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週刊AWS – 2023/1/30週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
2023年2月22日に、AWS Innovate Data and AI/ML Editionが開催されます。AIと機械学習のテクノロジを活用するための方法をクイックに学ぶことができる無料のオンラインイベントですので、ぜひご参加ください。技術にフォーカスした入門コンテンツ、上級者向けコンテンツや、ビジネス面にフォーカスしたコンテンツもご用意しています。10:00からと16:00からの2公演がありますので、ご都合の良い方をご選択いただけます。
それでは、1 月 30 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2023 年 1 月 30 日週の主要なアップデート
- 1/30(月)
- Amazon QuickSightがレーダーチャートをサポート
Amazon QuickSightで、多変量データを可視化する際に便利なレーダーチャートによるビジュアライズが可能になりました。 - AWS Glue Studio Visual ETLで新たに5種類の変換機能が利用可能に
シンプルなGUIを利用してETLジョブを定義できるAWS Glue Studio Visual ETLで、新たに5種類の変換処理が可能になりました。例えばネストされたデータをフラット化したり、文字列として存在するタイムスタンプを指定されたフォーマットに変換したり、といった処理を簡単に実装できます。 - Amazon RDSでストレージサイズの拡張可能なタイミングを拡充
Amazon RDSでストレージサイズを拡張できるタイミングが増えました。リードレプリカ作成時や、スナップショットからのリストア時、ポイントインタイムリカバリの実行時にストレージサイズを拡張することができます。Amazon RDS for MySQL/MariaDB/PostgreSQL/Oracleでご利用頂けます。
- Amazon QuickSightがレーダーチャートをサポート
- 1/31(火)
- Amazon AthenaでGoogle Cloud Storageのデータに対するクエリが可能に
Amazon AthenaでGoogle Cloud Storageに対応したデータソースコネクタが利用可能になりました。これを利用することで、Google Cloud Storageに格納されたデータに対して、Athenaを利用してクエリを発行し分析を実行できます。 - Amazon AppFlowで新たに4種類のデータコネクタを利用可能に
SaaSサービスとAWSの間でのデータ授受を容易に実現するマネージドサービス、Amazon AppFlowで新しく4種類のデータコネクタが利用可能になりました。Braintree、Microsoft Dynamics 365、Oracle HCM、Zoho CRMが対象です。 - Amazon CloudWatchにおいて構造化されたログからのメトリック展開がシンプルに
Amazon CloudWatchでEMF(Embedded Metric Format)で構造化されたログからのメトリック取りだしが容易になりました。従来はログ出力時にヘッダによる宣言が必要でしたが、今回のアップデートで特別な対応なしに扱うことができるようになりました。 - Amazon EC2のWindowsインスタンスでCredential Guard機能が利用可能に
Amazon EC2のWindowsインスタンスにおいて、Windowsが提供する仮想化ベースのセキュリティ機能(VBS)を利用したCredential Guard機能がご利用頂けるようになりました。これを利用するとOSのメモリからWindowsのログイン情報を抽出するタイプの攻撃からの保護を適用できます。 - 2つのサービスについて99.99%のService Level Agreementが適用
Amazon MemoryDB for RedisのMulti-AZ構成を取っている場合について、従来99.9%だった可用性に関するSLAが、99.99%に変更されました。また、Amazon Elasticache for RedisのMulti-AZ構成についても99.9%だったものが99.99%に変更されています。
- Amazon AthenaでGoogle Cloud Storageのデータに対するクエリが可能に
- 2/1(水)
- 単一の宛先に対してNATゲートウェイがハンドル可能なコネクション数を拡張
NATゲートウェイで複数のIPアドレスをアタッチすることで、単一の宛先に対して最大で440,000の同時コネクションを処理できるようになりました。従来は1つのIPアドレスしかアタッチできず、ポート数の上限によって単一の宛先に対して同時処理可能なコネクションは最大55,000となっていましたが、最大8つのIPアドレスをアタッチ可能にすることで、最大440,000まで対応可能になりました。 - Amazon SageMakerがプライベートなDockerレジストリのイメージによるトレーニングに対応
Amazon SageMakerで、プライベートなDockerレジストリに登録されたイメージを利用したトレーニング処理を実行できるようになりました。 - Amazon RDS for PostgreSQLで新たなマイナーバージョンをサポート
Amazon RDS for PostgreSQLでバージョン14.6/13.9/12/13/11.18/10.23をご利用頂けるようになりました。
- 単一の宛先に対してNATゲートウェイがハンドル可能なコネクション数を拡張
- 2/2(木)
- 大きなアップデートはありませんでした。
- 2/3(金)
- AWS SAM CLIで”sam list”コマンドが利用可能に
サーバレスアプリケーションの構築を容易にするAWS Serverless Application Model(SAM)で、CLIを利用してデプロイされたリソースに関する情報を一括して出力できるようになりました。従来はリソースごとに情報を取得する必要がありましたが、”sam list”コマンドを利用することで必要な情報を取得することが可能になり、開発サイクルを高速化することが可能です。
- AWS SAM CLIで”sam list”コマンドが利用可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)