投稿日: Apr 30, 2019
AWS re:Invent 2018 ではプレビューとして S3 バッチオペレーションを発表しましたが、今日一般公開を発表いたします。新機能の S3 バッチオペレーションにより、単一の API リクエストを実行するか、S3 マネジメントコンソールで数回クリックを行うことで、Amazon S3 に保存された何十億ものオブジェクトをシンプルに管理できるようになりました。オブジェクトのプロパティやメタデータの変更のほか、バケット間でのオブジェクトのコピー、タグセットの置換、アクセスコントロールの編集、Amazon S3 Glacier にアーカイブされたオブジェクトの復元といったストレージ管理タスクを、どれほど多くの S3 オブジェクトに対しても、数か月ではなくわずか数分で実行できます。
S3 オブジェクトに一括で行う必要がある API 操作を実行するにあたっては、通常カスタムアプリケーションソフトウェアを準備する必要がありますが、S3 バッチオペレーションをご利用いただくことで、ソフトウェア開発に必要な時間とリソースを最大で 3 か月分節約できます。また、本機能により何十億さらには何兆もの S3 オブジェクトに対してカスタムの AWS Lambda 関数を実行することで、データ処理や画像ファイルのトランスコーディングといった、より複雑なタスクを実行することもできます。S3 バッチオペレーションでは、すべての変更内容や実行タスクにおいて、再試行の管理、経過のトラッキング、通知の送信、完成レポートの生成、AWS CloudTrail へのイベント伝達を実行します。
利用を開始するには、S3 バケット内すべてのオブジェクト一覧である S3 インベントリレポートまたはプレフィックスを使って、対象となるオブジェクトの一覧を指定するか、自ら対象となるオブジェクトのリストを用意する必要があります。次に、S3 マネジメントコンソールで、自動入力されたオプションメニューから必要な API 操作を選択します。これにより、S3 バッチオペレーションによって、対象となるオブジェクト一覧に対してリクエストされた変更が行われます。変更が完了したら、S3 バッチオペレーションはお客様に通知を送信し、実行された変更をアイテム化した完了レポートを自動生成します。
S3 バッチオペレーションはアジアパシフィック (大阪) 以外のすべての AWS コマーシャルリージョンでご利用いただけます。S3 バッチオペレーションは、AWS GovCloud (米国) リージョンでも利用可能です。
料金情報については、Amazon S3 の料金表ページをご覧ください。