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プレビュー: ビジネスの健全性を監視するための異常検出サービス、Amazon Lookout for Metrics
Amazon Lookout for Metrics を発表いたします。これは、機械学習 (ML) を使用してメトリックスの異常を検出する新しいサービスです。ML の経験がなくても、ビジネスの健全性を積極的に監視、問題を診断して、迅速に機会を発見できます。
Lookout for Metrics では Amazon と同じ技術を使用しています。ともすれば見つけるのが難しい、データの例外的な変化を検出しつつ、誤検出の回数を減らします。また、類似するものをまとめてグループ化し、厳密にランク付けします。さらに異常の根本原因特定に役立つ情報を提供します。
収益額やウェブページビュー、毎日のアクティブユーザー数、解約率、トランザクション量、モバイルアプリのインストール数など、さまざまなメトリックスで使用できます。本日、Lookout for Metrics のプレビューをご覧いただけます。
Amazon Lookout を異常検知のために使用する理由
どの業界の組織も、テクノロジーと自動化を通じてビジネスの効率を向上させようとしています。さまざまな試みがされていますが、よくあるのは欠陥や機会を早期に特定でき、材料コストの節約、利益率の向上、カスタマーエクスペリエンスの向上につながるものです。これまでは、組織による大量のデータ監査は、手作業に依存していました。これでは規模を拡大することが難しく、また人為的ミスの原因になりがちです。任意に範囲を決めて、ルールベースの方法を使用している組織もあります。多くの場合これらの方法は静的であり、季節性の変化に容易には対応できず、誤検出が多すぎます。
ひとたび異常が検出されると、デベロッパーやアナリスト、ビジネスオーナーは、変化の根本原因をつきとめようと数週間も費やすことになります。これが ML が効果的かつ変革的なツールになり得る状況です。しかし ML のアルゴリズムは、データの種類ごとに慎重に選択し、トレーニングを行い、テストとデプロイをする必要があります。そのため ML に熟練したエキスパートチームが必要です。
Amazonには、データ主導型の企業としての長い歴史があります。ビジネスの健全性や運営、カスタマーエクスペリエンスにおいてトップでありつづけなければならないビジネスを抱えており、その数は増え続けています。この長年に渡る取り組みの重要な部分は、さまざまなトラフィックチャネルからのウェブサイト訪問、ショッピングカートに追加された商品の数、注文数、商品ごとの収益をはじめとした、主要業績評価指標 (KPI) の異常を検出するために ML テクノロジーを構築し、改善させることでした。
Amazon Lookout for Metrics によって、すべてのデベロッパーが Amazon で使われていたものと同じ ML テクノロジーを手にすることができます。データの異常を検出してインテリジェントにグループ化することで、集計結果を視覚化し、自動的に警告を行えます。
フルマネージド型のサービスなために ML プロセス全体を扱うことができ、すぐに開始してコアビジネスに集中できます。そして最も重要なのは、異常と根本原因の分析における正確さと関連性についてのフィードバックを、このサービスがリアルタイムに組み込むことで、モデルのパフォーマンスを継続的に向上させられることです。
Amazon Lookout for Metrics の仕組み
AWS マネジメントコンソールから数回クリックするだけで、Lookout for Metrics を使い始められます。組み込みのデータソースインテグレーションを通して、コードを記述することなくデータをサービスに接続できます。次に、Lookout for Metrics がデータのカスタムモデルをトレーニングします。最後に異常の検出を始め、確認とアクションの実行ができるようにします。
Lookout for Metrics は、Amazon Simple Storage Service (S3)、Amazon Relational Database Service (RDS)、Amazon Redshift、 Amazon CloudWatch、またはAmazon AppFlow がサポートしている Salesforce、Marketo、Google Analytics、Slackその他多くの SaaS インテグレーションに格納されたデータを、継続的に監視します。
このフェーズでは、データセットの各フィールドにメジャー (または KPI)、ディメンション、またはタイムスタンプといったフラグを付けることができます。たとえば、それぞれのデバイス種類ごとにページビューの異常な変更を監視したければ、page_views をメジャーとして選択し、device_type をディメンションとして選択します。
