Amazon Web Services ブログ
Amazon EKS コンソールの改善により、クラスターの作成と管理が容易に
先日、AWS は Amazon EKS コンソールにおけるクラスターの作成機能、管理機能、およびサポートドキュメントの使用感を改善したことを発表しました。このブログ記事では、どのような改善が施されたか、またお客様やクラスターの管理者が Amazon EKS コンソールを使用してクラスターを作成する際に、今回の改善がどう役立つかについて詳しく説明します。
1.複数ステップのクラスター作成フロー
EKS のコンソールには、複数ステップのクラスター作成フローが追加され、ネットワーキング、ログ記録、タグやシークレットの暗号化といった追加の設定で、クラスターを簡単に作成できるようになりました。今回のアップデートでは、上図や下記のとおり、4 ステップのクラスター作成プロセスが導入されました。
- クラスターの設定
- ネットワーキングの指定
- ログ記録の設定
- レビューと作成
2.情報リンクと画面移動のない参照
クラスター作成中に画面を移動しなくてもドキュメントを参照できるよう、入力フィールドに情報リンクが追加されました。リンクをクリックすると、同じページのタブ内に情報が表示されるので、クラスター管理者は情報を参照しやすくなります。クラスター作成フロー中に表示できる新しい情報パネルの一覧を次に示します。
- 一般的なクラスター設定 (ステップ 1)
- Kubernetes のバージョン (ステップ 1)
- クラスターサービスロール (ステップ 1)
- シークレットの暗号化 (ステップ 1)
- タグ (ステップ 1)
- VPC、サブネット、セキュリティグループ (ステップ 2)
- クラスターエンドポイントアクセス (ステップ 2)
- コントロールプレーンのログ記録 (ステップ 3)
3.設定の「コンソール内」リフレッシュ
クラスター作成の各ステップにおいて、ページ全体をリロードしなくても設定フィールドが動的に更新されるようになりました。また、入力フィールドの横に導入された更新ボタンにより、VPC、サブネット、セキュリティグループ、クラスターサービスロール、KMS キーなど、EKS 外で定義した設定を動的に反映させることができます。この動的更新機能により、コンソールページをリフレッシュすることなしに利用可能なリソースの最新リストをロードできます。
その他のマイナーアップデート
- クラスター作成後に設定を更新する際に、コンソールから更新タブに移動し、現在のステータスをモニタリングしたり、以前の更新履歴を確認したりできるようになりました。
- エンドポイントアクセスを選択するためのトグルボタンがラジオボタンに変更され、クラスターに対して現在どのエンドポイントアクセスオプションが選択されているかが分かりやすくなりました。
- 複数ステップの設定を反映して、ステップ 4 のクラスターレビューページの編成が変更されました。
- クラスター作成レビューページでは、設定情報を失うことなく、各ステップ内で動的に編集できるようになりました。
- サブネット/セキュリティグループの選択が、大きなテーブルからコンパクトな複数選択リストになりました。
これらのアップデートにより、AWS マネジメントコンソールを使用した EKS クラスターの作成と設定が、より簡単かつ迅速になることでしょう。
Amazon EKS クラスター作成の推奨ツールとして eksctl
を使用しているお客様は、使用を継続できます。eksctl は今後も Amazon EKS クラスターの作成と設定のための推奨 CLI ツールであり続けます。Amazon EKS クラスター作成のためのクラスター設定のサンプルはこちらで確認できます。eksctl を通じて作成されたクラスターもコンソール内で表示、編集できます。
AWS は引き続き、GitHub の AWS コンテナロードマップを通じてお客様のご意見をお伺いします。将来のアップデートや改善に向け、ご協力をお願いします。