Amazon Web Services ブログ
Newstag は AWS の AI 言語サービスを使用して、世界の動画ニュースがより多くの人々に届けます
スウェーデンのスタートアップ、Newstag では人工知能 (AI) を使用し、世界中の主要なニュースプロバイダーから集めたニュースをカスタマイズした動画ニュースチャンネルを制作しています。同社の使命は、人々や組織が最新の多様な情報を活かし、自らの可能性を広げられるよう支援することです。Newstag では世界中から集めた同社の顧客向け動画ニュースがより多くの人々に届くよう、各動画のリッチメタデータを制作しています。Newstag では Amazon Transcribe、Amazon Translate、Amazon Comprehend を使用することにより、動画からメタデータを抽出し、制作するという膨大な手作業を要するこのプロセスを自動化することに成功しました。AWS の各種サービスを組み合わせて使用することで、Newstag では従来の 10 倍に相当する量の動画メタデータを制作できるようになったのです。
「人々は自分たちの見るニュースを選びたがっていると、私たちは感じています。顧客自身が関連するストーリーを取捨選択できるようにすること、当社の使命を遂行するのに、このことが極めて重要であると私たちは考えます」と Newstag 社 CTO、Mats Ekholm は述べています。これを現実にするため、Newstag ではパーソナライズされた動画ニュースチャンネルを作成するのに顧客自身が選択できるタグを開発しました。以下のスクリーンショットでは顧客が Newstag でこれらのタグをどのように選択するかについて解説しています。
一日に 1,000 本以上の動画を提供するため、Newstag の編集スタッフは長い時間をかけてコンテンツへのタグ付けを行っていました。その作業には複数の言語を要し、手作業で行わなければなりませんでした。タグの多くは表題、簡単な説明、そして一部のメタデータで構成されています。同社は需要に応えようと奮闘しながらシンプルでコスト効率が良く、展開しやすいソリューションを探しました。AWS で事前トレーニングを施した機械学習 (ML) サービスを使用することで、Newstag は AI に関する経験なしでも、AI を使用してこの問題を解決したのです。
まず、Newstag は Amazon Transcribe を使用して、Amazon Simple Storage Service (S3) に格納された動画音声をサポート言語でテキスト化します。続いて、テキスト化された英語以外のデータ、その他の表題、説明、または動画と共に元々提供されたキーワードに Amazon Translate を適用して正確な英語訳を作成します。最後に、テキストコンテンツを分析してインサイトを提供する機械学習サービスである Amazon Comprehend を使用して、入手できてる英語のテキストすべてから、題を抽出します。組織、人々、場所、ロケーションなど、名前の付けられた題は、顧客が興味のあるコンテンツを見つけやすくするための正確なタグの作成に使用されます。
「手作業で処理していた頃は 1 時間あたり 3 ~ 4 本の動画にタグ付けするのがやっとでした」と Ekholm は説明します。「AWS の AI 言語サービスを使用するようになった現在では、1 時間あたり 30 ~ 40 本の動画にタグ付けできます。つまり、お客様が Newstag で閲覧できるニュースの数が 10 倍に増えたことになるのです」。
Ekholm は低価格で 5 時間以内に異なる言語で動画ニュースにタグ付するプロセスのほとんどを自動化しました。「Transcribe、Translate、Comprehend を展開するのがあまりに簡単で驚きました。そして、低コストであるのも大変魅力的です。起業まもない私たちは、運用コストをスマートに管理しなければなりません」と Ekholm は述べています。
詳細はこちら
AI の言語サービスについて詳しくは、AWS のウェブサイトをご覧ください。入門編として AWS の便利なブログをいくつかご紹介します。
- Build text analytics solutions with Amazon Comprehend and Amazon Relational Database Service
- VidMob combines computer vision and language AI services for data-driven creative asset production
- Build a social media dashboard using machine learning and BI services
著者について
Woo Kim は AWS Machine Learning サービスの製品マーケティングマネージャーです。彼は幼少期を韓国で過ごし、現在はワシントン州シアトルに住んでいます。彼の趣味はバレーボールとテニスです。