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週刊AWS – 2024/6/3週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの根本です。
今週も週刊AWSをお届けします。

いよいよAWS Summit Japanが来週に迫ってきました。2024年6月20日、21日、会場は幕張メッセになります。ご都合つく方は是非会場にいらしてください。
私も会場に行く予定なので、見かけたら遠慮なくお声がけください!

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2024年6月3日週の主要なアップデート

  • 6/3(月)
    • AWS Batch introduces the Job Queue Snapshot to view jobs at the front of the job queues
      AWS BatchにJob Queue Snapshot機能が追加されました。この機能によりキューの最前線にあるジョブを可視化することで、AWS Batch フェアシェアスケジューリング機能を補完し、ワークロードの進行に影響する可能性のある問題を迅速に特定して解決、迅速な対処ができます。この機能は、AWS Batchが提供されているすべてのリージョンでコンソールまたはCLI経由でご利用いただけます。詳細はドキュメントをご確認ください。
    • Amazon CloudWatch Logs announces Live Tail streaming CLI support
      Amazon CloudWatch LogsのLive Tail streaming CLIが発表されました。AWS CLIでログをインタラクティブに表示したり、AWS内外問わず独自のダッシュボードでプログラムでログを表示するなど、表示・検索・フィルタリングが容易になります。詳細はAWS CLIのドキュメントをご確認ください。Amazon CloudWatch LogsのLive Tail streaming CLIはAmazon CloudWatch Logsが利用できるすべてのAWSコマーシャルリージョンでご利用いただけます。
  • 6/4(火)
    • Amazon API Gateway integration timeout limit increase beyond 29 seconds
      Amazon API Gatewayのタイムアウトが29秒の制限を超えて設定できるようになりました。大規模言語モデル(LLM)を利用した生成AIのユースケースなどより長い時間が必要なワークロードでも利用することができます。この設定はリージョン REST APIとプライベート REST APIで対応しますが、延長にあたりアカウントレベルのスロットルクォータを減らす必要がある点にはご注意ください。詳細はドキュメントをご確認ください。
    • Amazon Q offers inline completions in the command line
      Amazon Q Developerがコマンドラインでのインラインコンプリートをサポートしました。例えば「git」と入力すると「push origin main」というようにコマンドラインを入力するとQ Developerがコードをリアルタイムで提案します。右矢印を押すだけで提案されたコマンドを利用できます。正確な提案のためにQ Developerは現在のシェルコンテキストと最近のシェル履歴を元にします。コマンドライン用のAmazon Q Developerはこちらからダウンロード可能です。現時点ではmacOSのみ対象の点ご注意ください。
    • Introducing Amazon EMR Serverless Streaming jobs for continuous processing on streaming data
      Amazon EMR Serverlessにストリーミングジョブモードが追加されました。これによりIoT デバイス、Web ログなどのデータソースからストリーミングデータを継続的に分析および処理できるようになります。AZの自動フェイルオーバーやAmazon MSKのほかAmazon Kinesis Data ともConnectorを介して統合されるため、ストリーミングパイプラインを簡単に構築可能です。詳細はドキュメントをご確認ください。この機能は東京を含む14のリージョンでご利用いただけます。
    • AWS DMS now supports Babelfish for Aurora PostgreSQL as a source
      AWS Database Migration ServiceがBabelfish for Aurora PostgreSQLをソースとして利用できるようになりました。Babelfish は Amazon Aurora PostgreSQL 互換エディションの機能で、Microsoft SQL Server用に作成されたアプリケーションからのコマンドをAuroraで利用できるようにするものです。詳細はドキュメントをご確認ください。
    • Amazon Titan Text Embeddings V2 now available for use with Bedrock Knowledge Bases
      Amazon Titan Text Embeddings V2 が、Amazon Bedrock Knowledge Basesを使用できるようになりました。Titan Text Embeddings V2を使用すると、利用者はデータをベクトルデータベースに埋め込み、そのデータを使用して、質問と回答、分類、またはパーソナライズされた推奨事項などのタスクに関連する情報を取得できます。このアップデートは米国東部 (バージニア北部) および米国西部 (オレゴン) の 2つのリージョンで利用可能です。詳細についてはこちらのブログもご確認ください。
  • 6/5(水)
    • Amazon OpenSearch Serverless slashes entry cost in half for all collection types
      Amazon OpenSearch Serverlessにfractional 0.5 OCUの選択肢が増え、より小さい規模な目的でもご利用いただけるようになりました。OpenSearch Serverlessは可用性の高い本番環境へのデプロイには、アベイラビリティーゾーンの停止やインフラストラクチャの障害の保護のために、冗長性を備えた最低 4 つの OCU が必要でした。今回のアップデートにより合計2 OCUから冗長性を備えることができます。また、高い可用性を必要としない場合1OCUで導入が可能です。このアップデートは東京を含む12のリージョンで利用可能です。
