投稿日: Mar 27, 2019

アマゾン ウェブ サービスが、Amazon S3 Glacier Deep Archive の一般提供開始を発表しました。これは、1 年の間めったにアクセスされないデータの長期保存のための、安全で耐久性のあるオブジェクトストレージを提供する新しい Amazon S3 ストレージクラスです。S3 Glacier Deep Archive は、1 GB あたりの月額料金 0.00099 USD (1 セントの 10 分の 1 未満、または TB 月単位ごとに約 1 ドル) からという、クラウドで一番低価格のストレージを提供します。これは、データをオンプレミスの磁気テープライブラリに保存して維持したり、データをオフサイトでアーカイブしたりするよりも低価格です。S3 Glacier Deep Archive の使用を開始するには、https://thinkwithwp.com/s3/storage-classes/ をご覧ください。

S3 Glacier Deep Archive ストレージクラスに保存されているオブジェクトはすべて地理的に分散した 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンにレプリケートおよび保存され、99.999999999% 以上の耐久性で保護され、12 時間以内に復元できます。S3 Glacier Deep Archive では、48 時間以内にペタバイト単位のデータを取り出すことができる大容量取り出しオプションも提供されています。7 種類のストレージクラスオプションを備える Amazon S3 は、今日のクラウドで利用可能な最も幅広いコスト最適化オプションを提供します。S3 Glacier Deep Archive によって AWS のデータアーカイブサービスを拡張し、保存と取り出しのコスト、取り出し時間に基づいて最適なストレージクラスを選択することが可能となります。S3 Glacier は、アーカイブされたデータを数分で取り出すオプションを必要としている方に最適です。1 年に 1〜2 回しかアクセスされないアーカイブ済みのデータのストレージコストを最小にしたいとお考えで、最初のバイトまで 12 時間あるいは 48 時間のレイテンシーを受け入れられる場合、S3 Glacier Deep Archive をお勧めします。すでに S3 Glacier ストレージクラスを使い慣れている場合、S3 Glacier Deep Archive は、少しの設定変更をするだけでとても簡単にお使いいただけます。S3 Glacier Deep Archive は、S3 ストレージクラス分析、S3 オブジェクトのタグ付け、S3 ライフサイクルポリシー、S3 オブジェクトロック、クロスリージョンレプリケーション、およびカスタマー管理型キーを含むサーバー側の暗号化などの S3 の機能と完全に統合されています。

S3 Glacier Deep Archive に保存したデータを取り出すには、Amazon S3 API または Amazon S3 マネジメントコンソールを使用して [復元] リクエストを開始します。復元によって S3 RRS ストレージクラスにデータの一時的なコピーが作成され、S3 Glacier Deep Archive のアーカイブデータは影響を受けません。一時的なコピーを S3 に保存しておく期間は日単位で指定できます。これにより、アーカイブされたオブジェクトで Amazon S3 GET リクエストを使用すると、S3 内の一時的なコピーにアクセスできるようになります。

S3 Glacier Deep Archive にデータを保存する最も簡単な方法は、S3 PUT API を使用して直接データをアップロードすることです。さらに、AWS Direct Connect と AWS マネジメントコンソール、AWS Storage Gateway、AWS コマンドラインインターフェイス、AWS ソフトウェア開発キットを使用して、あるいはインターネット上でデータを S3 Glacier Deep Archive にアップロードすることもできます。S3 Glacier Deep Archive は、AWS Storage Gateway のクラウドベースの仮想テープライブラリ機能であるテープゲートウェイと統合されています。この機能により、S3 Glacier または S3 Glacier Deep Archive のいずれかのストレージクラスで新しい仮想テープをアーカイブすることを選択することで、オンプレミスのテープベースのバックアップを管理し、毎月のストレージコストを削減できます。

Amazon S3 Glacier Deep Archive ストレージクラスは、すべての商用 AWS リージョンおよび AWS GovCloud (米国) で一般提供されます。S3 Glacier Deep Archive についての詳細は、Jeff Barr の新しいブログ記事およびAmazon S3 開発者ガイドのストレージクラスを参照してください。