投稿日: May 15, 2023
本日より、AWS Distro for OpenTelemetry (ADOT) コレクターで、テイルサンプリングプロセッサとグループバイトレースプロセッサの一般提供が開始されました。ADOT は、OpenTelemetry プロジェクトのセキュアで本番環境に対応した、AWS サポートのディストリビューションです。今回のリリースにより、ADOT コレクターを高度な分散型トレースサンプリングのユースケースに使用できるようになりました。
今後は、ADOT コレクターでトレースのテイルサンプリングを適用できます。トレースのサンプリングにより、AWS X-Ray などのサービスに取り込むトレースの量を制御できるため、コストの削減に役立ちます。テイルサンプリングを使用すると、トレースのすべてのスパンが完了した時点でサンプリングに関する決定を実行できます。これにより、「すべてのエラーケースのうち 100% を取り込み、すべての成功ケースのうち 5% を取り込む」といったサンプリングポリシーの定義が可能になります。テイルサンプリングでは、コレクターの負荷特性を向上させ、コンピューティングリソースの使用量を減らすことができるほか、AWS X-Ray や Amazon OpenSearch など、分散型トレーシングバックエンドにトレースを保存するコストを削減できます。
コンテナサービスおよび Amazon EC2 用の ADOT コレクターの最新バージョンは、AWS CloudFormation テンプレート、AWS Command Line Interface、kubectl コマンド、ADOT EKS アドオンを使用して設定およびデプロイできます。
ADOT の詳細についてはデベロッパーポータルにアクセスし、最新リリースをダウンロードしてください。