Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/1/2週
みなさん、明けましておめでとうございます。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
今年も様々なアップデートがリリースされると思いますが、これからも(担当者が思う)重要なアップデートや多くの方に知っておいて頂きたいものをクイックにお伝えしていきますので、引き続きよろしくお願いします!
早速ですが、ひとつお知らせです。1月18日(水)に、AWSの基礎を3.5時間で学習できるAWS Builders Online Seriesを開催いたします。日本独自コンテンツでお送りいたしますので、ぜひご参加ください。
それでは、昨年 12 月 26 週と、新年 1 月 2 日週のアップデートを振り返ってみましょう。2 週間分になりますので、大きなアップデートがなかった日は省略です。
2022 年 12 月 26 日週と 2023 年 1 月 2 日週の主要なアップデート
- 12/27 (火)
- Amazon Kendraで新たに2つのコネクタが利用可能に
Amazon Kendraは機械学習の技術を応用したインテリジェントサーチを行うサービスです。今回、新たにSalesforceとServiceNow向けのコネクタが利用できるようになりました。これらのSaaSに格納されたドキュメント群についても、Kendraが提供する高精度な検索が可能です。
- Amazon Kendraで新たに2つのコネクタが利用可能に
- 12/28 (水)
- Amaozn ElastiCache for Redisで既存クラスタに対する転送中データの暗号化が可能に
Amazon ElastiCache for Redisで、すでに運用中のクラスタに対しても転送中データの暗号化(Encryption in transit)を有効に設定可能になりました。クラスタの再構築なしにTLSによる暗号化を適用できます。
- Amaozn ElastiCache for Redisで既存クラスタに対する転送中データの暗号化が可能に
- 12/29 (木)
- AWS Network Firewallがステータスメッセージの出力に対応
AWS Network Firewallで、ファイアウォールエンドポイントごとに現在の状態を示すメッセージが表示されるようになりました。これまでは”Creating”や”Ready”といったシンプルな出力でしたが、問題がある場合に解決が難しいというフィードバックをいただいていました。これを受けてコンソールやAPI/CLIを利用してトラブルシュートの役に立つ情報を参照できるようになったのが今回のアップデートです。 - Amazon RDS Custom for SQL ServerがDBエンジンのカスタムバージョンに対応
Amazon RDS Custom for SQL ServerでCustom Engine Version(CEV)によるデータベースインスタンスの作成が可能になりました。要件を満たすAMI(Amazon Machine Image)を利用してデータベースインスタンスを起動する形になりますので、あらかじめカスタムのドライバやサードパーティソフトウェアなどを入れておいたゴールデンイメージを用意して、それを使うこともできます。
- AWS Network Firewallがステータスメッセージの出力に対応
- 1/3(火)
- Amazon CloudFrontがレスポンスヘッダの削除をサポート
Amazon CloudFrontで、レスポンスヘッダポリシーを利用してレスポンスヘッダを削除できるようになりました。アプリケーションが付与するヘッダをクライアントに送信されないようにしたい場合や、データ解析用などクライアントでは利用しないヘッダを付与している場合に、あらかじめ削除して不要な情報を伝えないよう容易に構成できます。 - Amazon Neptuneでグラフエクスプローラが利用可能に
Amazon Neptuneで、オープンソースのgraph-explorerが利用できるようになりました。Apache 2.0ライセンスが適用されます。graph-explorerはGUIベースでグラフデータベースを探索できるツールで、最小限のコード記述でご利用頂けます。現時点ではLPG形式とRDF形式のデータに対して、クエリを記述することなく探索が可能です。
- Amazon CloudFrontがレスポンスヘッダの削除をサポート
- 1/4(水)
- Amazon Aurora MySQLバージョン3でバックトラック機能が利用可能に
MySQL 8.0互換のAmazon Aurora MySQL バージョン3で、バックトラック機能が一般利用開始になりました。バックトラック機能を利用すると、バックアップから復元することなく数秒でデータベースを過去の状態に戻すことができます。 - Amazon Kinesis Data Streams for Amazon DynamoDBが大阪リージョンをはじめ11のリージョンで利用可能に
DynamoDBのテーブルで発生した変更をアイテムレベルで捉えることを可能にするAmazon Kinesis Data Streams for Amazon DynamoDBが大阪リージョンを始め、11のリージョンでご利用頂けるようになりました。
- Amazon Aurora MySQLバージョン3でバックトラック機能が利用可能に
- 1/5(木)
- 大阪リージョンで利用できるEC2インスタンスタイプを拡充
各リージョンで利用可能なEC2インスタンスタイプが拡充されました。大阪リージョンでは、新たにR6iインスタンス、C5nインスタンス、R6g/R6gdインスタンス、M6gdインスタンスがご利用頂けるようになりました。 - Amazon S3ですべてのオブジェクトについてサーバサイド暗号化がデフォルトで有効に
Amazon S3に新たに追加されたオブジェクトについて、S3マネージドキーによるサーバサイド暗号化がデフォルトで有効になりました。追加コストやパフォーマンスへの影響はありません。もちろん、ユーザが提供する鍵や、AWS KMSで管理する鍵による暗号化を利用するよう構成することも可能です。ブログ記事もあわせてどうぞ。
- 大阪リージョンで利用できるEC2インスタンスタイプを拡充
- 1/6(金)
- Amazon EC2 Auto Scalingで予測頻度を高め高精度な予測スケーリングを実現
Amazon EC2 Auto Scalingではキャパシティに対する要求を予測してスケールさせる予測スケーリングが利用可能でしたが、予測の頻度が24時間から6時間間隔に短縮され、より迅速かつ高精度なスケーリングができるようになりました。 - Amazon EMR ServerlessのCustom Image機能を発表
Amazon EMR ServerlessでApache SparkやHiveなどのイメージをカスタマイズできるようになりました。アプリケーションの依存関係や、カスタムコードをイメージという形でパッケージングし、実行できます。このイメージはAmazon ECR(Elastic Container Repository)に保存でき、コンテナのCI/CD環境と統合することも可能です。
- Amazon EC2 Auto Scalingで予測頻度を高め高精度な予測スケーリングを実現
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)