投稿日: Oct 19, 2022
Amazon Simple Queue Service (SQS) は、FIFO キューの高スループットモードにおけるデフォルトクォータ引き上げの一般提供を発表しました。これにより、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト) リージョンでは、API アクションごとに 1 秒あたり最大 6,000 トランザクションを処理できるようになります。アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京) リージョンでは、API アクションごとのデフォルトスループットクォータが 1 秒あたり 3,000 トランザクションに引き上げられました。これは、現在の SQS FIFO キュースループットクォータと比較して、2 倍に増加しています。リージョンごとのデフォルトのスループットクォータの詳細な内訳については、SQS のドキュメントをご覧ください。
Amazon SQS はフルマネージド型のメッセージキューイングサービスで、マイクロサービス、分散システム、サーバーレスアプリケーションのデカップリングとスケーリングが可能です。Amazon SQS では、2 種類のメッセージキュー (標準キューと FIFO キュー) を利用できます。標準キューでは最大のスループットが得られ、配信順序はベストエフォート型で、配信は少なくとも 1 回行われます。FIFO キューは個別に順序の付けられたメッセージバンドルを処理するメッセージグループをサポートします。送信された順序でメッセージを 1 回だけ処理するように設計されています。
FIFO キューの高スループットモードにおけるデフォルトクォータが引き上げられたことにより、これまでサポートされていたよりも 2 倍高いレートでメッセージを送受信できるようになります。このスループットクォータの引き上げにより、デベロッパーは、複雑なエラー処理やメッセージ順序付けコードを記述することなく、大量のビジネスクリティカルなトランザクションデータを同期的に処理するアプリケーションを簡単に構築できるようになります。ユースケース例としては、銀行の取引ログ、株式相場表示、フライトトラッカー、最新価格表示、ニュース報道、在庫管理、などが挙げられます。
FIFO キューの高スループットモードの開始は簡単です。Amazon SQS コンソールに移動し、新規または既存の FIFO キューで高スループット FIFO オプションを有効にするだけです。SQS API を介して有効にすることもできます。FIFO キューの高スループットモードは、Amazon SQS が利用可能なすべての商用および AWS GovCloud (米国) リージョンで利用できます。Amazon SQS FIFO キューの詳細については、Amazon SQS のよくある質問と Amazon SQS デベロッパーガイドを参照してください。