投稿日: Dec 22, 2022
AWS IoT Core では、Google Protocol Buffer (Protobuf) でエンコードされたメッセージを AWS IoT Core ルールエンジンを使用して JavaScript Object Notation (JSON) 形式にデコードする機能を発表しました。これにより、Protobuf メッセージをデコードするために Lambda 関数を呼び出す必要がなくなり、IoT ルール で Protobuf をより簡単に直接使用できます。
Protobuf は Google の言語およびプラットフォームに依存しない、構造化データをシリアル化するための拡張可能なメカニズムです。Protobuf は低オーバーヘッドで CPU 使用率を低く保ちながら効率的にデバイスのメッセージペイロードをエンコードできるため、フィンテック、自動車、通信などの業界の IoT 顧客に人気のメッセージング形式です。AWS IoT Core はクラウドインフラストラクチャのプロビジョニングや管理を必要とせずに、何十億もの IoT デバイスを AWS クラウドに接続できるフルマネージド型のサービスです。ルールエンジンは AWS IoT Core の機能であり、IoT デバイスのデータをフィルタリングしてデコードを行って処理し、データを 15 以上の AWS およびサードパーティサービスにルーティングできます。
利用を開始するには、Protobuf 記述子ファイルを作成して S3 バケットの 1 つにアップロードします。記述子ファイルには、Protobuf から JSON へのスキーマ変換が含まれます。Protobuf でエンコードされたデータを IoT デバイスから取り込み、AWS IoT Core のルールエンジンのデコード機能を使用してデータを JSON 形式にデコードしてから、データをさまざまな AWS サービスやサードパーティサービスにルーティングできます。
Protobuf から JSON へのデコード機能は、AWS IoT Core が利用可能なすべての商用リージョンおよび AWS GovCloud (米国) リージョンで使用可能です。対象のリージョンは、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (香港)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン)、欧州 (パリ)、欧州 (ストックホルム)、中東 (バーレーン)、中東 (アラブ首長国連邦)、南米 (サンパウロ) のほか、AWS GovCloud (米国東部および米国西部) です。詳細については、開発者ガイドと料金ページをご覧ください。