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Amazon QuickSight の更新 – 地理空間の可視化、プライベートVPCアクセス、その他
QuickSight の事例
本日、数万のお客様(スタートアップからエンタープライズまで、交通や法律、鉱業、医療などの様々な業界)がお客様のビジネスデータの分析とレポートのためにQuickSightを利用されています。
幾つか例を上げましょう。
Gemini は負傷した労働者を弁護するカリフォルニア弁護士に法的根拠の調達サービスを提供しています。彼らは、カスタムレポートの作成や一度限りのクエリの実行から、ドリルダウンとフィルタリングを使用した動的なQuickSightダッシュボードの作成と共有までを行っています。QuickSightは、販売パイプラインの追跡、注文のスループットの測定、注文処理パイプラインでのボトルネックの特定に使用されています。
Jivochat はウェブサイト訪問者とウェブサイトの所有者とを繋ぐ、リアルタイムメッセージングプラットフォームを提供しています。QuickSightを使用して、彼らはインタラクティブなダッシュボードを作成・共有しながら、元となるデータセットへのアクセスも提供しています。これにより、静的なスプレッドシートを共有するにとどまらず、誰もが同じデータを見ていることを保証し、現時点でのデータに基づいてタイムリーな決定を下すことを後押ししています。
Transfix は、小売業、食品・飲料、製造業およびその他の業種のFortune 500に名を連ねるリテールの荷送主に、荷物にマッチする配送業者を選択でき、ロジスティクスの可視性を高める、オンライン貨物市場です。QuickSightはBIエンジニアと非技術系ビジネスユーザーの両方に分析環境を提供しています。彼らはQuickSightを通じて、輸送ルート、運送業者効率性、プロセス自動化などのビジネスの鍵となる事柄や運営指標を吟味しています。
振り返り / 先読み
QuickSightに対するフィードバックはとても役に立っています。お客様は、自社のBIインフラを設定または実行することなく、従業員がQuickSightを使用してデータに接続し、分析を実行し、データに基づいた高速な決定を下すことができていると教えてくれます。我々は頂いたフィードバックをすべて歓迎し、それを使用してロードマップを推進し、1年で40を超える新機能を導入してきました。以下はその要約です:
- 2016年12月 – QuickSight Enterprise Edition.
- 2017年2月 – Amazon Athenaをサポート; SPICEデータの自動リフレッシュ予約
- 2017年4月 – KPIチャート, CSVエクスポート, ADコネクタ; US East(Ohio)で利用可能に; AWS CloudTrailによる監査ログに対応
- 2017年5月 – Presto と Apache Spark のコネクタ; SAML 2.0によるフェデレーションシングルサインオン
- 2017年6月 – Amazon Redshift Spectrumのサポート; 1-ClickでS3分析の可視化
- 2017年8月 – Asia Pacific (Singapore) と Asia Pacific (Sydney) で利用可能に
- 2017年9月 – 検索ボックスとフィルターグループ、Amazon S3 分析コネクタ; ダッシュボードからの分析の実行、非標準の日付と時間のフォーマット
- 2017年10月 – コンボチャート、行レベルのレキュリティ
今後のことを考えると、お客様に興味深い傾向が見られます。データの分析方法やレポート方法を詳しく見ていくうちに、サーバーレスのアプローチがいくつかの目に見えるメリットをもたらすことに気づき始めるのです。彼らは、Amazon Simple Storage Service (S3) をデータレイクとして使用し、QuickSight と Amazon Athena のコンビネーションによってクエリを実行することで、静的なインフラストラクチャ無しに迅速で柔軟な分析環境を手にしています。また、QuickSightのダッシュボード機能を活用し、ビジネスの結果や運用メトリクスを監視し、数百人のユーザーと彼らの洞察を共有しています。もしこのようなアプローチに興味がある場合は、Building a Serverless Analytics Solution for Cleaner Cities のブログポストや、 Severless Big Data Analytics using Amazon Athena and Amazon QuickSight のスライドを御覧ください。
新しい機能の追加と拡張
我々は、QuickSightが今後もお客様のニーズを満たすことを確認するために、お客様の声を聞き、それを学ぶことにベストを尽くしています。そして以下の7つの大きな機能をアナウンスできることを幸福に思います:
地理空間の可視化 – 位置情報データセットを地理空間に可視化することが可能になります。
プライベートVPCアクセス – VPC内、またはオンプレミスデータに対し、パブリックなエンドポイント無しにセキュアに接続できる新しい機能のプレビューに参加することができます。
フラットテーブルのサポート – ピボットテーブルに加えて、表形式レポート用のフラットテーブルを使用することができます。詳しくは Using Tabular Reports を参照ください。
SPICE上のデータに対して計算フィールドを適用する – SPICE上のデータに対して計算フィールドを適用することができます。詳しくは 分析への計算フィールドの追加 を参照ください。
ワイドテーブルのサポート – テーブルあたり1000カラムまで使用することができます。
「その他」をまとめて表示 – カーディナリティの高いロングテールデータを、「その他」としてまとめて表示することができます。詳しくは Amazon QuickSight でビジュアルタイプを使用する を参照ください。
HIPAA コンプライアンス – QuickSightでHIPAAコンプライアンス準拠のワークロードに対応できます。
地理空間の可視化
お待たせしました!地理的な識別子(国、都市、州または郵便番号)を含むデータから、数回のクリックで美しいビジュアルを作成できるようになりました。QuickSightはそれらのデータをマップ上の位置情報に変換しますし、緯度/経度にも対応しています。この機能を使用して、州ごとの売上を視覚化したり、店舗を配送先にマップしたりすることができます。視覚化のサンプルは次のとおりです。
詳しくは、Using Geospatial Charts (Maps) , と Adding Geospatial Data を参照ください。
プライベートVPCアクセスのプレビュー
もしあなたがAWS上(もしかすると Amazon Redshift や Amazon Relational Database Service (RDS) 、または EC2上かもしれません)または、パブリック接続の無いオンプレミス上のTeradataやSQL Serverにデータを保持している場合、この機能はあなたのためにあります。QuickSightのプライベートVPCアクセスは、ENIを使用してセキュアに、プライベートにVPC内のデータソースにアクセスします。AWS Direct Connect を使用してセキュアに、オンプレミス上のリソースにプライベートリンクを貼ることもできます。以下のような形です。
プレビューに参加する準備ができている場合、本日からサインアップ可能です。
— Jeff;
(翻訳:SA八木、元の記事はこちらです)