) で、クラウド内でのリレーショナルデータベースのセットアップ、運用、およびスケーリングが簡単になります。費用効果が高く、容量のサイズ変更も可能です。同時に、ハードウェアのプロビジョニング、データベースのセットアップ、パッチの適用、バックアップといった時間を費やす管理作業を自動化します。そのため、お客様はアプリケーションの開発に集中でき、アプリケーションが必要とする高速な性能、高可用性、セキュリティ、さらに互換性の実現に取り組むことができます。
Amazon RDS では、メモリ、パフォーマンス、または I/O に最適化したデータベースインスタンスタイプを複数利用でき、いつも使用しているデータベースエンジン 6 種類から選択できます。それらは、Amazon Aurora、PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracle Database、および Microsoft SQL Server です。
2016 年、弊社は、各種データベースエンジンにわたり 50 種類の機能を発表しました。2017 年には、およそ 80 種類の機能を追加しました。そして 2018 年、各種エンジンにわたって、およそ 100 種類の機能を発表しました。以下は、これらトピックによって分類したすべての機能の要約です。
- バージョンのサポート – 新しいメジャーまたはマイナーバージョン
- 管理性とセキュリティ – データベースのセキュリティ管理がさらに容易になる RDS 機能
- パフォーマンスのスケーラビリティと可用性 – マルチ AZ の強化によりデータベースの可用性を高めながら、データベースのスケールアップとスケールダウンを向上させる RDS 機能
- 機能での開始 – データベース固有の開始に関連する機能
- AWS リージョンでの開始 – さまざまな AWS リージョンで開始
- インスタンスでの開始 – データベースワークロード用に最適化したさまざまな構成を提供する新しい DB インスタンスのサポート
Key 2018 Launch で、2018 年の最も大掛かりな立ち上げをいくつか見ることができます。
Amazon RDS エンジン全体
バージョンのサポート
管理性とセキュリティ
- リザーブドインスタンスカバレッジレポートが Cost Explorer で利用可能に
- 暗号化された RDS ボリュームに対する、増分クロスリージョンスナップショットのサポート
- DB インスタンスおよび DB クラスタの削除防止
- インスタンス削除後の自動バックアップ保持
- Amazon RDS の推奨事項
- MySQL、PostgreSQL、MariaDB、および Oracle エンジン上で、RDS ログを Amazon CloudWatch にアップロードする
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
- Performance Insights のサポートを開始 (MySQL、PostgreSQL、および Oracle エンジンで)
- MySQL、PostgreSQL、MariaDB、および Oracle エンジン用マルチ AZ インスタンスの起動と停止が有効に
- Aurora MySQL および Aurora PostgreSQL クラスターの起動と停止が有効に
- MySQL、PostgreSQL、MariaDB、および Oracle エンジンの最大ストレージを 16 TiB から 32 TiB に増量
インスタンスでの開始
- MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、および SQL サーバーエンジン用の M5 インスタンスファミリーを開始
- PostgreSQL 用 R5 インスタンスファミリー、および Oracle エンジンを開始
リージョンでの開始
Amazon Aurora MySQL
バージョンのサポート
管理性とセキュリティ
- 暗号化された MySQL (オンプレミス/Amazon EC2) の Aurora MySQL への移行
- Aurora MySQL の一般ログ、スローログ、およびエラーログを CloudWatch Logs へエクスポート
- カスタムエンドポイントによるワークロード管理の簡易化
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
- Key 2018 Launch Amazon Aurora バックトラックのサポート (特定の時点に即座に復元)
- Key 2018 Launch Aurora グローバルデータベース
- 最大 5 つのクロスリージョンリードレプリカのサポート
- カスタムエンドポイントによるワークロード管理の簡易化
機能での開始
- Key 2018 Launch Aurora MySQL Serverless のサポート
- Key 2018 Launch 並列クエリのサポート
リージョンでの開始
- Aurora MySQL がアジパシフィック (シンガポール)、AWS GovCloud (米国)、および中国 (寧夏) (NWCD によって運営) で開始
Amazon Aurora PostgreSQL
バージョンのサポート
- PostgreSQL 9.6.6 と互換性のある Aurora PostgreSQL 1.1
- PostgreSQL 9.6.8 と互換性のある Aurora PostgreSQL 1.2
