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Deadline 10 – AWSでレンダリングファーム起動
Deadline Version10の発表に合わせて、セミナーを9/27に目黒にて開催いたします。奮ってご参加ください!
Thinkbox Deadline Version 10 発表セミナー (2017 年 9 月 27 日開催)
グラフィカルレンダリング処理は、embarrassingly parallel(驚異的並列)ともいわれる計算能力集約型のタスクです。 言い換えると、タスクを処理しているプロセッサの数とタスクを完了するのに必要な処理時間との間に、直線的な関係があることを意味します。 映画製作などのクリエイティブな取り組みでは、結果をより速くすることで創造性が高まり、フィードバックループが改善され、試行錯誤を繰り返す時間が得られ、より良い結果が得られます。 社内レンダリングファームを所有している場合でも、ピーク時にはより多くのコンピューティングパワーを確保するためにクラウドを活用することができます。 一度このような環境に慣れてしまうと、社内リソース、クラウドリソース、およびデジタルアセットをどのように統一的に管理していくかが次の課題になります。
Deadline 10
8/29、強力なレンダリング管理システムであるDeadline 10を発表しました。Deadline10では、買収したThinkbox Software社の技術をベースとし、シンプルな使いやすさはそのままに、既存のオンプレミスレンダリングをAWS クラウドへ拡張可能に設計されており、レンダリングファームに弾力性と柔軟性を提供します。これにより複数のAWSリージョンにまたがる大規模な分散ジョブを設定および管理することが可能になり、一般によく使われるDeadline for Autodesk 3ds Max, Maya, Arnold等のアプリケーションも弾力性に富んだusage-based(従量課金)で利用可能になり、Thinkboxマーケットプレイスから入手可能です。(訳注:現時点で3ds Maxは近日提供予定となっております)皆様はマーケットプレイスからソフトウェアライセンスを購入したり、既存のライセンスを使用したり、それらを一緒に使用することもできます。
Deadline 10は、EC2 スポットインスタンスへ入札を行うことでクラウドベースのコンピューティングリソースを取得可能です。これにより、あなたの想像力をそのまま形にするために、低コストでコンピューティング能力を提供します!
またDeadline 10は既存AWSアカウントを利用し、トラッキング用にEC2インスタンスにタグを付け、レンダリングを開始する前にローカルアセットをクラウドに同期させる機能をもちます。
クイック・ツアー
Deadline 10の画面にて、どのようにAWSを活用するのかを見てみましょう。AWSリソースを利用する機能であるAWSポータルは、 Viewメニューから利用できます。
最初のステップは皆様のAWSアカウントでログインすることです。
その後、AWS環境との接続に利用するコネクションサーバ、ライセンスサーバ、レンダリングセットを保管するためのS3バケットを設定します。
次に、Spot Fleetをセットアップし、各EC2インスタンスの1時間あたりの最大入札価格を設定し、ターゲット容量を設定し、目的のレンダリングアプリケーションを選択します。
もちろん、ご希望のEC2インスタンスタイプを選択いただくことも可能です。
レンダリング準備ができたら、「Start Spot Fleet」をクリックします。
これにより、スポットインスタンスの入札と管理のプロセスが開始されます。 実行中のインスタンスはポータルへ表示されます。
レンダリングパイプラインの進行状況を監視できます。
不要になれば停止することもできます。
Deadline 10は、Usage based license(従量課金ライセンス)で利用できるようになりました。従来のフローティングライセンスユーザーは新しいライセンスが必要です。年間デッドラインライセンスの価格は年間48ドルに引き下げられております。すでに以前のバージョンを使用している場合やライセンスオプション詳細については、お気軽にお問い合わせください。
— Jeff
原文:Deadline 10 – Launch a Rendering Fleet in AWS(翻訳:SA安司)