Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/6/27週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
先週、セキュリティ強化のための取り組みとして、AWS API にアクセスする際に利用する TLS のバージョンが 1.2 以降が必須になるという発表が行われました。現状は TLS 1.0 や TLS 1.1 を使ったアクセスが可能ですが、米国時間の 2023 年 6 月 28 日以降は TLS 1.2 以降が必須になります。95% 以上のお客様は、既に TLS 1.2 以降をご利用頂いていますので、こういったお客様は特段の対応は必要ありません。古いクライアントをそのまま使っている場合はアップグレードが必要になりますので、早めの対応をおすすめいたします。詳細はブログ記事をご確認ください。(7/11追記:日本語ブログ出ました)
それでは、6 月 27 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2022 年 6 月 27 日週の主要なアップデート
- 6/27(月)
- Amazon DocumentDB(MongoDB 互換 ) でストレージの動的サイズ変更をサポート
Amazon DocumentDB(MongoDB 互換 )でデータを削除した際に、割り当てられたストレージ容量が動的に減少するようになりました。今回のアップデートで一時的にデータが増えた後にデータが減少すると、それに応じてストレージに対する費用も削減されるようになります。
- Amazon DocumentDB(MongoDB 互換 ) でストレージの動的サイズ変更をサポート
- 6/28(火)
- AWS Support Center Console のエクスペリエンスを改善
AWS サポートに問い合わせを行う際(ケースを発行する際)のエクスペリエンスが改善されました。新しい UI では 3 ステップからなるプロセスでケース作成を行うようになっています。 - AWS DataSync が Amazon FSx for NetApp ONTAP をサポート
シンプルかつ高速なオンラインデータ転送を可能にする AWS DataSync が Amazon FSx for NetApp ONTAP をサポートしました。データ送信元・送信先の双方に対応しています。
- AWS Support Center Console のエクスペリエンスを改善
- 6/29 (水)
- Amazon QuickSight の機能アップデートを発表
Amazon QuickSight でRolling Date 機能がご利用頂けるようになりました。この機能を利用すると、ダッシュボードがロードされたタイミングを起点に「今日」「昨日」「今月」「先月」といった相対的な日付の範囲についてのデータ処理が可能です。また、同時にLevel Aware Calculations(LAC) 機能もご利用頂けます。LAC を利用するとウィンドウ関数や集約関数を実行するレベルを指定することが可能になり、分析処理がより柔軟かつ簡素になります。
- Amazon QuickSight の機能アップデートを発表
- 6/30 (木)
- AWS Systems Manager が Windows Server 2022 や Linux ベースの OS へのパッチ適用に対応
AWS Systems Manager の Patch Manager でパッチ適用が可能な OS が追加されました。新たに Windows Server 2022、Rocky Linux 8.4/8.5、CentOS Stream 8、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 8.4/8.5 に対応しました。 - Amazon EKS Anywhere がベアメタルサーバーをサポート
独自のインフラストラクチャで Kubernetes クラスターを作成し運用できるようにする Amazon EKS Anywhere がベアメタルサーバをサポートしました。 - AWS Database Migration Service(DMS) が VPC エンドポイントをサポート
AWS Database Migration Service が VPC エンドポイントに対応し、ソースまたはターゲットとして設定できるようになりました。このアップデートにより、DMS 用にネットワーク構成を変更することなく DB のマイグレーションを実行できるようになります。 - AWS CloudFormation Guard 2.1 が一般利用開始に
AWS ベースのインフラストラクチャやアプリケーションを自社のポリシーに適合させるために便利なツール、AWS CloudFormation Guard のバージョン 2.1 がリリースされました。アップデートの内容については Readme をご確認ください。
- AWS Systems Manager が Windows Server 2022 や Linux ベースの OS へのパッチ適用に対応
- 7/1 (金)
- AWS Database Migration Service で IBM Db2 の z/OS 版からの移行に対応
AWS Database Migration Service が IBM の z/OS で稼働する Db2 からのマイグレーションに対応しました。現時点ではフルロードモデルにのみ対応しています。AWS Schema Conversion Tool(SCT) を利用すると、スキーマやコードオブジェクトの移行を支援する情報を提供してくれますので、併せてご利用ください。
- AWS Database Migration Service で IBM Db2 の z/OS 版からの移行に対応
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)