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週刊AWS – 2020/6/15週

こんにちは、AWSソリューションアーキテクトの小林です。今週も週刊AWSをお届けいたします。

今回の個人的イチオシアップデートは、やはりAWS Snowconeでしょうか。いろいろなお客様と会話していると、AWSへのデータ移行に回線を利用するのは難しいけれども、Snowball Edgeを使うのはオーバーに感じる、というご相談を頂くケースがありました。Snowconeはこういったケースにピッタリの8TBのストレージで、筐体も小型軽量ですので便利にご利用いただけるお客様が多いんじゃないかな?と期待しています。東京リージョンではまだオーダーいただけませんので、もうしばらくお待ちください。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2020年6月15日週の主要なアップデート

  • 6/15(月)
    • Amazon EKS now Supports EC2 Inf1 Instances
      Amazon EKSでEC2のInf1インスタンスをご利用いただけるようになりました。Inf1インスタンスはAWS Inferentiaチップを搭載しており、画像・音声認識やパーソナライズといった機械学習モデルによる推論処理に適しています。EKSのクラスタバージョン1.14以降でご利用いただけますので、是非試してみてください。
  • 6/16(火)
    • Amazon EC2 Auto Scaling now supports Instance Refresh within Auto Scaling Groups
      Amazon EC2 Auto ScalingでAuto Scaling Group(ASG)を構成するインスタンスを更新できるようになりました。この機能を利用すればASGのインスタンスタイプやAMIを一律変更したい場合に対応することが容易になります。一斉に変更することも可能ですし、徐々に変更することもできるので用途に合ったやり方をご選択ください。
    • Introducing AWS CloudFormation Guard (Preview) – a new open-source CLI for infrastructure compliance
      AWS CloudFormation Guardのプレビューを開始しましした。これはCloudFormation向けに開発されたオープンソースのコマンドラインツールで、CloudFormationテンプレートを事前に定義したルールに対する違反がないか検証したり、逆にテンプレートからルールを抽出することができます。これを利用するとルール違反を含むテンプレートからのプロビジョンを抑止したり、開発者が構築しようとしている構成のどこがルールに違反するのかを特定したりすることが容易になります。
    • AWS Lambda support for Amazon Elastic File System now generally available
      AWS LambdaでLambda functionからAmazon EFSにアクセスすることができるようになりました。Amazon EFSはマネージドなNFS共有ストレージを提供しますので、Lambda関数から永続化された共有ストレージを利用可能になったということになります。今までよりもLambdaで実行可能な処理の幅が広がることは確実ですが、EFSを必要とする処理を実行するためにLambdaが最適なやり方なのかは充分にご検討ください。他の選択肢がベストな処理もあるはずです。
  • 6/17(水)
  • 6/18(木)
  • 6/19(金)
    • Amazon Aurora Global Database supports read replica write forwarding
      Amazon Aurora Global Databaseでリードレプリカによる書込クエリの転送がサポートされました。これまで書込クエリはライターに対して送信する必要がありましたが、今回のアップデートによりリードレプリカに対して書込クエリが投入されると、ライターに自動的に転送され処理が行われるようになりました。利用を検討する際はブログドキュメントを確認してくださいね。
    • Amazon Redshift materialized views support external tables
      Amazon Redshiftで外部テーブルのマテリアライズドビューを利用可能になりました。実体データを一時的に保持しますので、Amazon S3や外部データソースのデータを参照するクエリのパフォーマンス向上を期待できます。また、外部のデータを利用する際にも内部に保持したデータを利用するため、Redshiftクラスタ外のデータへのアクセス頻度を削減することもできます。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)