- PostgreSQL 9.6.9との互換性がある Aurora PostgreSQL 1.3
- PostgreSQL 10.4 と互換性のある Aurora PostgreSQL 2.0
- PostgreSQL 10.5 と互換性のある Aurora PostgreSQL 2.1
- PostgreSQL 10.6 と互換性のある Aurora PostgreSQL 2.2 (2019 年 2 月 13 日に開始)
管理性とセキュリティ
- Key 2018 Launch Aurora PostgreSQL と IAM 認証を統合
- クエリプラン管理のサポートを追加
- RDS for PostgreSQL から Aurora PostgreSQL への暗号化されたスナップショットのインポート
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
- Key 2018 Launch Aurora PostgreSQL リードレプリカの自動スケーリング
- Key 2018 Launch 高速データベースのクローン作成のサポート
リージョンでの開始
- アジアパシフィック (東京)、欧州 (ロンドン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (ソウル)、 米国西部 (北カリフォルニア)、AWS GovCloud (米国) リージョン、および中国 (寧夏) (NWCD による運営) での Aurora PostgreSQL
Amazon RDS for MySQL
バージョンのサポート
- Key 2018 Launch メジャーバージョン MySQL 8.0 のサポート
- 新しいマイナーバージョン 5.5.59、5.6.39、5.7.21、5.6.40、5.7.22、5.5.61、5.6.41、および 5.7.23
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
Amazon RDS for PostgreSQL
バージョンのサポート
- Key 2018 Launch PostgreSQL 10 メジャーバージョンのサポート
- マイナーバージョンのサポートは次のとおりです。10.3、9.6.8、9.5.12、9.4.17、9.3.22、9.6.6、9.5.10、9.4.15、9.3.20、10.4、9.6.9、9.5.13、9.4.18、9.3.23、10.5、9.6.10、9.5.14、9.4.19、9.3.24
- RDS PostgreSQL の新しいマイナーバージョン: 10.6、9.6.11、9.5.15、9.4.20、9.3.25
管理性とセキュリティ
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
機能での開始
Amazon RDS for MariaDB
バージョンのサポート
- Key 2018 Launch メジャーバージョン MariaDB 10.3 のサポート
- メジャーバージョン MariaDB 10.2 のサポート
- マイナーバージョン 10.0.34、10.1.31、および 10.2.12、10.0.35、10.1.34、および 10.2.15 のサポート
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
Amazon RDS for Oracle
バージョンのサポート
- Key 2018 Launch メジャーバージョン 12.2 をリリース
- 2018 年 1 月、4 月、7 月、および 10 月 の PSU 用マイナーバージョンをリリースしました。
- APEX 5.1.4 を開始
- SQLT 12.2.180331 を開始
管理性とセキュリティ
- Key 2018 Launch CPU を最適化
- TLS 1.2
- 復元による Oracle SE および SE1 から Oracle EE へのサポート
- NNE オプションを使用した、追加の暗号チェックサムアルゴリズムのサポート
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
機能での開始
- お客様による変更が可能な SQLNET.ORA パラメータ
- GovCloud 用 OEM Agent 13c
- JVM のサポート
- 最大文字列サイズによる拡張データ型のサポート
インスタンスでの開始
Amazon RDS for SQL Server
バージョンのサポート
- 新しいマイナーバージョンのサポートをリリース
- SQL Server 2017 RTM CU3、SQL Server 2016 SP1 CU7、SQL Server 2014 SP2、SQL Server 2012 SP4
管理性とセキュリティ
パフォーマンスのスケーラビリティと可用性
- Key 2018 Launch Enterprise Edition の Always On 可用性グループを開始
- シンガポール、GovCloud、および中国 (寧夏) で高可用性を拡大
- 最大 IOPS を 20 K から 32 K に増大
- SQL Server 用の同期マルチ AZ ネイティブバックアップ復元を追加することにより、ネイティブバック復元プロセスを強化
機能での開始
著者について
Justin Benton は、アマゾン ウェブ サービスの RDS Commercial Engines (SQL Server および Oracle) プロダクトマネージャーです。