投稿日: Oct 9, 2019
本日より、AWS Elemental MediaConvert では、H.264 (AVC) のシングルおよびマルチパス HQ (高品質) エンコーディングによる動画品質の向上、拡張された高速トランスコーディング機能、DASH 出力グループのオンデマンドプロファイルなどを含む、いくつかの新しい機能のサポートが追加されました。
AVC (Advanced Video Coding) を使用した "シングルパス HQ" および "マルチパス HQ" の向上によって、ピークビットレートを上げることなく、以前の出力と比較して高い動画品質 (VQ) を実現できるようになりました。同程度の VQ についても、より低いピークビットレートで実現できるようになっています。より優れた圧縮効率によってストレージや配信コストを削減でき、向上した VQ によって視聴者の満足度を高めることができます。
高速トランスコーディングには、2 つの新しい機能が備えられています。1 つは、高速トランスコーディングが有効になっているジョブの JPEG ファイルをフレームキャプチャする機能です。メタデータや他の目的に使用できる動画出力用のサムネイルを、より短い処理時間で生成できます。さらに、高速トランスコーディングに新しく "推奨" モードが追加されました。これにより、高速トランスコーディングの品質に満たないジョブもエラーになるのではなく、標準トランスコーディングモードにフォールバックされます。トランスコーディングジョブは、何らかの操作をしなくても自動的に再実行されるため、作業の手間が省けます。
最後に、オンデマンドプロファイルが DASH (Dynamic Adaptive Streaming over HTTP) 出力グループで利用可能になりました。MPD (Media Presentation Description) のマニフェストプロファイルを "メイン" ではなく "オンデマンド" に設定するだけで、このプロファイルを使用できます。 この設定により、DASH プレーヤーおよび DASH 対応デバイスの互換性が向上し、ストリーミングオプションが拡大します。
コンテンツライブラリを持つ動画プロバイダーは、AWS Elemental MediaConvert を使用すると、ブロードキャストおよびマルチスクリーン配信用のオンデマンドコンテンツを、どのサイズでも簡単かつ確実にトランスコードできます。MediaConvert は単独でも、AWS Elemental メディアサービスの一部としても機能します。AWS Elemental メディアサービスはクラウドベースのワークフロー基盤を構成する一連のサービスであり、動画の転送、トランスコード、パッケージ化、配信に必要な機能を提供しています。
AWS Elemental MediaConvert が利用できる AWS リージョンの一覧については、AWS リージョン表を参照してください。MediaConvert の詳細については、https://thinkwithwp.com/mediaconvert/ を参照してください。