Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2020/8/31週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
本日(9/8)から、AWS Summit Onlineが開催されます。日本のAWS Summitとしては初のオンライン開催になります。無料で参加でき、期間内であればいつでもどこからでも参加いただける AWS Summit になっています。ぜひご参加ください!
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2020年8月31日週の主要なアップデート
- 8/31(月)
- コンテナを実行するために構築された新しいオープンソース Linux ベースオペレーティングシステムである Bottlerocket の一般提供の開始を発表
Linuxベースで、コンテナの稼働に特化したOSである、Bottlerocket が一般提供(GA)開始になりました。Bottlerocketはコンテナをホストするために不可欠なソフトウェアのみを含める等、セキュリティに配慮したOSになっています。詳細はこちらのBlogをご覧ください。 - Amplify Android での RxJava サポートの発表
Amplify Android は、オープンソースの Amplify Framework の一部です。このAmplify Android でRxJavaがサポートされました。RxJava は、非同期プログラミングの用途でAndroid デベロッパーに広く使用されています。 - Amazon Corretto 15 Release Candidate (RC)
Amazon Correttoは、マルチプラットフォームで、無料のOpenJDKディストリビューションです。最新の Java Feature Release JDK 15 に対応したAmazon Corretto 15 RC (リリース候補) が公開されました。RCなので本番用途には向きませんが、評価や開発に活用していただければと思います。ダウロードはこちらから可能です。 - Amazon CloudFront がリアルタイムログを発表
CDNサービスのAmazon CloudFrontで、リアルタイムのログ配信が利用可能になりました。リアルタイムログには、CloudFrontが受信する視聴者リクエストに関する詳細情報が含まれており、ログ(データ)発生後、数秒程度Kinesis Data Streamsに配信されます。
- コンテナを実行するために構築された新しいオープンソース Linux ベースオペレーティングシステムである Bottlerocket の一般提供の開始を発表
- 9/1(火)
- AWS Storage Gateway により File Gateway のパフォーマンスが 4 倍向上
AWS Storage Gatewayはオンプレミス環境とAWSとの間のデータ保存、取得を支援するゲートウェイサービスです。ファイルゲートウェイ、テープゲートウェイ、ボリュームゲートウェイの3つのゲートウェイタイプが提供されますが、今回ファイルゲートウェイの性能向上が発表されました。新しいゲートウェイを利用することで最大4Gbpsで読み取ることができるようになり、AWS に保存されているデータへのオンプレミスからのアクセスが高速化されます。 - AWS が AWS IoT Events の 86% 以上の値下げを発表
AWS IoT EventsはIoT(センサーやアプリケーション)で発生したイベントを容易に検出し対応できるようにするサービスです。今回AWS IoT Eventsでの最も低い使用レベルでのメッセージ評価あたりの料金最大86% 値下げする事を発表しました。また、1か月あたり1億件を超えるメッセージ評価のワークロードに対してより高い割引を提供する追加の使用レベルを導入します。この新しい料金体系は2020年9月1日からの料金に地頭的に適用されます。
- AWS Storage Gateway により File Gateway のパフォーマンスが 4 倍向上
- 9/2(水)
- AWS Single Sign-On がさらにアジアパシフィックの 3 つのリージョンで利用可能に
AWS Single Sign-On (AWS SSO)は、名前の通りシングルサインオンを実現するためのサービスで、複数のAWSアカウントへのログインや、AWS以外のサービスへのログインを一元的に管理可能にします。今回の発表で東京リージョンを含むアジアパシフィックの3つのリージョンで利用できるようになりました。
- AWS Single Sign-On がさらにアジアパシフィックの 3 つのリージョンで利用可能に
- 9/3(木)
- Amazon CloudFront announces support for TLSv1.3 for viewer connections
Amazon CloudFrontがTLSv1.3に対応しました。デフォルトで有効になっています。TLSv1.3では、よりシンプルになったハンドシェイクプロセスによる性能向上や、古いcipher suiteの削除によるセキュリティ向上等が実現されています。 - AWS Step Functions はペイロードサイズを 256KB に増加
AWSの複数のサービスを結ぶワークフローを実現するAWS Step Functionsで、ペイロードサイズが最大 256KB に拡張されました(以前は32KBでした)。これで、各ワークフロー内でより大きなペイロードを転送することができるようになります。 - Amazon Polly NTTS 音声の提供がシンガポール、東京、フランクフルト、ロンドンリージョンで開始
Amazon Polly はテキストを音声に変換する Voice to Text サービスです。2020年6月に、より自然でリアルな音声に変換する手法(ニューラルテキスト読み上げ (NTTS) )で構築された音声がいくつか追加されました(米国英語のKevin等)。今回このNTTS音声が東京リージョンを含む4つのリージョンで利用いただけるようになりました。NTTSについてはこちらのBlogを参照してください。
- Amazon CloudFront announces support for TLSv1.3 for viewer connections
- 9/4(金)
- AWS X-Ray launches anomaly detection-based actionable insights in preview
AWS X-Ray で”X-Ray Insights”とよばれる機能がPreview利用可能になりました。これはアプリケーションサービス内のエラーレートの上昇等の兆しをもとに、異常を検知する機能です。東京リージョンでも利用可能になっています。詳細はこちらのBlogを参照してください。
- AWS X-Ray launches anomaly detection-based actionable insights in preview
週刊AWSは基本的にはAWS What’s Newから情報をピックアップしているため、What’s Newに出ていない新機能は紹介できていません。今回は最後にまだWhat’s Newには出ていないものの中から、以下のAmazon Aurora MySQL Engineの更新情報をご紹介します。
上記にはAurora MySQL Database Engine version 1.23.0で1インスタンスあたり最大128TBまで利用可能になったことが書かれています(これまでは64TB)。これはあくまで全体サイズであって、1表あたりの最大は64TBです。詳細はぜひ上記リンクよりご確認ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)