Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/9/23週
こんにちは、AWSソリューションアーキテクトの小林です。9月も下旬に入り、徐々に秋らしい雰囲気が強くなってきました。私は秋と言えば食欲の秋だったのですが、今年は心を入れ替えてスポーツの秋にしてみようと計画中です。といってもガッツリと運動するのはしんどいので、毎日続けられるようなジョギングやウォーキングが良さそうだと考えています(スポーツかと言われるとちょっと怪しいですが)。皆さんはどういった秋にするご予定でしょうか?
さて、それでは先週のアップデートを振り返ってみましょう。
2019年9月23日週の主要なアップデート
- 9/23(月)
- AWS Lambda Now Supports Custom Batch Window for Kinesis and DynamoDB Event Sources
Kinesis Data Stream/DynamoDB Streamsからイベントを受けてLambda Functionを起動する場合に、実行間隔を調整できるBatch Window機能がリリースされました。これまでは固定の間隔でLambda Functionが実行されていましたが、用途に応じて起動頻度を緩やかにすることでコスト最適化を図れるようになりました。
- AWS Lambda Now Supports Custom Batch Window for Kinesis and DynamoDB Event Sources
- 9/24(火)
- Amazon EC2 で vCPU ベースのオンデマンドインスタンス制限が利用可能に
EC2オンデマンドインスタンスの上限管理がvCPUベースのシンプルな形になります。これまではインスタンスタイプ毎に起動できる数という形で上限が設定されていましたが、スタンダードなインスタンスファミリ(A, C, D, H, I, M, R, T, Z)全体で1つの上限値が設定されます。なおF, G, P, Xについては別枠扱いなので、全部で5つの上限を管理すれば良くなるということです。2019年10月24日までは任意のタイミングで新しい上限管理方式にオプトインすることが可能で、それ以降はすべてのアカウントがvCPU数ベースでの上限管理方式に切り替わることになります。 - AWS Limit Monitor が vCPU ベースのオンデマンドインスタンス制限モニタリングのサポートを開始
vCPUベースの上限管理の開始に伴い、AWS Limit MonitorもvCPUベースの管理をサポートしました。AWS Limit MonitorはAWS Solutionsのひとつとして提供されており、他にも様々なソリューションが用意されていますので、興味があるかたは確認してみてください。
- Amazon EC2 で vCPU ベースのオンデマンドインスタンス制限が利用可能に
- 9/25(水)
- Amazon Aurora Serverless PostgreSQL が Data API のサポートを開始
Amazon Aurora Serverless PostgreSQLでもData APIが利用可能になりました。これによって、REST APIによってAurora ServerlessクラスタにSQLクエリを発行できるようになり、DBへ直接接続する必要がなくなります。特にLambda FunctionがAuroraへのアクセスを必要とする場合に有益です。この機能は東京リージョンでもご利用いただけます。Data APIには制約事項もありますので、是非ドキュメントをご一読ください。 - AWS Well-Architected Tool now available in the Asia Pacific (Tokyo) Region and localized into Japanese
ワークロードの状態を確認し、ベストプラクティスを導入する助けとなるAWS Well-Architected Toolが東京リージョンで利用可能になり、日本語もサポートされました。アーキテクチャ改善の為に便利なツールですので、ぜひお試しください(何か課題があれば、改善を計画することもお忘れなく)。 - AWS Direct Connect support for AWS Transit Gateway is Now Available in Six Additional Regions
お待たせいたしました。東京リージョンをはじめとする6つのリージョンでもAWS Direct ConnectがAWS Transit Gatewayをサポートしました。これによってこれまで以上に柔軟なネットワーク構成を取ることができるようになりますが、良い機会ですので信頼性の高い構成に関するナレッジをまとめたWebページをご確認ください。
- Amazon Aurora Serverless PostgreSQL が Data API のサポートを開始
- 9/26(木)
- Amazon SageMaker Neo is now Available in 12 additional Regions
一度学習した機械学習モデルの精度を損なうことなく、最適化を行うAmazon SageMaker Neoが東京を含む12のリージョンでも利用可能になりました。
- Amazon SageMaker Neo is now Available in 12 additional Regions
- 9/27(金)
- Amazon ECS supports Automated Draining for Spot Instances running ECS Services
Amazon ECSにおいて、スポットインスタンスの中断への対応を容易にするスポットインスタンスの自動ドレイン機能が発表されました。スポットインスタンスの中断予告通知を受け取ると、ECSはそのインスタンスをDRAINING状態に変更します。DRAINING状態のインスタンスでは新たなコンテナが起動しないように制御されるとともに、そのインスタンスで稼働するコンテナはクラスタ内の他のインスタンスで起動するようにスケジューリングされます。これによって、ECSクラスタの一部としてスポットインスタンスを利用しやすくなるはずです。
- Amazon ECS supports Automated Draining for Spot Instances running ECS Services
それでは、今週はこのあたりで。See you next week!
ソリューションアーキテクト 小林正人(@maccho_j)