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Data Modernization Day in Japan #2 「忘れちゃいけない!データベースのアップグレード」資料・動画及び QA 公開
先日(2022/6/9) に開催した Data Modernization Day in Japan #2「忘れちゃいけない!データベースのアップグレード ~Aurora MySQL version 1 と RDS for Oracle 12c (12.1.0.2)~」の資料・動画を公開しました。今回のセミナーでは 2022年4月に一般提供を開始した Aurora Serverless v2 のDeep Dive セッションもございます。
当日、参加者の皆様には数多くの QA を頂きありがとうございました。頂いた QA の一部についても共有しております。
【動画】
・Amazon RDS/Aurora Update
・Aurora MySQL 5.6 Upgrade について
・Amazon RDS for Oracle 12c (12.1.0.2) Upgrade について
・Aurora Serverless v2 Deep Dive
【資料】
・資料ダウンロード
【Q & A】
Q. Aurora MySQL v1 Upgrade セッション中で Blue/Green を使ったアップグレードの紹介がされていますが、資料中にあるDBクローンというのは、Aurora のクローン機能の事でしょうか、それともDBスナップショットから復元したAurora クラスターの事でしょうか?
A.資料中では、Auroraのクローン機能を利用してBlue/Green方式で切り替える方法をご紹介しました。勿論、スナップショットから復元・複製したクラスターを利用いただき、Blue/Green方式で切り替えることも可能です。差分としましては、クローン機能の場合、Snapshotの取得・復元と比較して、クラスター作成時にデータの移行が発生しないため Aurora クラスター作成が早くなります。そのため、初期のレプリケーション遅延の同期が早くなる可能性があります。詳細は資料中でも紹介していますが下記のblogをご参照下さい
「Performing major version upgrades for Amazon Aurora MySQL with minimum downtime」
https://thinkwithwp.com/jp/blogs/database/performing-major-version-upgrades-for-amazon-aurora-mysql-with-minimum-downtime
Q. Aurora Serverless v2 とプロビジョン済みクラスターを混在させる混在設定クラスターの場合、プロビジョン済みクラスターの対応バージョンに制限はありますでしょうか?
A. 混在設定クラスターの場合、Aurora Serverless v2 に対応しているバージョンにプロビジョン済みクラスターも設定する必要がございます。Aurora Serverless v2 がサポートしているDBエンジンバージョンに関しては下記をご参照下さい。
「Aurora Serverless v2 には、最小のエンジンバージョンが必要です」
https://docs.thinkwithwp.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-v2.requirements.html#aurora-serverless-v2.requirements.versions
Q. Aurora Serverless v2 はスケーリング (スケールアップ・スケールダウン)中でもセッションは維持されるのでしょうか?
A. Aurora Serverless v2 はスケーリング中でもセッションは維持されます。詳細は下記をご参照下さい。
「Aurora Serverless v2 でのスケーリング」
https://docs.thinkwithwp.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-v2.how-it-works.html#aurora-serverless-v2.how-it-works.scaling
Q. Aurora Serverless v2 でサポートされていない機能はどちらを見れば確認できますでしょうか?
A. Aurora Serverless v2 でサポートされていない機能は下記にまとまっています。
「一部のプロビジョン済み機能は Aurora Serverless v2 でサポートされていません」
https://docs.thinkwithwp.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-v2.requirements.html#aurora-serverless-v2.limitations
Q. Aurora Serverless v2 のAurora 容量単位 (Aurora Capacity Unit :ACU) はどの様な単位でしょうか?
A. 1ACUは約2GiBのメモリと対応するCPU、ネットワークが組み合わされた単位です。この単位を使用してデータベース容量の範囲を指定します。詳細は下記をご参照下さい。
「Aurora Serverless v2 の容量」
https://docs.thinkwithwp.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-v2.how-it-works.html#aurora-serverless-v2.how-it-works.capacity
Q. Aurora Serverless v2 では CPU Utilization の見方が変わるのでしょうか?
A. はい。見方が変わります。Aurora Serverless v2 では CPU Utilizationはクラスターに設定された最大ACUに対する現在の使用率を示します。ですので、この値が100%に近い場合は、最大ACUの設定が小さすぎる、もしくは、Aurora Serverless v2の1つのインスタンスのスケールの限界に達しているという様に見ていただければ良いと思います。
また、Serverless v2 における重要な監視メトリクスとして ACUUtilization があり、こちらは最大ACUに対する現在のACUの使用率を示します。詳細は下記をご参照下さい。
「Aurora Serverless v2 の重要な Amazon CloudWatch メトリクス」
https://docs.thinkwithwp.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/aurora-serverless-v2.setting-capacity.html#aurora-serverless-v2.viewing.monitoring
【今後の Online Seminar の予定】
2.5時間で学ぶ! Amazon Aurora のいま ~アーキテクチャと高可用性にパフォーマンスチューニングをそえて~
開催日時: 2022年9月1日(木) 開演: 09:30 〜 12:00
形式: オンライン
【アジェンダ】
09:30 ~ 10:00 (30分): Amazon RDS/Aurora Update
本セッションでは 2022年6月から8月に追加された Amazon RDS/Amazon Aurora のアップデートを中心に説明します。
10:10~10:40 (30分) Amazon Aurora Deep Dive (Part-1) – Amazon Aurora アーキテクチャについて
Amazon Auroraは2014年にリリースされて以来、MySQL/PostgreSQLと互換性のあるデータベースエンジンとして多くのお客様でご利用されております。本セッションでは、Amazon Auroraのアーキテクチャを基本からご説明することにより商用データベースからのマイグレーションが進んでいる背景を説明します。また、直近のアップデートで追加されたServerless v2のアーキテクチャ・活用例についてもご説明します。本セッションを通じて、Auroraの価値を改めてご理解頂ける内容となっております。
10:50~11:20 (30分) Amazon Aurora Deep Dive (Part-2) – Amazon Aurora で実現する高可用性構成
システムを安定的に運用するために、データベースの高可用性は多くのシステムで求められています。一方で、高可用性が求められるシステムであるにもかからわずコストを重視して可用性の低い構成にするなど、可用性要件と構成にギャップがあるケースもよく見られます。本セッションでは、Auroraを採用する上で知っておきたいAuroraの高可用性構成について、コスト削減という観点も踏まえながら説明します。
11:30 ~ 12:00 (30分): Amazon Aurora Deep Dive (Part-3) – Amazon Aurora でのパフォーマンスチューニング
Amazon Auroraの安定運用において、パフォーマンスを管理することは非常に重要です。Amazon RDS Performance Insightsはデータベースのパフォーマンス分析に必要なメトリクスの収集・可視化を行い、パフォーマンス問題の特定とチューニングを支援するサービスです。Amazon DevOps Guru for RDSは、Amazon Auroraのパフォーマンスの監視における複雑な閾値設定などが不要で、監視のためのノイズを最小化できます。さらに、問題が発生している際には経験豊富なDBAでなくても問題解決に取り掛かれる追加の情報を提供します。本セッションではAmazon RDS Performance InsightsとAmazon DevOps Guru for RDSの概要とそれらを使ったAmazon Auroraのパフォーマンス管理に関して説明します。
著者
北澤英崇
データベース スペシャリスト ソリューション アーキテクト
様々なデータベースの技術担当を経験。現在はデータベースを AWS 上に実装する際の技術支援全般を担当。