投稿日: Apr 1, 2022
Amazon ElastiCache for Redis は、アジアパシフィック (大阪) およびヨーロッパ (ストックホルム) リージョンで Global Datastore をサポート開始しました。Global Datastore は、ElastiCache for Redis の機能の 1 つです。高速で、信頼性が高く、安全なフルマネージド型クロスリージョンレプリケーションを実現できます。Global Datastore を使用すると、1 つのリージョンで ElastiCache for Redis クラスターに書き込みながら、他の 2 つのクロスリージョンレプリカクラスターでデータ読み取りができるようになります。これにより、リージョンをまたいだ低レイテンシーの読み取りおよび災害対策が可能となります。
グローバルフットプリントのリアルタイムアプリケーション向けに設計された Global Datastore は、通常 1 秒未満のレイテンシーでクロスリージョンレプリケーションを提供し、エンドユーザーにより近いジオローカル読み取りを提供することにより、アプリケーションの応答性を向上させます。まれにリージョンの劣化が発生した場合、健全なクロスリージョンレプリカクラスターの 1 つを、完全な読み取り/書き込み機能を持つプライマリクラスターに昇格させることができます。昇格は通常、開始後 1 分以内に完了し、このためアプリケーションは中断することなく利用可能です。クロスリージョンデータ転送トラフィックを保護するために、Global Datastore は、転送中に暗号化を使用します。
利用を開始するには、既存のクラスターを使用して Global Datastore をセットアップするか、新しいクラスターを作成してプライマリ (アクティブ) クラスターを指定します。Global Datastore は、ElastiCache の AWS マネジメントコンソールで数回クリックするだけで作成できます。また、最新の AWS SDK または AWS CLI をダウンロードすることで作成を自動化できます。詳細については、ElastiCache Global Datastore のドキュメントをご覧ください。
Global Datastore は、ElastiCache for Redis エンジンバージョン 5.0.6 以上、ならびに R5、R6g、R6gd、M5、および M6g ノードタイプで利用できます。本日より、Global Datastore がアジアパシフィック (ソウル、東京、シンガポール、シドニー、ムンバイ、大阪) 、ヨーロッパ (フランクフルト、パリ、ロンドン、アイルランド、ストックホルム) 、米国東部 (バージニア北部、オハイオ) 、米国西部 (北カリフォルニア、オレゴン) 、南米 (サンパウロ) 、AWS GovCloud 米国リージョン (米国東部、米国西部) 、カナダ (中部) リージョン、中国(北京、寧夏)の 21 リージョンで利用できるようになりました。コストは、Global Datastore の一部として作成されたすべてのノードのElastiCacheノードベースの料金に基づいて計算され、標準の AWS データ転送レートがプライマリリージョンから適用されます。Global Datastore は AWS 無料利用枠の対象ではありません。詳細については、ElastiCache の料金のページを参照してください。