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H1インスタンス – ビッグデータアプリケーションのための高速・高密度なストレージ
AWSの規模と顧客基盤の多様性により、様々なタイプのワークロードに特化したEC2インスタンスタイプを作成する機会を得られました。例えば、多くの一般的な新ビッグデータの利用ケースは、数テラバイトのデータへの高速でシーケンシャルなアクセスに依存しています。お客様は巨大なMapReduceクラスタを構築して動かし、分散ファイルシステムをホストし、Apache Kafkaを利用して大量のログを処理したいと考えています。
新しいH1インスタンス
新しいH1インスタンスは、この利用ケースに特化して設計されています。既存のD2(高密度ストレージ)インスタンスに比べ、H1インスタンスはローカル磁気ストレージ1テラバイトあたり、より多くのvCPUとメモリを搭載し、ネットワーク帯域幅を拡張しています。リソースのバランスのとれた組み合わせによって、より複雑な課題に対処する能力を提供します。
H1インスタンスは Intel Xeon E5-2686 v4プロセッサ(2.3GHz)で動作し、以下の4つのインスタンスサイズを用意しました(全てVPCのみ、HVMのみ)
インスタンス名 | vCPUs |
RAM |
ローカルストレージ | ネットワーク帯域幅 |
h1.2xlarge | 8 | 32 GiB | 2TB | 最大 10 Gbps |
h1.4xlarge | 16 | 64 GiB | 4TB | 最大 10 Gbps |
h1.8xlarge | 32 | 128 GiB | 8TB | 10Gbps |
h1.16xlarge | 64 | 256 GiB | 16TB | 25Gps |
大きい2つのサイズでは、全コアのTurboで2.7GHz、シングルコアのTurboで3.0GHzのIntel TurboとCPUパワーマネージメントをサポートします。
ローカルストレージはシーケンシャルI/Oで高いスループットを出せるよう最適化されており、2MBのブロックサイズで最大1.15GB/s の転送が期待できます。ストレージは256ビットのXTS-AESとワンタイムキーにより暗号化されます。2つの最大サイズのインスタンスはIntel TurboおよびCPUパワーマネージメントをサポートし、all-core Turboは2.7GHz、single-core Turboは3.0GHzで動作します。
インスタンス間での大容量データの送受信は、拡張ネットワークを使うことで容易に行うことができ、プレースメントグループ内で最大25Gbpsのネットワーク帯域幅が得られます。
今すぐ起動してみましょう
H1インスタンスは米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、米国東部(オハイオ)、欧州(アイルランド)の各リージョンで本日(日本時間2017年11月30日)からオンデマンド型及びスポットでの利用が可能です。その他のリージョンでも準備中です。専用ホスト型、専用インスタンス、リザーブドインスタンス(1年および3年)も同じく利用可能です。
— Jeff;
原文: H1 Instances – Fast, Dense Storage for Big Data Applications (翻訳: SA有岡)