Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2020/2/24週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの小林です。
前回私が担当したブログポストで河津桜について触れましたが、先週末に実際に見に行ってきました。残念ながら見頃を過ぎて葉っぱが大分出てしまっていましたが、菜の花も咲いており春の気分を味わうことができました。
だんだん暖かくなってきて、春が近づいている感じがします。やっぱり徐々に春めいてくるこの時期の雰囲気は良いですね。これで花粉症さえなければ、最高のシーズンと断言できるのですが、こればかりはどうしようもありません……。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2020年2月24日週の主要なアップデート
- 2/24(月)
- Amazon ECS Now Supports AWS Secrets Manager Version and JSON Keys
Amazon ECSのタスクからAWS Secrets Managerに格納されたシークレット情報にアクセスする際にバージョンを指定したアクセスが可能になりました。同時にJSONオブジェクト内のキーを読み込むことにも対応しています。これによってDBへの接続情報や環境変数といった情報をこれまでよりも柔軟に管理できるようになります。 - Amazon FSx for Lustre Launches Persistent File Systems, Increases Performance on Scratch File Systems, Supports AWS KMS, and Enables Encryption In-Transit
Amazon FSx for Lustreで永続的なLustreファイルシステムがサポートされました。ファイルシステム上のデータはデフォルトでAWS KMSで管理されるキーによって暗号化が行われます。また、一部リージョン(東京は今後対応)の対応インスタンスで利用する場合に、転送中データの暗号化も可能になっています。さらに一時利用用のファイルシステムについて、1TBあたり1,200MB/sまでバースト可能な第2世代のファイルシステムが利用できるようになっています。詳細についてはブログ記事をご確認ください。
- Amazon ECS Now Supports AWS Secrets Manager Version and JSON Keys
- 2/25(火)
- AWS Step Functions now supports CloudWatch Logs for standard workflows
AWS Step Functionsの標準ワークフロー(Standard workflow)で実行履歴をCloudWatch Logsに記録できるようになり、これまでよりもワークフローの監視やトラブルシュートが容易になりました。 - Amazon Managed Cassandra Service now enables you to add new columns to existing tables
Amazon Managed Apache Cassandra Serviceにおいて、既存のテーブルに新しい列を追加できるようになりました。列の追加は”ALTER TABLE”というCQLステートメントを利用して実行します。これによってアプリケーションの設計変更やデータ要件変更があった際にテーブルの再作成が不要になり、変更に対して追従しやすくなります。 - New version of AWS Certified Solutions Architect – Associate exam is now available
AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト認定の新バージョンがリリースされました。2020年3月22日までは旧バージョンと新バージョンを選択して受験することができ、3月23日以降は新バージョンに統一されることになります。
- AWS Step Functions now supports CloudWatch Logs for standard workflows
- 2/26(水)
- Announcing 36% faster EBS-optimized performance on additional AWS Nitro System-based Amazon EC2 instances
2019年の12月にAWS Nitro Systemベースの一部EC2インスタンスにおけるEBS帯域の向上についてお知らせしました。今回は、その際に対象外となったG4dn, I3en, Inf1, M5a/M5ad, R5a/R5ad, T3/T3a, z1dインスタンスについても同様のアップデートが行われました。インスタンスタイプに応じて最大帯域は異なりますが、これまでよりも36%の帯域向上となります。既存のインスタンスでこのアップデートを適用させるためには、インスタンスのストップ・スタートが必要になりますのでご注意ください。 - Amazon MSK can now stream broker logs to CloudWatch Logs, Amazon S3, or Amazon Elasticsearch Service
Amazon MSK(Amazon Managed Streaming for Apache Kafka)でKafkaのブローカーログを、Kinesis Data Firehose経由でAmazon CloudWatch LogsやAmazon S3、Amazon Elasticsearch Serviceなどにストリーミングできるようになりました。この機能は新規・既存の双方のクラスタで利用可能で、コンソールやCLIで有効化する必要があります。 - Amazon Connect announces per-second billing, saving customers up to 5% in telephony costs
Amazon Connectの通話料金が秒単位課金になり、最大5%のコストを削減することができるようになりました。最初の1分が経過した後に秒単位課金になるため、これまでよりも「使った分だけ課金」の精度が向上します。
- Announcing 36% faster EBS-optimized performance on additional AWS Nitro System-based Amazon EC2 instances
- 2/27(木)
- New AWS Deep Learning Containers with Tensorflow (1.15.2, 2.0.1, & 2.1.0), PyTorch 1.4.0, and MXNet 1.6.0
Tensorflow 1.15.2, 2.0.1, 2.1.0やPyTorch 1.4.0、MXNet 1.6.0をサポートしたAWS Deep Learning Containersがリリースされました。このコンテナはSageMakerやEKS、ECS、EC2を利用してセルフマネージドで運用しているKubernetesクラスタで利用可能です。 - Improve your training time, model stability and accuracy on Amazon Forecast by leveraging new hyperparameters now supported on DeepAR+
Amazon Forecastで3つのDeepAR+のハイパーパラメータがサポートされました。これによって学習時間の短縮や精度の向上などが期待できます。サポートされたハイパーパラメータは”num_averaged_models”、”leraning_rate_decay”、”max_learning_rate_decays”です。
- New AWS Deep Learning Containers with Tensorflow (1.15.2, 2.0.1, & 2.1.0), PyTorch 1.4.0, and MXNet 1.6.0
- 2/28(金)
- Amazon Connect makes it easier to customize the caller experience by adding attributes to existing contact flow blocks
Amazon Connectのコンタクトフローにおいて、Lambda関数からの戻り値やユーザが入力した値を変数とし、これを利用した分岐ロジックを組むことができるようになりました。これによって、これまでよりも少ないコンタクトフローブロック数で顧客体験をパーソナライズできるようになりました。 - Amazon EKS now available in the AWS China (Beijing) Region, operated by Sinnet, and the AWS China (Ningxia) Region, operated by NWCD
Amazon EKSが北京・寧夏の2つの中国リージョンでも利用できるようになりました。
- Amazon Connect makes it easier to customize the caller experience by adding attributes to existing contact flow blocks
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)