Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/12/12週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
re:Inventの関係でしばらくは下佐粉にお願いしていた週刊AWSですが、今週から私も執筆に復帰です。引き続きよろしくお願いいたします。re:Inventではすごくたくさんのアップデートが発表されました。速報のWebinarを開催しましたが、「正直消化不良だなぁ……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、振り返りイベントのご案内です。カテゴリーごとに振り返りイベントを行いますので、ぜひご参加ください。
あともう一点おしらせです。この12月から、日本語でもSlackを利用してAWS Supportにサポートケースを起票できるようになりました。お知らせブログをぜひごらんください。
それでは、12 月 12 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2022 年 12 月 12 日週の主要なアップデート
- 12/12 (月)
- Amazon Translateのバッチ翻訳で言語の自動検知に対応
Amazon TranslateではS3バケットのファイルをバッチ的にまとめて処理することが可能ですが、今回入力ファイルの言語を自動検出できるようになりました。複数言語のファイルをまとめて一括処理し、翻訳することができます。 - Amazon Connectのバルクユーザインポート機能がユーザの階層とタグに対応
Amazon Connectでユーザを一括取り込みする際に、エージェントの階層化情報とタグ情報の取り込みに対応しました。CSV形式の一括アップロードテンプレートに記入して取り込む、という形でご利用いただく機能です。
- Amazon Translateのバッチ翻訳で言語の自動検知に対応
- 12/13 (火)
- Amazon S3で2023年4月から新規のバケットのセキュリティ設定がデフォルトで強化されることを発表
2023年4月以降、新たに作成されるS3バケットについてS3 Block Public Accessがデフォルトで適用され、同時にACLが無効に設定されるようになることを発表しました。既存のバケットには影響はありません。 - Amazon DevOps Guru for RDSがSQL負荷の変化を検知可能に
Amazon DevOps Guru for RDSで、Amazon Auroraに対するSQL負荷の変動を検知が可能になりました。通常より多くのSQLクエリが発行されているか、通常より多くのデータをスキャンしているかを検知・通知します。 - AWS Amplify JavaScript Libraryのバージョン5を発表
AWS AmplifyのJavaScript Libraryのバージョン5が公開されました。アプリ内メッセージングの導入や、ライブラリ改善によるバンドルサイズの縮小などが含まれています。詳細はブログポストをご覧ください。 - AWS Amplify Library for Android v2.0を発表
AWS Amplify Library for Androidのバージョン2が一般利用開始になりました。詳細についてはブログポストを確認してください。 - Amazon RDS ProxyがPostgreSQL 14をサポート
Amazon RDS ProxyがPostgreSQL 14をサポートしました。Amazon Aurora(PostgreSQL互換)とAmazon RDS for PotsgreSQLの双方でご利用頂けます。 - Amazon RDS for OracleがX2idn/X2iedn/X2ieznインスタンスに対応
Amazon RDS for Oracleがメモリ最適化インスタンス、X2idn/X2iedn/X2ieznに対応しました。より大きなメモリ空間を必要とするワークロードに最適です。
- Amazon S3で2023年4月から新規のバケットのセキュリティ設定がデフォルトで強化されることを発表
- 12/14 (水)
- Amazon CloudWatchでMetrics Insightsアラームが利用可能に
Amazon CloudWatch Metrics Insightsはメトリクスに対するSQLクエリを可能にする機能です。今回、クエリ結果に対するアラームの設定が可能になりました。例えば「対象のインスタンス群のどれかひとつで高いCPU利用率を検知したらアラーム発報」という設定を容易に実現できます。
- Amazon CloudWatchでMetrics Insightsアラームが利用可能に
- 12/15 (木)
- AWS Mainframe Modernizationの対応リージョンと対応サービスを拡大
AWS Mainframe Modernizationが東京をはじめ5つのリージョンでご利用可能になりました。また、AWS CloudFormation、AWS PrivateLink、AWS KMSと連携可能になり、セキュリティとデプロイの容易性が向上しました。 - AWS Control Towerでアカウント作成の並列実行が可能に
AWS Control Towerでアカウントの作成が最大5並列で実行できるようになりました。従来はひとつのアカウント作成・ポリシーのデプロイが完了するのを待って次を開始する必要がありましたが、並列実行が可能になりたくさんのアカウントを用意することが容易になりました。 - Amazon Location Serviceで利用できるOpen Data Mapを発表
Amazon Location ServiceでグローバルコミュニティによってメンテナンスされるOpenStreetMap(OSM)をベースとしたオープンデータを利用できるようになりました。アプリケーションに地図機能を統合する際に、より柔軟なライセンスオプションを選択可能になりました。
- AWS Mainframe Modernizationの対応リージョンと対応サービスを拡大
- 12/16 (金)
- AWS Gateway Load BalancerとGateway Load Balancer EndpointがIPv6トラフィックに対応
AWS Gateway Load Balancer(GWLB)とGateway Load Balancer EndpointがIPv6に対応しました。新規・既存のGWLBをIPv4/IPv6の双方をサポートするデュアルスタックモードに設定し、双方のトラフィックを受け取ることができるようになりました。 - Amazon EC2 M6a/C6aインスタンスが東京リージョンでも利用可能に
第3世代のAMD EPYCプロセッサを搭載したM6a/C6aインスタンスが東京リージョンを含む5つのリージョンで利用できるようになりました。M6aは汎用、C6aはコンピューティング最適化という位置づけです。 - Amazon ECSがポートマッピングに使うポートの範囲を設定可能に
Amazon ECSでポートマッピングに利用するポート範囲を設定できるようになりました。個々のポートをバインドするだけでなく、ポートを範囲指定することが可能になりゲームサーバやストリーミングなど、複数のポートを同時に利用するアプリケーションを容易に実行できます。 - Amazon EMRの新しいコンソールを発表
再設計されたAmazon EMRのコンソールがリリースされました。Amazon EMR環境の管理が直感的になり、ドキュメントなどのリソースへのアクセスが容易なデザインになっています。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- AWS Gateway Load BalancerとGateway Load Balancer EndpointがIPv6トラフィックに対応
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)