投稿日: Sep 24, 2019
Amazon Transcribe は、音声をテキストに変換する機能をアプリケーションに簡単に追加できるようにする自動音声認識 (ASR) サービスです。これまで、Amazon Transcribe では Amazon S3-SSE を使用して文字起こし内容を暗号化していました。本日より、AWS Key Management Service (KMS) から独自の暗号化キーを使用して、S3 バケットに配置された文字起こし内容を暗号化できるようになりました。これにより、ユーザーは出力された文字起こし内容を保護する方法をより柔軟に制御できるようになります。希望する場合は、デフォルトの S3-SSE による暗号化方式を引き続き利用することもできます。
Amazon Transcribe を使用すると、音声および動画のコンテンツの分析が強化され、アクセシビリティと発見可能性が向上します。このサービスは幅広いユースケースで役立ちます。カスタマーサポートセンターでは、通話記録をテキストに変換し、そのデータを分析して、実用的なインテリジェンスに活用できます。メディアコンテンツの作成者は、字幕を付ける作業工程を自動化できるようになります。これによって、エンゲージメントとアクセシビリティが向上します。会議や訴訟の録音記録を保有している法律事務所や法執行機関では、そうした記録をタイムスタンプで区分けされた扱いやすい文字情報に書き起こすことで、検索できるようになります。また、マーケティング担当者や広告主は、動画ファイルから抽出したメタデータをベースにコンテンツの検出を強化することや、スポーツシューズの広告を料理番組でなくサッカーの試合の合間に入れるなどといった、ターゲットを絞った広告を配信することができるようになります。
KMS のキーベースの暗号化は、Amazon Transcribe を利用可能なすべての AWS リージョンで追加料金なしでご利用いただけます。この機能は Amazon Transcribe コンソールからお試しいただけます。また、コマンドラインインターフェイス (CLI) や AWS SDK を使用することもできます。詳細については、ドキュメントページを参照してください。