Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/2/19週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの根本です。
今週も週刊AWSをお届けします。
先週は、暖かくなったと思ったら週末にかけ気温が下がりましたね。みなさんも体調にお気をつけていただければと思います。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2/19(月)はアメリカは祝日だったため、週の前半はWhat’s newが少なく、後半に増えてくる形になります。
2024年2月19日週の主要なアップデート
- 2/19(月)
- Amazon RDS for SQL Server reduces prices on R5 and R6i Standard Edition in Asia Pacific (Osaka)
大阪リージョンのAmazon RDS for SQL Server (スタンダードエディション)を20%値下げしました。対象はR5、R6iインスタンスのオンデマンドDBインスタンス、リザーブドDBインスタンスです。この値下げは2024年2月1日以降の利用分に適用されます。また、2024年1月31日より後に購入のリザーブドDBインスタンスの価格も更新されます。
- Amazon DocumentDB now supports vector search with HNSW index
Amazon DocumentDB (MongoDB 互換)がHNSWインデックスによるベクトル検索をサポートしました。ベクトルは非構造化データを数値で表現したもので、機械学習モデルから検索することで、意味の把握に利用されるものです。これまでサポートされていたフラット圧縮 (IVFFlat ) インデックス以外の選択肢が追加された形です。詳細はドキュメントもご確認ください。
- Amazon RDS for SQL Server reduces prices on R5 and R6i Standard Edition in Asia Pacific (Osaka)
- 2/20(火)
- AWS Amplify Hosting announces support for custom SSL certificates/TLS
AWS Amplify Hostingで、カスタムドメインのカスタムSSL証明書がサポートされました。東京リージョンを含む19のリージョンでご利用いただけます。
- AWS Amplify Hosting announces support for custom SSL certificates/TLS
- 2/21(水)
- Amazon Location Service Maps SDK now supports Metal-based rendering for iOS applications
Amazon Location ServiceのMaps SDKがiOSデバイスでサポートされるコンピュータグラフィックスAPIのMetalによるレンダリングをサポートしました。これによりiOSユーザーにスムーズなマップ体験を提供できるようになります。このサポートはMapLibreオープンソースコミュニティとの協力で実現されているので、MapLibreのリリースノートもご確認ください。
- AWS Incident Detection and Response now offers five minute response time for critical incidents
AWS Incident Detection and Responseの重大なインシデントへの対応が5分以内に短縮されました。AWS Incident Detection and ResponseはAWS Enterprise Supportに加入するお客様の重要なワークロードにプロアクティブな対応を提供するサービスです。これまで重大なインシデントには15分以内の対応をしていましたが、今回1/3の時間になりました。
- Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) now supports Partial Indexes
Amazon DocumentDB (MongoDB 互換)がPartial Indexes(部分インデックス)をサポートしました。部分インデックスは特定のフィルター条件を満たすドキュメントのサブセットにインデックスを作成するので必要なストレージが少なく、メモリやストレージ効率よくクエリ実行時間を短縮することができます。詳細はドキュメントもご確認ください。
- Amazon Location Service Maps SDK now supports Metal-based rendering for iOS applications
- 2/22(木)
- AWS announces Amazon Neptune I/O-Optimized
Amazon Neptune I/O-Optimizedの一般提供が発表されました。これまでAmazon Neptune (Standard) ではI/O操作に応じた課金が発生しましたがNeptune I/O Optimizedはデータベースインスタンスとストレージの使用量に対しての料金は上がりますがI/O料金が内包されます。これによりI/O料金がNeptuneデータベースの総額の25%を超えるI/O負荷の高いアプリケーションにおいては最大40%のコスト削減を実現できます。詳細については料金ページもご確認ください。
- Amazon Neptune announces support for data APIs in the AWS SDK
Amazon Neptuneがdata APIをサポートしました。 クライアントや curlなどのコマンドを使用せずに、AWS SDKを使用してNeptuneの40以上のデータプレーンAPIにアクセスすることが可能です。詳細はドキュメントをご確認ください。
- Amazon RDS for PostgreSQL supports minor versions 16.2, 15.6, 14.11, 13.14, and 12.18
Amazon Relational Database Service (RDS) for PostgreSQLがPostgreSQL 16.2、15.6、14.11、13.14、12.18 の最新マイナーバージョンをサポートするようになりました。このマイナーバージョンにはセキュリティ対応やバグ修正、パフォーマンス向上等のアップデートが含まれています。
- AWS Systems Manager Parameter Store now supports cross-account sharing
AWS Systems Managerの機能として設定データを安全に保管できるParameter Storeが、アドバンストパラメータ階層を他のアカウントと共有できるようになりました。これまでは設定データを共有する際は複製し同期する必要がありました。今回のアップデートにより単一の情報源を参照できるため、その手間や同期漏れなどのリスクをなくすことができます。詳細はドキュメントもご確認ください。
- AWS announces Amazon Neptune I/O-Optimized
- 2/23(金)
- Amazon CloudFront announces availability of Embedded Points of Presence
Amazon CloudFrontのEmbedded PoPについて改めて紹介しています。Embedded PoPはインターネットサービスプロバイダーやモバイルネットワーク事業者のネットワーク内で、ISPエンドビューワーに最も近い場所にデプロイされる新しいタイプのCloudFrontのインフラストラクチャです。ISP/MNOが申請できるこのインフラストラクチャは現在、CloudFrontは世界200以上の都市に600以上を導入しています。Embedded PoPについての解説がCloudFrontのよくある質問(執筆時点:2024/2/25 で英語のみ)に記載されたのでそちらもご確認ください。
- Amazon Connect now provides time zone support for agent shift profiles
Amazon Connectのシフトプロファイルがタイムゾーン設定をサポートしました。これによりUTCを元にシフト時間を考える必要がなくなります。
- Amazon MWAA now supports Apache Airflow version 2.8
Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA)でApache Airflow version 2.8がサポートされました。Airflow version 2.8の詳細はリリースノートをご確認ください。
- Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) Elastic Clusters supports readable secondaries, and start and stop clusters
Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) Elastic Clustersが読み取り可能なセカンダリ、シャードインスタンス数の設定、クラスターの開始と停止がサポートしました。読み取りのワークロードでの効率的なリソース使用と開始・停止によるコスト最適化が可能です。停止は最大7日間となります。詳細はドキュメントもご確認ください。
- Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) Elastic Clusters now support automatic backups and snapshot copying
Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) Elastic Clustersが自動バックアップとスナップショットのコピーをサポートしました。自動バックアップは1~35日の保持が可能です。また、バックアップは手動のものも含め同じアカウントの同じリージョン内でコピーが可能なので、バックアップからの新しいクラスターのリストアも容易です。
- Amazon CloudFront announces availability of Embedded Points of Presence
What’s newは執筆時点で出ていないようですが、Amazon BedrockでのAnthropic Claude Instantの価格がこれまでUSリージョンとそれ以外で違いましたが、USリージョンと同じ価格に統一されたようです。USリージョン以外は値下げになりますので、ご活用頂きやすくなります。詳細は料金ページをご確認ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 根本 裕規 (twitter – @rr250r_smr)