投稿日: Apr 20, 2022
本日、建物や工場、生産ライン、設備などの実際実際のシステムのデジタルツインをデベロッパーが簡単に作成できるサービス AWS IoT TwinMaker の一般提供を発表します。スマートビルディング、製造、建設、エネルギー、電力・ユーティリティなどの業界で、お客様がより良いオペレーションと戦略的な意思決定を行うために、デジタルツインの導入が進んでいます。AWS IoT TwinMaker を使用することで、デジタルツインを構築するために必要なツールを手に入れ、生産工程のモニタリングと改善に役立てることができます。
AWS IoT TwinMaker を使用すると、データを再取り込みしたり別の場所に移動したりすることなく、さまざまなデータソースからのデータを接続することで、機器、プロセス、設備のデジタルツインの作成をすぐにスタートできます。ビルトインデータコネクタは、次の AWS のサービスに使用できます:機器および時系列センサーデータ向け AWS IoT SiteWise 、およびビデオデータ向け Amazon Kinesis Video Streams。AWS IoT TwinMaker は、他の AWS やサードパーティーのデータソース (Amazon Timestream、Snowflake、Siemens MindSphere など) で使用する独自のデータコネクタを作成するためのフレームワークも提供します。その後、AWS IoT TwinMaker の統合されたデータアクセス API を使用して、各データソースに個別にクエリを行うことなく、基になるデータソースにすべてのデジタルツインデータを簡単にアクセスできます。
AWS IoT TwinMaker では、エンティティ(炉、組立ライン、工場全体などのあらゆる物的資産やシステム)とそのコンポーネント(データコネクタなど)を使用して物理環境をモデル化し、接続されたデータソース間の関係を結合して理解するナレッジ(またはデジタルツイン)グラフを自動的に作成することで時間を節約できます。例えば、新しいデータソースを追加するなど、構築された環境が進化しても、簡単にモデルを更新できるため、デジタルツインは正確で最新の状態に保たれます。
デジタルツイングラフが作成されると、物理環境のコンテキストでデータを視覚化するができます。AWS IoT TwinMaker を使用すると、既存の 3D モデル (CAD ファイルやポイントクラウドスキャンなど) をインポートして、シンプルな 3D 合成ツールを使って物理空間とそのコンテンツ (工場や設備など) に関する 3D シーンを合成および配置できます。空間を意識したオペレーションの視覚化を作成するために、接続されたデータソースからのインタラクティブなビデオとセンサーデータ、接続された機械学習 (ML) とシミュレーションサービスからのインサイト、および機器のメンテナンスレコードとマニュアルを追加できます。AWS IoT TwinMaker には、デベロッパーがプラントオペレーターやメンテナンスエンジニアなどのエンドユーザー向けに Web ベースのアプリケーションをすばやく構築できるよう、Grafana および Amazon Managed Grafana のプラグインが含まれています。これは、Grafana Labs のオープンソースダッシュボードおよび視覚かプラットフォーム向けのフルマネージドサービスです。
AWS IoT TwinMaker は、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド) のリージョンで一般利用でき、その他のリージョンについても近日中に利用できる予定です。
詳細については、AWS IoT TwinMaker の製品ページ をご覧ください。また、デジタルツインの旅を支援する AWS パートナーを見つけるには、AWS IoT TwinMaker のパートナーページをご覧ください。AWS マネジメントコンソール を使用してスタートするか、GitHub リポジトリ でデジタルツインのアプリケーションのサンプルをご覧ください。