Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/2/27週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
私が前回ポストした週刊AWSの冒頭で、花粉の舌下免疫療法が効いているかも!?というコメントを書きました。あれから2週間が経過し、スギ花粉もまさにピークの時期に突入。しばらくは薬なしで過ごせていたのですが、やはり若干の症状を感じるようになり薬を飲み始める事になってしまいました。とはいえ、例年とは違い市販薬でも快適に過ごせているので一定の効果は上がっているのかな?と感じてます。舌下免疫療法は3年が一区切りとのことですので、もう一年継続してみようと思っています。
それでは、2 月 27 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2023 年 2 月 27 日週の主要なアップデート
- 2/27(月)
- AWS Lake Formationのデータフィルタ機能を拡張
AWS Lake Formationが、Amazon Athena(V3)やAmazon Redshift Spectrumなど行レベルのセキュリティ機能を備えるサービスと組み合わせることで、Lake Formation Permission 上から行・列レベルの制御といったデータフィルタ機能が利用できるようになりました。 - Amazon ECSで非アクティブなタスク定義のリビジョンを削除可能に
Amazon ECS(Elastic Container Services)で、不要になった古いリビジョンのタスク定義を登録解除(削除)できるようになりました。言い換えると、不要なものを残らないように掃除できるようになったのがポイントです。 - Amazon CloudWatch Internet Monitorが一般利用開始に
AWSで稼働するアプリケーションと、エンドユーザの間に存在するインターネットの可用性とパフォーマンスメトリクスの監視を容易にする、Amazon CloudWatch Internet Monitorが一般利用開始になりました。
- AWS Lake Formationのデータフィルタ機能を拡張
- 2/28(火)
- AWS SAM CLIがRustアプリケーションのビルドをサポート(プレビュー)
AWS SAM(Serverless Application Model) CLIで、Rustで開発されたアプリケーションをビルド・パッケージ化できるようになりました。現時点ではプレビューの扱いですが、sam buildコマンドでRustアプリケーションをビルドできますので、ぜひお試しを。 - Amazon RedshiftのSQL機能強化を発表
Amazon RedshiftでROLLLUP/CUBE/GROUPING SETSなどの機能をGROUP BY句の中で利用できるようになりました。多様な分析アプリケーションの開発が容易になり、既存のデータウェアハウスからの移行を検討している際にも有益なアップデートで、一般利用開始の扱いとなっています。こちらのブログ記事が参考になりますので、興味のある方はぜひ。 - Amazon RDS for PostgreSQLでPostgreSQL 15をサポート
Amazon RDS for PostgreSQLが、PostgreSQLの最新のメジャーバージョンであるバージョン15をサポートしました。 - AWS LambdaがAmazon DocumentDBのChange streamsをイベントソースとして利用可能に
AWS Lambdaはイベントソースからのイベントを受け取って処理を開始します。今回、Amazon DocumentDB(MongoDB互換)のChange streamsをイベントソースとして設定できるようになりました。データベースの変更に応じてLambda関数による処理をほぼリアルタイムに実行可能です。 - Amazon InspectorがLambda関数のスキャンに対応(プレビュー)
アプリケーションコードの脆弱性管理を容易にするAmazon Inspectorで、Lambda関数のコードスキャン機能がプレビュー開始になりました。プレビュー期間中は、バージニア、オハイオ、オレゴン、フランクフルト、アイルランドで無料でご利用頂けます。 - Amazon RDS for MariaDBが新しいマイナーバージョンに対応
Amazon RDS for MariaDBが、MariaDBのバージョン10.6.12/10.5.19/10.4.28/10.3.38をサポートしました。
- AWS SAM CLIがRustアプリケーションのビルドをサポート(プレビュー)
- 3/1(水)
- Amazon DevOps Guru for RDSでプロアクティブインサイト機能を提供開始
Amazon DevOps Guru for RDSはAmazon RDS向けにデータベースのパフォーマンスや運用上の問題を解析し、改善策を提示するサービスです。今回、プロアクティブインサイト機能が提供開始になりました。この機能は差し迫った問題が発生する前に、将来的な問題に繋がりうる潜在的な課題を抽出します。それによって問題が顕在化する前に予防策をとることを容易にする機能です。 - Amazon Neptune Serverlessでキャパシティ下限の引き下げにより費用削減が可能に
グラフDBのサービス、Amazon Neptune Serverlessでキャパシティ下限が従来の2.5NCU(Neptune Capacity Unit)から1NCUに引き下げられました。これによってユーザからのリクエストが散発的にしか発生しない場合などでよりコスト最適な運用が可能になります。 - Amazon EMR ServerlessがCMKによるアプリケーションログの暗号化に対応
Amazon EMR Serverlessで、AWS KMS(Key Management Service)でユーザが管理するCMK(Customer Managed Key)によるアプリケーションログの暗号化が可能になりました。 - Amazon Aurora MySQL 3.03(MySQL 8.0.26互換)が一般利用開始に
Amazon AuroraのMySQL互換版で、MySQL 8.0.26と互換性を持ったバージョン3.0.3をご利用頂けるようになりました。 - Amazon Lightsail for Researchを発表
研究用途で利用されるアプリケーションを簡単に利用開始できるAmazon Lightsail for Researchを発表しました。数回クリックするだけでScilab/RStudio/Jupyterなどのアプリケーションにアクセスすることが可能です。ブログ記事もあわせてどうぞ。
- Amazon DevOps Guru for RDSでプロアクティブインサイト機能を提供開始
- 3/2(木)
- Amazon MSKがApache Kafkaバージョン3.3.2をサポート
Amazon MSK(Managed Streaming for Apache Kafka)がApache Kafkaのバージョン3.3.2をサポートしました。既存のクラスタでも新規のクラスタでもご利用いただくことができます。 - Amazon Timestreamでデータのバッチローディングが可能に
Amazon Timestreamは時系列データの分析やDevOps、IoTアプリケーションなどに向けて設計されたデータベースサービスです。今回、Amazon Timestreamでデータを一括して取り込むためのバッチロード機能が利用できるようになりました。S3に保存されているCSVファイルから直接データを取り込むことが可能です。 - Amazon DocumentDB(MongoDB互換)でMongoDB 5.0ドライバをサポート
Amazon DocumentDB(MongoDB互換)のバージョン5.0で、MongoDB 5.0のドライバがサポートされました。また、Amazon DocumentDB 5.0とElastic Clusterを利用している場合、クライアントサイドのフィールドレベル暗号化機能が利用できるようになっています。機密データをDocumentDBに送信する前に暗号化を施すことが可能です。
- Amazon MSKがApache Kafkaバージョン3.3.2をサポート
- 3/3(金)
- AWS KMSがFIPS 140-2対応のVPC Endpointを利用可能に
AWS KMS(Key Management Service)で、AWS PrivateLinkによるVPCエンドポイントを利用できるようになりました。これはFIPS 140-2に対応しており、FIPS 140-2でバリデーションされた安全な接続が必要なケースにも対応できるようになりました。
- AWS KMSがFIPS 140-2対応のVPC Endpointを利用可能に
そういえば、東京リージョンは開設から12周年になりました。大阪リージョンは2周年です。これからもよろしくお願いいたします!
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)