    • Amazon Aurora MySQL 3.07 (compatible with MySQL 8.0.36) is generally available
      Amazon Aurora MySQL 3.07(MySQL 8.0.36互換)が一般公開されました。今回のアップデートにはセキュリティの強化とバグ修正などが含まれています。アップグレードを適用するには手動、もしくは自動マイナーバーションのアップグレードを有効にしてください。
  • 6/6(木)
    • Announcing the common control library in AWS Audit Manager
      AWS Audit Managerに新しいcommon control libraryが導入されました。このライブラリでは事前定義および事前にマッピングされたAWS データソースが提供されるため、評価対象のAWS リソースを特定する必要がなくなります。また、エビデンス収集に関しても強化され、140のAPI呼び出しが新たに追加されました。これらの機能追加はAWS Audit Manager が利用可能なすべてのリージョンで利用可能です。詳細についてはこちらのブログをご確認ください。
    • Amazon SageMaker Model Registry now supports machine learning (ML) governance information
      Amazon SageMakerはモデルカードをモデルレジストリに統合しました。今回のリリースにより、重要なビジネス詳細や技術メタデータを含む ML モデルのバージョンを開発ライフサイクルの早い段階で登録できるようになりました。これにより、顧客は1か所からライフサイクル全体にわたっての管理ができ、モデルガバナンス情報の発見が容易になります。この新機能はGovCloud リージョンを除くすべてのAWS リージョンで利用できます。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
    • Amazon EC2 instance type finder capability is generally available in AWS Console
      Amazon EC2 instance type finderの提供が発表されました。AWS マネジメントコンソール経由でワークロードに最適な、費用対効果の高いインスタンスタイプを選択できます。また、Amazon Qと統合されているため、自然言語を使用した要求の指定や提案を受けることも可能です。EC2 instance type finderは、すべての商用 AWS リージョンで利用できます。詳細はこちらのドキュメントをご確認ください。
  • 6/7(金)
    • Amazon API Gateway customers can easily secure APIs using Amazon Verified Permissions
      Amazon Amazon Verified Permissionsが機能拡張され、Amazon API Gatewayの保護にOIDC準拠のアイデンティティブロバイダを使う際のきめ細やかなアクセス制御が可能になりました。承認されたユーザー属性とグループがアクセスできるように承認モデルとCedarポリシーを自動的に生成することで、コードを書かずにメンバーシップに基くアクセスを制御を行います。この機能はVerified Permissionsが利用可能な全てのリージョンでご利用いただけます。
    • Amazon Data Firehose now supports integration with AWS Secrets Manager
      Amazon Data Firehoseが、AWS Secrets Managerと統合され、Amazon Redshift、Snowflake、Splunk、HTTP エンドポイントなどに接続するためのデータベース認証情報やキーなどのシークレットをSecrets Managerで管理できます。これによりシークレットの自動ローテーションやプレーンテキストで表示されない等、より簡易にセキュアに管理可能になります。対象の接続先等、詳細はドキュメントをご確認ください。
    • Centrally manage member account root email addresses across your AWS Organization
      AWS Organizationsで、CLI, SDK, コンソール経由で組織全体のメンバーアカウントのルート Eメールアドレスを簡単に一元管理できるようになりました。以前からSDKを通じて組織のお客様は、主要連絡先情報と代替連絡先情報の両方、およびアカウントで有効になっているAWSリージョンを一元的に管理することが可能です。ただし、メンバーアカウントのルートメールアドレスを管理するためにはrootとしてログインする必要がありました。今回のアップデートでこのSDK経由で変更作業ができるようになります。この機能は、すべての商用 AWS リージョンおよび中国のAWS リージョンで追加料金なしで利用できます。詳細については、ドキュメントをご確認ください。
    • Amazon FSx for Lustre increases maximum metadata IOPS by up to 15x
      Amazon FSx for Lustreで実行できるIOPSが最大15倍に引き上げられ、ファイルシステムのストレージ容量と紐づかずにIOPSをプロビジョニングできるようになりました。これまでデフォルトでは、FSx for LustreのIOPS はストレージ容量に応じてスケーリングされました。これにより機械学習研究やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ワークロードでさらに高いレベルのパフォーマンスとコスト最適化を実現できます。
      この機能はPersistent_2 デプロイタイプが利用可能なすべての商用 AWS リージョンでご利用いただけます。詳細についてはドキュメントをご確認ください。

それでは、また来週!

著者について

Yuki Nemoto

根本 裕規(Yuki Nemoto)

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、金融機関のお客様の AWS 活用や個別案件の技術支援を担当しています。過去には公共部門やモダナイゼーションのスペシャリストもしていました。好きなサービスは AWS CodeBuild です。趣味はサンデーエンデューロライダーとしてバイクレースをしています!