Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/6/14週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
先日関東甲信越地方は梅雨入りしましたが、そのためか湿度がすごく高い日が続きますね。2月や3月は加湿器を入れないと自室の湿度が30%を切ってしまっていたのに、今は気付くと70%近くになっていたりしてエアコンを除湿で動かし続ける日々です。湿度の急激な変化は体調にも影響があるそうなので、みなさまどうかお体お気をつけください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年6月14日週の主要なアップデート
- 6/14(月)
- Amazon EC2 now allows you to create crash-consistent AMIs from instances with multiple EBS volumes without rebooting instances
EC2インスタンスに複数のEBSボリュームがマウントされている環境で、クラッシュ整合性(crash-consistent)があるAMIを作成することが容易になりました。これまで複数ボリュームにまたがった環境でAMIを作成する場合、EBSへのIOを一時停止するか、シャッドダウンする等の対処が必要でしたが、この改善により作成したAMIでは各ボリュームのすべての完了済I/Oオペレーションのデータを含むことができます。あくまでEBSへのIOオペレーションが完了した際のデータですので、たとえばファイルシステムのキャッシュにしかないデータはAMIに保存されませんのでご注意ください。 - EC2 Windows Server および SQL Server インスタンスの 1 秒あたりの課金を発表
Amazon EC2で実行されるWindows ServerおよびSQL Serverインスタンスにおいて1秒単位で課金されるようになりました(Linuxでは以前よりサポート済)。ただし1分未満の利用は1分として計算されます。つまり30秒使用した場合は1分として、70秒使用した場合は70秒として計算されます。この新しい計算方法は2021年6月11日より適用されます。
- Amazon EC2 now allows you to create crash-consistent AMIs from instances with multiple EBS volumes without rebooting instances
- 6/15(火)
- Amazon Translate が Amazon CloudWatch Events および Amazon EventBridge と統合されました
フルマネージド型の機械翻訳サービスであるAmazon TranslateがAmazon EventBridge (Amazon CloudWatch Events)に連携可能になりました。例えば翻訳が完了したことをトリガーにイベント駆動で別のプログラムを実行するといったことが、より容易にできるようになります。Amazon Translateは日本語と多国語との翻訳にも対応しています。 - AWS Certificate Manager Private Certificate Authority がアカウント間で共有される CA のさらなる柔軟性のサポートを開始
AWS Certificate ManagerでAWS Resource Access Manager (RAM) を介してプライベートCA(Private Certificate Authority)を他のAWSアカウントと共有することが可能になりました。RAMはAWSのリソースを他のAWSアカウントと安全に共有するためのサービスです。
- Amazon Translate が Amazon CloudWatch Events および Amazon EventBridge と統合されました
- 6/16(水)
- ロンドンでの AWS Wavelength の一般提供に関する発表
英ロンドンでAWS Wavelengthの提供が開始になりました。ボーダフォンのネットワークにより提供されます。Wevelengthは主に低レイテンシの応答を必要とする5Gモバイルアプリケーションを構築するためのサービスで、日本では東京と大阪(どちらもKDDIネットワーク)で提供されています。 - Amazon RDS for PostgreSQL が、拡張許可リストをサポート
Amazon RDS for PostgreSQLで拡張許可リストが利用可能になりました。現在RDS for PostgreSQLでは70を超える拡張(extension)が利用可能ですが、どの拡張を利用して良いかを管理者が調整することを可能にするものです。 - KMS マルチリージョンキー
AWS Key Management Service (AWS KMS) で、鍵(キー)を別のリージョンへレプリケートできる「マルチリージョンキー」が利用可能になりました。例えばKMSを利用して暗号化されたデータをリージョン間で複製する際の処理をよりシンプルに実現可能になります。 - AWS Copilot が、負荷分散されたウェブサービスや VPC のサポートが改善された v1.8 をリリース
ECSのコマンドライン環境、AWS Copilot v1.8がリリースされました。 カスタムドメイン利用時にALBに任意のCNAMEを割り当て可能になったり、PublicサブネットをもたないVPCのインポートをサポートするなど、機能改善が行われています。5分の解説動画が用意されていますので、新機能にご興味がある方はぜひご覧ください。 - Announcing Workflow Studio, a new low-code visual workflow designer for AWS Step Functions
サーバーレスのワークフローサービスであるAWS Step FunctionsにWorkflow Studioというワークフローを構築するためのGUIエディタがリリースされました。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- ロンドンでの AWS Wavelength の一般提供に関する発表
- 6/17(木)
- Amazon Aurora PostgreSQL supports the pg_bigm extension for faster full text search
Amazon Aurora PostgreSQL-Compatible Editionでpg_bigmが利用可能になりました。日本語を含むマルチバイトデータに対して全文検索インデックスがご利用いただけるようになりました(RDS for PostgreSQLは以前にサポート済です)。同時に、pg_proctab、pg_partman、pg_cronも利用可能になっています。 - Amazon Aurora Supports PostgreSQL 12.6, 11.11, 10.16, and 9.6.21
Amazn Aurora PostgreSQL-Compatible Editionで利用できるPostgreSQLのバージョンとして、12.6、11.11、10.16、9.6.21が追加されました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。ただしAmazon AuroraでのPostgreSQL 9.6サポートは2022年1月31日に終了する予定ですので、9.6系をご利用の方は早めのアップグレードをぜひ計画していただければと思います。
- Amazon Aurora PostgreSQL supports the pg_bigm extension for faster full text search
ちょっと珍しいことに、祝日ではないにも関わらずこの週は金曜日の新発表がありませんでした。
最後に1つお知らせを。以前よりAWS各種ブログのRSS FeedはFeedburner経由で配信していたのですが、それが今後切り替わるという内容のブログがポストされています。もしFeedburner経由でRSSフィードを利用されている方は以下のブログをご確認ください。
– Heads Up – AWS News Blog RSS Feed Change
Amazon Web Servicesブログ(日本語)のRSSフィードは以下のとおりです。
– AWS Japanブログ全体のFeed -> https://thinkwithwp.com/jp/blogs/news/feed/
– 週刊AWSだけに絞る場合 -> https://thinkwithwp.com/jp/blogs/news/tag/%E9%80%B1%E5%88%8Aaws/feed/
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)