投稿日: Jun 21, 2018
(更新) Amazon Relational Database Service (RDS) for Oracle は CPU 最適化と呼ばれる新機能を提供します。Oracle Database ライセンスの価値を高めるため、新しいインスタンスを起動するときにカスタムのコア数を指定する方法と、インテルハイパースレッディング (HT) テクノロジーを無効化にする方法の 2 つが提供されています。
Optimize CPUs for RDS Oracle は最近発表された Optimize CPUs for Amazon EC2 を利用しています。最近導入された X1 と X1e インスタンス以外にも、データベースライセンス利用を管理するための方法が複数あります。
多くの Oracle Database ワークロードでは、大きなメモリ、ストレージ、I/O 帯域幅が必要ですが、CPU には依存しないため、パフォーマンスに影響することなく、デプロイメント内の vCPU 数を減らすことができます。例えば、X1e.8xlarge インスタンスタイプは 32 個の vCPU を提供しますが、4、8、12、16、20、24、28、または 32 個の vCPU を選択的に使用して起動することができます。CPU が最適化されたインスタンスの時間当たりの価格は、フルサイズのインスタンスと同じですが、vCPU 数を管理する機能を使用することで、vCPU ベースのライセンスコストをニーズに合わせて最適化できます。
インテル HT テクノロジーは Amazon RDS for Oracle インスタンスタイプではデフォルトで有効ですが、一部のアプリケーションではそのメリットを享受するようには設計されていません。計算集中型のワークロードでは、コンテキスト切り替えによってパフォーマンス低下が発生することがあり、シングルスレッド CPU の方がパフォーマンスが良いことがあります。BYOL (Bring Your Own License: 自分のライセンスを使用する) でデータベースを使用している場合、Intel HT テクノロジーを無効化することで、アプリケーションのパフォーマンスおよびライセンス利用を細かく調整できます。
vCPU 数の設定とインテル HT テクノロジーの無効化は、RDS 管理コンソール、AWS SDK、または CLI で行うことができます。詳細については、AWS のブログと DB インスタンスクラスのプロセッサ設定ページの文書をご覧ください。
Amazon RDS for Oracle を使用すると、クラウド内で Oracle Database のデプロイを簡単にセットアップ、運用、スケールできるようになります。現在、すべてのパブリック RDS リージョンで CPU の最適化が利用できるようになりました。利用できるリージョンの詳細については、RDS Oracle 料金表をご覧ください。