Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/3/18週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの根本です。
今週も週刊AWSをお届けします。
寒暖差が激しく体調管理が難しいですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
自分は数年ぶりに風邪をひいてしまい、やっと回復しました。みなさんもお気を付けください。
さて、直近でいくつかイベントが予定されています。ご都合つく方はぜひご活用ください!
2024 年 3 月 28 日 (木)
– サーバレスで始めるAWS データベースサービス-RDS/Aurora編
– AWS 物流 DX セミナー 2024
2024 年 4 月 11 日 (木)
– IBM Db2 の資産を AWS で活用する
– 生成 AI の新展開 – マルチモーダル生成 AI の活用方法
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2024年3月18日週の主要なアップデート
- 3/18(月)
- Get visibility to your auto deployment configuration with a new StackSets API
AWS CloudFromation StackSetsにListStackSetAutoDeploymentTargets APIが追加されました。AWS CloudFormation StackSetsは、複数のアカウントおよび AWS リージョン のスタックを 1 度のオペレーションで、作成、更新、削除できるようにする機能です。StackSetsはOUをターゲットにすることができますが、自動デプロイする際OUによって利用可能なリージョンが違う場合、どのOUのどのリージョンに適用されているか各アカウントにログインして確認する必要がありました。今回のアップデートはこれを一覧表示できるAPIのリリースです。
- AWS Secrets Manager announces support for Amazon Redshift Serverless data warehouse
AWS Secrets ManagerがAmazon Redfhift サーバレスをサポートしました。これにより、データウェアハウスへのユーザー認証情報のローテーションを管理するといった認証情報の面倒な作業が不要になり、AWS Secrets Managerから直接作成および設定が可能になります。この機能はAmazon Redshift サーバーレスが利用可能なすべての AWS リージョンでご利用いただけます。詳細はドキュメントもご確認ください。
- New Amazon SageMaker integration with NVIDIA NIM inference microservices
Amazon SageMakerとNVIDIA NIM inference microservicesが統合され、NVIDIAアクセラレータコンピューティングインフラストラクチャ上で大規模言語モデル(LLM)の価格パフォーマンスをさらに向上させることができるようになりました。NIMはNVIDIA AI エンタープライズソフトウェアプラットフォームの一部としてLLMによる推論用の高性能なAIコンテナを提供する機能です。推論のために最適化された様々なLLMのコンテナを提供しており。Llama 2 (7B、13B、70B)、Mistral-7b-Instruct、Mixtral-8x7b、NVIDIA Nemotron-3 などがサポートされる他、それ以外のモデルのGPU最適化バージョンを作成するためのツールも提供します。Amazon SageMaker が利用可能なすべての AWS リージョンでアクセスできます。詳細についてはブログもご確認ください。
- Amazon Managed Service for Apache Flink adds support for Apache Flink 1.18
Amazon Managed Service for Apache FlinkがApache Flink 1.18をサポートしました。Ver 1.18で新たにサポートされる機能などの詳細についてはドキュメントをご確認ください。同時にAmazon Managed Service for Apache Flinkのインプレースアップグレードのサポートも発表されています。これによりより簡素にトレーサビリティを確保してアップグレードが可能です。インプレースアップグレードの詳細はこちらもご確認ください。
- Get visibility to your auto deployment configuration with a new StackSets API
- 3/19(火)
- Amazon Corretto 22 is now generally available
Amazon Corretto 22の一般提供がGAしました。Linux, MacOS, Windows各々のバージョンをこちらからダウンロード可能です。OpenJDK 22のフィーチャーリリースの詳細に関してはOpenJDK 22のプロジェクトページをご確認ください。
- Amazon DynamoDB now supports AWS PrivateLink
DynamoDBがPrivateLinkをサポートしました。これによりVPCや、オンプレミスからのプライベートネットワークからインターフェイスエンドポイントを介してアクセス可能になります。DynamoDBのPrivateLinkは全ての商用リージョンで使用可能です。詳細はドキュメントもご確認ください。
- AWS CodeBuild now supports custom images for AWS Lambda compute
