Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/1/11週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
週刊AWSをお届けします。2021年も引き続き毎週AWSのアップデート情報をお届けできればと思っていますので、どうかよろしくお願いいたします。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年1月11日週の主要なアップデート
- 1/11(月)
- Amazon EC2 API が IPv6 (Internet Protocol Version 6) をサポート
Amazon EC2のAPIがIPv6プロトコルをサポートしました。APIエンドポイントがデュアルスタックになっていますので、IPv6のクライアントからはIPv6でEC2 APIを操作できます。現時点では、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、アジアパシフィック (ムンバイ) および南米 (サンパウロ)リージョンで提供されています。 - Amazon Aurora が MySQL 5.6 から 5.7 へのインプレースアップグレードをサポート
Amazon Aurora MySQLにおいてMySQLバージョン5.6から5.7へインプレースアップグレードが可能になりました。通常のアップグレードはデータベースをバックアップして新しいバージョンに復元する形で実施されますが、このインプレースアップグレードは管理コンソールから数クリックの操作でバージョン更新が可能です。バージョンアップが容易になりましたので、早めにアップグレードをご検討いただければと思います。
- Amazon EC2 API が IPv6 (Internet Protocol Version 6) をサポート
- 1/12(火)
- Amazon Lightsail が IPv6 のサポートを開始
VPSのように簡単に利用できるAmazon Lightsailで、インスタンス、コンテナ、ロードバランサー、CDN などでIPv6のサポートを開始しました。これによりLightsailリソースはIPv4とIPv6両方のクライアント接続を受け入れるデュアルスタックモードで動作するようになりました。 - Amazon SNS が、Kinesis Data Firehose サブスクリプションを介してメッセージのアーカイブと分析のサポートを追加
Amazon Simple Notification Service (SNS) からAmazon Kinesis Data Firehoseにメッセージを配信できるようになりました。SNSに新しいサブスクリプションタイプに追加され、Firehoseを経由してメッセージを簡単にデータレイクや分析サービスに送信できるようになりました。
- Amazon Lightsail が IPv6 のサポートを開始
- 1/13(水)
- Amazon EMR リリース 5.32 が EKS での Amazon EMR と EMR Studio プレビューのサポートを開始
Amazon EMR 5.32リリースが公開されました。EMRは5.x系リリース(Hadoop 2.x等を含む)と6.x系リリース (Hadoop 3等を含む)が平行して公開されていますが、5.32は5.x系の最新リリースでHadoo 2.10.1やSpark 2.4.7等が含まれています。バージョンの詳細はこちらをご覧ください。またこのリリースではEKSから利用が可能になりました(EMR on EKS)。加えてEMR Studio (プレビュー)での利用が可能になっています。
- Amazon EMR リリース 5.32 が EKS での Amazon EMR と EMR Studio プレビューのサポートを開始
- 1/14(木)
- Announcing New Segmentation Capabilities for Amazon Pinpoint
マルチチャネルのマーケティングコミュニケーションサービスであるAmazon Pinpointでより詳細なセグメンテーション機能が利用可能になりました。例えば「xx歳以上、かつ会員レベルがゴールド」といったフィルター(条件)を組み合わせることにより、より緻密な定義が可能になっています。 - Amazon Cognito Identity Pools enables using user attributes from identity providers for access control to simplify permissions management in AWS
Amazon Cognito Identity Poolsがソーシャルメディアや社内のIDプロバイダ側のアトリビュートをベースにしたAWSリソースへのアクセス制御に対応しました。アトリビュートをCognito Identity Poolsのタグに紐づけつことが可能になり、このタグを元にIAMのパーミッションをコントロールすることが可能です。
- Announcing New Segmentation Capabilities for Amazon Pinpoint
- 1/15(金)
- Amazon EC2 X1 and X1e instances are now available in additional AWS regions
Amazon EC2 X1およびX1eインスタンスファミリーを利用可能なリージョンが追加され、大阪ローカルリージョンでも利用可能になりました。X1/X1eはメモリ最適化インスタンスの一種で、最大で3,904GiBのメモリを搭載可能なインスタンスファミリーです。 - Amazon Rekognition Custom Labels is now available in the Asia Pacific (Singapore), Asia Pacific (Sydney), Asia Pacific (Seoul), and Asia Pacific (Tokyo) AWS Regions
Amazon Rekognition Custom Labelsに利用可能なリージョンが追加され、東京リージョンでも利用可能になりました。Amazon Rekognitionは機械学習のテクノロジーで画像や動画を認識・判別するサービスですが、Amazon Rekognition Custom Labelsはその判別をカスタマイズする機能やGUIを提供します。例えばえば、自社のロゴをカスタムラベルとして認識させて、画像から自社ロゴを探すといったことが可能になります。 - Amazon CloudWatch Container Insights now available on AWS Graviton2
ECSやEKS等で稼働しているコンテナのメトリクス(CPU利用率、ネットワーク帯域、ディスクIO等)をCloudWatch上に取得するAmazon CloudWatch Container Insightsの機能が拡張され、AWS Graviton2ベースで稼働しているコンテナでも利用可能になりました。Gravton2はArm Neoverseコアを使用してカスタム構成されたAWS独自のプロセッサで、高いコスト性能比を提供します。
- Amazon EC2 X1 and X1e instances are now available in additional AWS regions
初のオンライン開催となった、AWS re:Invent 2020、今週のWave 2ですべてのライブセッションが終了しましたが、実施されたセッションは録画(オンデマンド)視聴が可能になっています。特にキーノートセッションやリーダーシップセッションについては日本語字幕が追加されていますし、他の多くのセッションにも英語字幕が用意されていますので、見逃したセッションがある方はぜひre:Inventサイトにログインし、オンデマンドでご覧いただければと思います(左上のハンバーガーメニューからセッションカタログにアクセスするか、検索でセッションを探せます)。
また、re:Inventで発表された内容をソリューション・インダストリー別に整理してご説明をする「AWS re:Invent Recap」も開始になっています。こちらは日本語でのご説明になりますので、ぜひこちらのページより内容を確認いただければと思います。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)