Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2020/12/21週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週月曜日に出した週刊AWSで今年最後の号と書きましたが、その後もアップデートが継続して発表されたため、変則的ですが本日追加で出すことにしました。
それでは、12/21~23に発表された主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2020年12月21日週の主要なアップデート
- 12/21(月)
- Linux on ARM32 および Windows on x86 (32 ビット) 向けの Amazon Corretto 11 の一般提供を発表
無料で利用できる OpenJDK ディストリビューションのAmazon Corettoで32bit版の提供も開始になりました(64bit版はすでに提供開始済です)。Linux ARM 32, x86のイメージがこちらからダウンロード可能になっています。 - Amazon Managed Blockchain で Ethereum のサポートを開始 (プレビュー)
フルマネージドでブロックチェーン環境を構築できるAmazon Managed Blockchainで、現在利用なHyperledger Fabric に加え、Ethereumがプレビューで利用可能になりました。 - AWS Load Balancer Controller バージョン 2.1 が利用可能になり、追加ELB構成のサポートを開始
Kubernetes環境でELBを使ったロードバランサーコントローラを実現するAWS Load Balancer Controllerのv2.1が公開されました。IngressClassのサポートやIPv6デュアルスタックでのNetwork Load Balancerサポート等が機能追加されています。詳細はこちらのホームページをご覧ください。 - DynamoDB 用の PartiQL がサポートされる AWS リージョンの数が 23 に
Amazon DynamoDBでPartiQL (SQLに似たクエリ言語)が利用できるリージョンが拡大し、東京リージョンでも利用可能になりました。PartiQLを使うことで”SELECT …”といったSQLに似た構文でDynamoDBのデータを操作することが可能になります。
- Linux on ARM32 および Windows on x86 (32 ビット) 向けの Amazon Corretto 11 の一般提供を発表
- 12/22(火)
- AWS Glue が AWS Glue カスタムコネクタの提供を開始
AWS Glueでカスタムコネクタが利用可能になりました。各種データソースへの接続コネクタを利用者側で作成が可能になるため、Glueがネイティブでサポートしていないデータソースへの接続が実現しやすくなりました。また同時にAWSパートナーによるGlueカスタムコネクタがAWS Marketplaceで販売開始になりました。こちらで確認できるように、すでに多様なコネクタが利用可能になっています。 - Amazon EMR リリース 6.2 が Amazon S3 での改善された Apache HBase パフォーマンスおよび HDFS と Amazon S3 での Apache Hive ACID トランザクションのサポートを開始
数クリックでHadoop/Spark環境を構築できるAmazon EMRでリリース6.2が利用可能になりました。EMR 6.2には、Persistent HFile Trackingのサポート、Apache SparkのEMRランタイムのパフォーマンスの改善、およびPrestoDBのパフォーマンスの改善が含まれています。利用可能なソフトウェアスタックも、例えばSpark 3.0.1やHudi 0.6.0等に更新されています。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - AWS Artifact を使用してコンプライアンスドキュメントを簡単にダウンロードして共有
AWS Artifactは、AWSのコンプライアンス関連情報を一元的に提供するサービスで、例えばISO認定、Payment Card Industry (PCI) レポート、System and Organization Control (SOC) レポートのようなAWSセキュリティおよびコンプライアンスのドキュメントをダウンロードできます。これまでAWS Artifactから各種情報をダウンロードする前に秘密保持契約(NDA)の締結が必要でしたが、今回ほとんどのコンプライアンスレポートでこれが不要になりました。 - Amazon ECS announces the general availability of ECS Deployment Circuit Breaker
Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) deployment circuit breakerが一般提供開始(GA)になりました。deployment circuit breakerは、コンテナアプリケーションの新しいバージョンをローリングアップデート際に利用することができ、新バージョンのデプロイがうまく動かない場合は、前のバージョンにロールバックする機能を提供します。詳細はこちらのドキュメントやこちらのブログご覧ください。 - Amazon QuickSight enhances dashboard performance with Dynamic Querying and other dataset optimizations
BIサービスのAmazon QuickSightで準備(Prepare)時における複数の機能改善が提供されました。1つはダイレクトクエリ―時のジョイン最適化で、複数の表をジョインしている場合でも、あるVisualの表示に必要ない表がある場合はジョインせずクエリをダイレクトクエリーを実行します。合わせてジョイン設定のGUI改善や、ジョイン可能な表が最大32まで増加等が提供されています。
- AWS Glue が AWS Glue カスタムコネクタの提供を開始
- 12/23(水)
- AWS Compute Optimizer Now Delivers Recommendations For AWS Lambda Functions
AWS Compute OptimizerはEC2やAuto Scalingグループ等の利用率等のメトリクスを分析し、推奨(レコメンデーション)を出すサービスです。今回AWS Lambdaへのレコメンデーションが提供されるようになり、関数の利用状況に応じたメモリサイズの推奨が得られるようになりました。
- AWS Compute Optimizer Now Delivers Recommendations For AWS Lambda Functions
年明けの週刊AWSは1/12(ごろ)再開予定です。
それでは、また来年!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)