AWS CodeBuildで、AWS Lambda を使用してソフトウェアパッケージのビルドとテストを実行する際に、これまではマネージドコンテナイメージのみ利用可能でした。今回のアップデートによりLambdaの場合もAmazon ECRに保存されているコンテナイメージを使用できるようになり柔軟性が上がります。このアップデートは東京を含む10のリージョンでご利用いただけます。詳細はドキュメントをご確認ください。
- Amazon Corretto 22 is now generally available
- 3/20(水)
- AWS announces a 7-day window to return Savings Plans
Savings Plansを購入後、7日以内であれば返品できるようになりました。Savings Plansは柔軟な価格設定モデルで、1年または3年の利用契約をすることで、最大72%削減できる購入方法です。今回のアップデートで購入した後に最適ではないと気付いた場合に返品し、別の貯蓄プランを再購入でるようになりました。この機能は、中国リージョンを除くすべての AWS リージョンで利用可能です。詳細はドキュメントをご確認ください。
- Amazon Neptune Database is now available in AWS Asia Pacific (Osaka) Region
大阪リージョンでAmazon Neptuneをご利用可能になりました。エンジンバージョン 1.1.0.0 以降および、R5、R5d、R6g、R6i、X2g、T4g、サーバーレスのインスタンスタイプがご利用いただけます。
- Amazon Aurora zero-ETL integration with Amazon Redshift announces support for data filtering and CloudFormation
Amazon MySQL to RedshiftのZero-ETL integrationでデータフィルタリングと、CloudFormationによるリソース設定・デプロイをサポートしました。データフィルタリングを使うことでレプリケートされるデータベースやテーブルを指定することができるので、より効率的にデータ分析との統合が可能になります。この機能は東京を含む9のリージョンでご利用いただけます。こちらのブログもご確認ください。
- Amazon DynamoDB now supports resource-based policies
Amazon DynamoDBがリソースベースのポリシーをサポートしました。リソースにアクセスできるIDおよびIAMプリンパルと、実行できるアクションを指定することが可能です。これにより、IAMプリンシパルによるクロスアカウントアクセスの制御も簡素化することができます。この機能はすべてのAWS 商用リージョンで利用できます。詳細についてはドキュメントもご確認ください。
- AWS announces a 7-day window to return Savings Plans
- 3/21(木)
- Amazon RDS Multi-AZ deployments with readable standby instances now support C6gd database instances
Amazon RDSのc6gdインスタンスが2つの2つの読み取り可能なスタンバイを備えたマルチAZ 構成をサポートしました。PostgreSQLのバージョン 16.1以降、15.2以降、14.5以降、13.8以降、およびMySQLのバージョン 8.0.28以降で利用できます。東京、大阪リージョンを含む14のリージョンで利用可能です。
- Announcing Package Group Configuration in AWS CodeArtifact
AWS CodeArtifactがパッケージグループ設定の機能をサポートしました。この機能を使うと、パッケージ形式、名前空間および名前に基づいてCodeArtifactのパッケージをグループ定義できます。パッケージグループにPublish、External Upstream、Internal Upstreamのルール設定ができるため、意図しない公開や、パブリックリポジトリからのインポートを制御しセキュリティを強化できます。
- Amazon RDS Multi-AZ deployments with readable standby instances now support C6gd database instances
- 3/22(金)
- Amazon DataZone launches enhancements to Amazon Redshift integration
Amazon DataZoneとAmazon Redshiftの統合機能が強化されました。Datazone管理者はDefaultDatawarehouseBlueprint上にパラメーターセットを作成することができるようになりました。パラメーターセットを元にして環境プロファイルを作成することで、利用者は自分でパラメータ設定することなく環境を作成できるためプロセスを簡略化できます。この機能は東京を含む13のリージョンで利用可能です。詳細はドキュメントもご確認ください。
- Amazon MSK Connect now supports deleting worker configurations and tagging resources
Amazon MSK ConnectでCloudFormationを利用したワーカー設定の削除やリソースのタグ付、カスタムプラグインの管理等がサポートされました。このアップデートによりリソースの管理やデプロイの自動化が容易になります。これらの機能はAmazon MSK Connect が利用可能なすべてのAWSリージョンでご利用いただけます。
- Amazon DataZone launches enhancements to Amazon Redshift integration
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 根本 裕規 (twitter – @rr250r_smr)