データソースが設定され、接続されると、Lookout for Metrics が分析用データの検査と準備を行い、最も正確な異常検出モデルを構築するために適切なアルゴリズムを選択します。検出が行われる頻度は設定可能 (数分ごと、毎時間、毎日など) で、しきい値を変えることで検出の感度を調節できます。
Lookout for Metrics が異常検出時に厳格なスコア付けを行うため、優先順位をつけることができ、最重要事項に集中できるようになります。根本原因を見つけられるように、同じインシデントに関連する可能性のある異常をインテリジェントにグループ化し、さまざまな影響の源について概要を作成します (以下を参照)。
さらに、Amazon Simple Notification Service (SNS) やDatadog、PagerDuty、Webhook、Slack 経由で通知を送信するなど、自動アクションを設定できます 。または Lambda 関数をトリガーして、潜在的な価格設定エラーが検出されたときに電子商取引サイトから商品を一時的に非表示にすることができます。
領域の知識と専門知識はしばしば、メトリックの急激な変化が、想定していたものなのか、それとも異常なのかを判断する上で、重要な役割を果たします。Lookout for Metrics は、検出された異常の関連性についてのフィードバックをリアルタイムに提供し、強力な人間参加型メカニズムを実現します。この情報は異常検出モデルにフィードバックされ、検出の精度が向上します。
どなたが現在Amazon Lookout for Metrics を使っていますか?
Digitata Networksはインテリジェントな顧客、ネットワーク、サイト中心のソリューションを提供しており、モバイルネットワーク事業者がネットワークをさまざまな側面から監視、監査、管理し、自動化することを支援します。同社の CTO である Nico Kruger 氏は、これまでLookout for Metrics を使用して得られた結果に満足しています。
「Lookout for Metrics がこれまでの私達のソリューションに、精度と洞察の向上をもたらしてくれることが分かり、このサービスを利用できることに感激しています。問題を発見できるだけでなく、機会を迅速に特定できるのです。」と彼は言います。
世界有数のゲームデベロッパーの 1 つである Playrix は、Township や Fishdom、Gardenscapes などのクオリティの高いゲームで知られています。Playrix もまた、この新しいサービスを活用しているお客様です。Playrix テクニカルディレクター、Mikhail Artyugin 氏は次のように述べています。「私達のユーザー獲得データを使って、このサービスがどのように動くのか実験してみました。すると異常を素早く特定、グループ化してくれたので、私たちの作業はより早く、良いものになりました。」
「Lookout for Metrics のおかげで、チームが手作業で行っていた調査の時間を節約することができました。通知はもはやノイズではなく、そこから行動を起こせるものとして見られるようになりました。これによって、技術的なオーバーヘッドが減り、チームは戦略的な優先事項に容易に集中できます。」と彼は付け加えました。
「顧客のインサイトと意図を捉えるために、毎日約 10 億ものインプレッションを活用するには、実データの異常についての素早いフィードバックが必要です。」とマーケティングおよびデータテクノロジー企業である NextRoll のシニアシニアスタッフエンジニア、Brian Ecker 氏は言います。企業の成長を維持できるような、革新的なソリューションを提供することがこの企業のミッションです。
「Lookout for Metrics チームと協力してから、この新しいサービスが従来の異常検知プロセスの精度を向上させてくれました。このサービスを使い始められることにワクワクしています。」
また、Tensoriot や Quantiphi、Provectus などの APN パートナーは Lookout for Metrics の専門知識を持っており、お客様がその機能を活用できるように支援できることも注目に値します。
プレビューで利用可能
Amazon Lookout for Metrics は現在、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ州)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (東京)、およびヨーロッパ (アイルランド) で、プレビューで利用可能です。
AWS マネジメントコンソール、AWS SDK、および CLI からサービスを操作できます。詳細については技術文書を確認し、次のリンクからプレビューに参加してすぐに開始してください。
Amazon Lookout for Metrics のプレビューアクセスへのリクエストはこちらです。
ー Alex