Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/8/19週
ブログ投稿が遅くなってしまいましたが、8/19のアップデートを振り返ってみましょう。
2019年8月19日週の主要なアップデート
- 8/19(月)
- Amazon ECS がコンテナ単位でのスワップ領域パラメータのサポートを開始
Amazon ECSでEC2起動タイプを利用しているときに、コンテナ毎にスワップ領域の使用量を指定できるようになりました。レイテンシが重要な用途のコンテナではスワップを無効にし、突発的に広大なメモリ領域を必要とする事がある用途では最大スワップ容量を指定する、といった使い方ができます。 - Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) にスロークエリログの記録のサポートを追加
クエリプロファイラーによるスロークエリログが利用できるようになりました。利用者が設定したしきい値(標準は100msです)を超えるクエリについて、クエリプランと実行時間をCloudWatch Logsに記録できますので、アプリケーションのパフォーマンス改善に有用な機能です。
- Amazon ECS がコンテナ単位でのスワップ領域パラメータのサポートを開始
- 8/20(火)
- Amazon Redshift がクエリパフォーマンス向上のために最適な分散キーを推奨するようになりました
Redshift Advisorが頻繁にアクセスするテーブルに対して設定すべき分散キーをガイドしてくれるようになりました。推奨設定は実際のクエリ状況に基づいて分析され、効果が大きいものを表示するようになっています。Redshiftは超並列アーキテクチャに基づいているため、性能を発揮するためには適切な分散キーの設定が必要なのですが、今回のアップデートにより最適なものを設定するのが容易になりました。
- Amazon Redshift がクエリパフォーマンス向上のために最適な分散キーを推奨するようになりました
- 8/21(水)
- Windows シャドウコピーが、すべての Amazon FSx ファイルシステムでサポートされるようになりました
7月末にAmazon FSx for Windows File Serverでシャドウコピーが利用できるようになりましたが、新規に作成したファイルシステムのみが対象でした。つまり、以前に作成したファイルシステムでも設定できるようになり、ファイルシステムの再作成が不要になったというのがポイントです。
- Windows シャドウコピーが、すべての Amazon FSx ファイルシステムでサポートされるようになりました
- 8/22(木)
- Amazon Forecast の一般提供を開始
機械学習のテクノロジを利用して精度の高い予測機能を提供するAmazon Forecastが東京リージョンをはじめとするいくつかのリージョンで一般利用開始になりました。Forecastの利用に機械学習の知識は必要ありません。予測の元となるデータを入力するだけで予測モデルを構築しますので、ユーザはすぐに予測結果を利用することができます。 - AWS DataSync で SMB ファイル共有との間でのデータ転送が可能に
オンプレミスストレージとAmazon S3との間のデータ転送を自動的かつ高速に実行してくれるAWS DataSyncが、転送元としてSMBベースのファイルシステムをサポートしました。クライアントPCから利用するためのファイルサーバの多くはSMBベースですが、こういった場合にもDataSyncを利用したファイルの転送・バックアップが可能になりました。
- Amazon Forecast の一般提供を開始
- 8/23(金)
- Amazon ElastiCache で Redis クラスターモードのオンライン垂直スケーリングをリリース、非 Redis クラスターモードのスケーリングを改良
Amazon ElastiCacheのアップデートです。Redis Clusterを利用している場合に、オンラインのままノードのスケールアップ・スケールダウン(垂直スケーリング)ができるようになりました。また、今回のアップデートでRedis Clusterを利用していない場合でもスケーリング操作時の可用性が改善され、DNS書き換えに伴う数秒程度のダウンタイムだけでクラスタサイズを調整可能になっています。
- Amazon ElastiCache で Redis クラスターモードのオンライン垂直スケーリングをリリース、非 Redis クラスターモードのスケーリングを改良
それでは、今週はこのあたりで。See you next week!
ソリューションアーキテクト 小林正人(@maccho_j)