Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/6/28週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
私は仕事上、データレイク周りの技術支援をさせていただく事が多いのですが、昨今は特にデータレイクでの前処理(ETL)のご相談が多くなってきたように感じています。ETLにおいても色々な選択肢があるのがAWSのメリットですが、「多くのサービスからどのように選択すれば良いのか?」というご相談をいただくこともあります。そこで、7/14に「AWS で実践!Analytics Modernization ~ETL 編~」というオンラインセミナーを企画しました。サービスの選択肢、選択方法に加え、ビジネス変化に対応するサーバレスETL等をご説明します。ご興味ある方はぜひご参加ください。
– AWS で実践!Analytics Modernization ~ETL 編~
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年6月28日週の主要なアップデート
- 6/28(月)
- AWS WAF に 15 の新しいテキスト変換が追加
AWS WAFでテキストを変換する機能(関数)が15種類追加されました。例えばRegexパターンを適用することで、ルールを評価する前に入力情報をサニタイズすることが可能です。
- AWS WAF に 15 の新しいテキスト変換が追加
- 6/29(火)
- AWS Firewall Manager がアジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に
AWS Firewall Managerが大阪リージョンで利用可能になりました。Firewall Managerは組織内で一元的にファイアウォールのルールを設定およびデプロイできるようにするセキュリティ管理サービスです。 - AWS Elemental MediaConvert で HEVC 出力での HDR10+ サポートを開始
AWS Elemental MediaConvertでHDR10+ メタデータ用の解析とその挿入が可能になりました。Elemental MediaConvertはブロードキャストグレードの機能を備えたファイルベースの動画変換サービスです。
- AWS Firewall Manager がアジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に
- 6/30(水)
- AWS が、新しいフレームワーク固有の深層学習 AMI と下位互換性のあるイメージを導入
AWSでは各種深層学習用のフレームワークやドライバを整備したAMI(AWS Deep Learning AMI – DLAMI) を用意しており、これを使うことで独自の深層学習環境を容易に構築可能です。今回の新しいDLMAMIがリリースされ、PyTorch 1.9.0、TensorFlow 2.5.0が用意され、OSはAmazon Linux 2、Ubuntu 18.04、Ubuntu 20.04が選択できるようになりました。 - AWS Storage Gateway is now available in the AWS Asia Pacific (Osaka) Region
AWS Storage Gatewayが大阪リージョンでご利用いただけるようになりました。Storage Gatewayは、オンプレミス環境からS3へのアクセスを提供するサービスです。 - The Bottlerocket AMI for Amazon ECS is now Generally Available
Amazon ECSに最適化されたBottlerocketのAmazon Machine Image (AMI)が一般提供開始(GA)になりました。Bottlerocketはコンテナを実行する事に特化したLinuxベースのOS環境です。 - AWS Glue DataBrew adds support for 14 new advanced data types for data preparation
ノンコーディングで巨大データの前処理(Prepare)を行うことができるAWS Glue DataBrewに個人を識別できる情報(email、電話番号、クレジットカード番号等)を認識し、マスキングする機能が追加されました。
- AWS が、新しいフレームワーク固有の深層学習 AMI と下位互換性のあるイメージを導入
- 7/1(木)
- Amazon RDS for MariaDB が新しいマイナーバージョン 10.2.37、10.3.28、10.4.18、および 10.5.9 をサポート
Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for MariaDBがバージョン10.2.37、10.3.28、10.4.18、10.5.9の提供を開始しました。それぞれバグフィックス、機能改善を含みますので、自動マイナーバージョンアップグレードを利用されていない方は手動での更新を検討してください。 - AWS Amplify launches new full-stack CI/CD capabilities
AWS Amplifyにいくつかの新機能が追加されました。今回の新機能にはビルド時のaws-exports.js自動生成や、バックエンドを複数のフロントエンドで共有しやすくする機能等が追加されています。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- Amazon RDS for MariaDB が新しいマイナーバージョン 10.2.37、10.3.28、10.4.18、および 10.5.9 をサポート
- 7/2(金)
- AWS Glue Studio now provides data previews during visual job authoring
AWS Glue StudioはGlue Spark JobをGUIで構築可能にするサービスです。今回、データのプレビュー機能が追加されました。作成したジョブを実行する前に、サンプリングしたデータで各ステップの結果を確認することができる機能です。
- AWS Glue Studio now provides data previews during visual job authoring
最後にWhat’s newにリストされていないトピックを1つ紹介します。
– Planetary-Scale Computing – 9.95 PFLOPS and Position 41 on the TOP500 List
上記はスーパーコンピューターの世界ランキングであるTop 500で、AWS (Amazon EC2)を利用したスパコンが41位にランクインしているという記事です。性能(Rmax)で、9.95 PFLOPSと約10PFLOPSクラスの性能をAWS上で実現できているのが印象的ですね。詳細はぜひ上記記事、もしくはTop 500上の記録をご覧ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)