Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2020/4/6週
全国のAWSに興味をお持ちのみなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの小林です。
前回私が週刊AWSを担当した時に書いた多肉植物ですが、植え替えに耐えて無事に新しい土に根付いたようです。ほんのちょっとの間で目に見えるように成長しているので、驚いています。
さて、4月になり新年度が始まりました。AWSの年度は1月始まりなので私たちの活動という視点では特に大きな変化はないのですが、世の中的に新しい年度が始まるタイミングはなんとなく気持ちが引き締まるような気がします。良い機会なので部屋においてある荷物を断捨離するべく行動を開始したのですが、案外いろいろな懐かしいアイテムが出てくるものですね。いつしか無くしてしまったと思っていたモノがひょんなところから出てきたり、とうの昔に捨てたと思っていたモノが引き出しの奥底に眠っていたり。なかなか大変な作業ですが、新しい年度のはじめに押し入れや収納エリアの整理に取り組んでみてはいかがでしょうか?
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。今回は重要(だと私が思う)アップデートが多かったので、大盛りでのお届けです。
2020年4月6日週の主要なアップデート
- 4/6(月)
- Amazon RDS now supports MariaDB 10.4
Amazon RDSでMariaDB 10.4をご利用いただけるようになりました。 - Amazon Personalize now provides scores for recommended items
Amazon Personalizeがレコメンデーション結果についてスコアを出力できるようになりました。これを利用すると、一定のスコア未満の結果をユーザに表示しないようにしたり、要件に応じた出力結果の調整を行ったりすることができるようになります。詳細についてはブログ記事をご確認ください。 - Amazon Redshift now supports changing node types within minutes with elastic resize
これまで、Amazon Redshiftでクラスタ構成を短時間で伸縮させるElastic Resize機能がサポートするのはノード数の増減のみでした。今回のアップデートでノードタイプの変更がサポートされ、ノードタイプの変更時にもシンプルかつ迅速に作業を実施可能になりました。なお、DS2やDC2といったノードタイプからRA3に移行する際にも利用できます。
- Amazon RDS now supports MariaDB 10.4
- 4/7(火)
- AWS Transit Gateway now Supports Inter-Region Peering in 11 additional regions
大変お待たせいたしました。AWS Transit Gatewayのリージョン間ピアリング機能が、東京を含む11のリージョンで新たに利用可能になりました。利用可能なリージョンの一覧は原文をご確認ください。 - Introducing Amazon Chime Proxy Phone Sessions
面白い機能なのでピックアップしてみました。音声・ビデオ会議環境を提供するAmazon Chimeでプロキシ電話セッションが利用可能になっています。これを利用すると、個人の電話番号を明かすことなく1対1の通話を実現することができるようになります。詳細についてはドキュメントを確認してください。 - Amazon Managed Blockchain now supports Amazon CloudWatch Logs
Amazon Manged BlockchainがAmazon CloudWatch Logsをサポートし、Hyperledger Fabricが生成するPeer node logs、Chaincode logs、CA logsを管理できるようになりました。 - Announcing the ability to run Windows Server license included instances on EC2 Dedicated Hosts
Amazon EC2のDedicated HostsでWindows Serverのライセンス料が含まれたインスタンスを利用可能になりました。従来はライセンスを持ち込む必要がありましたが、新たな選択肢としてAWSが提供するライセンス込みのAMIを選択して実行することができます。
- AWS Transit Gateway now Supports Inter-Region Peering in 11 additional regions
- 4/8(水)
- AWS Elastic Beanstalk Announces General Availability of Amazon Linux 2 Based Docker, Corretto, and Python Platforms
AWS Elastic BeanstalkでAmazon Linux 2上に構築されたDocker、Corretto(Java)、Pythonの実行環境を正式に利用できるようになりました。 - Amazon RDS Proxy with PostgreSQL Compatibility (Preview)
Amazon RDS for PostgreSQLまたはPostgreSQL互換のAuroraでもRDS Proxyが利用できるようになりました。今回のローンチはプレビューの扱いで、東京リージョンでもプレビューを体験いただく事ができます。RDS Proxyの詳細についてはこちらのWebページをご覧ください。 - AWS Fargate launches Platform Version 1.4
AWS Fargateでプラットフォームバージョン1.4.0がローンチされ、複数の機能が利用可能になっています。いくつかピックアップしますが、完全な情報がブログにまとまっていますので是非ご覧ください。- FargateタスクがEFSエンドポイントをサポート
Fargateで稼働するコンテナからElastic File System(EFS)を利用可能になりました。コンテナの永続化ストレージとしてはもちろん、共有ストレージが必要な場合にも便利に利用できます。 - タスクストレージが20GBのボリュームに一本化
これまではコンテナイメージを保持するための10GBと、マウントして利用する4GBのボリュームが構成されていましたが、バージョン1.4.0からは20GBのボリュームに一本化され、全体としては容量増加になります。 - CloudWatch Container Insightsでネットワークパフォーマンスのメトリックスが利用可能に
これまでもCPU/メモリ/ディスクについての情報は取得できましたが、これに加えてネットワークの情報を取得できるようになりました。
- FargateタスクがEFSエンドポイントをサポート
- Amazon ECS and AWS Fargate support for Amazon EFS File Systems now generally available
EFSをサポートしたのはFargate上のコンテナだけではありません。ECSタスクをEC2上で稼働させている場合も、EFSファイルシステムを利用可能になっています。ECSのタスク定義にボリューム定義を追加することで利用可能になりますので、是非おためしを。
- AWS Elastic Beanstalk Announces General Availability of Amazon Linux 2 Based Docker, Corretto, and Python Platforms
- 4/9(木)
- New AWS Elastic Beanstalk console now available
AWS Elastic Beanstalkのコンソールがリニューアルされ、アプリケーションや環境のマネジメントが容易になりました。 - Amazon EMR announces EMR release 6.0.0 with new major versions of Hadoop, Hive, HBase, Amazon Linux 2, and support for Docker
Amazon EMRのRelease 6.0.0がローンチされました。このバージョンではHadoopやHive、HBaseなどの新しいメジャーバージョンをサポートしており、Amazon Linux 2とAmazon Corretto JDK 8を利用して構築されています。詳細についてはリリースノートをご参照ください。
- New AWS Elastic Beanstalk console now available
- 4/10(金)
- Amazon Aurora with PostgreSQL compatibility Supports Additional Sizes for the db.r5 Instance Class
PostgreSQL互換のAmazon Auroraでr5.8xlargeおよびr5.16xlargeのインスタンスタイプをご利用いただけるようになりました。
- Amazon Aurora with PostgreSQL compatibility Supports Additional Sizes for the db.r5 Instance Class
先々週はAWS Summit Tokyo 2020の中止についてお知らせしましたが、昨今の状況を鑑みて残念ながらAWS Summit Osaka 2020も中止という判断をさせて頂きました(Webページはこちら)。この2つのイベントの中止を受けて、AWS Summit Onlineという新企画を練っています。秋頃の開催を目標に検討を進めていますので、お知らせできるようになり次第、改めてご案内をさせて頂きますのでご注目ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人(twitter – @maccho_j)