投稿日: May 23, 2018
今後は、Amazon CloudWatch メトリクス 2 件、クエリのスループット、およびクエリの継続時間を利用して、Amazon Redshift クラスターのパフォーマンスとヘルスをモニタリングできます。これらのメトリクスは、Redshift クラスターのパフォーマンスをモニタリングし、クエリパフォーマンスを向上するために、ワークロード管理設定を調整するためのインサイトを提供します。また、コンソールでクエリパフォーマンスデータの表示ができるようユーザーインターフェイスを改善しました。
クエリスループットは、1 秒当たりに実行されるクエリの平均数を測定します。クエリ継続時間は 1 件のクエリを実行するのにかかる平均時間を測定します。これらのメトリクスを確認することで、クラスターの稼働状況をいつでも簡単に判別できます。
こうしたインサイトを使用して、Amazon Redshift Workload Manager (WLM) の設定を最適化したり、ETL や長時間実行クエリなどのプロセスをお客様の要件に応じて、1 日の異なる時間帯で設定したりできます。また、AWS サポートに問い合わせるときにはこれらのメトリクスやグラフを使用することで、コントロールが効かなくなったクエリなど、潜在的な問題を素早く診断しやすくなります。WLM の設定方法について詳しくは、クラスター管理ガイドのワークロード管理の設定のセクションを参照してください。
Amazon Redshift のコンソールではこれらのメトリクスをグラフィック環境で直接参照できます。左側のメニューでクラスターをクリックし、モニタリングしたいクラスターを選択します。その後、[DB Performance] (DB パフォーマンス) タブをクリックしてこれらのメトリクスを参照してください。
Amazon CloudWatch を使用することで、クエリのスループットが特定のしきい値を下回る、またはクエリのレイテンシーが通常より高くなると、通知アラームが出されるように設定できます。さらに詳しくは、Amazon CloudWatch アラームの作成を参照してください。
また、次のメトリクスとディメンション名の組み合わせを使用して、CloudWatch でこれらのメトリクスを取得できます。
クエリのスループット |
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CW メトリクス名 |
QueriesCompletedPerSecond |
CW メトリクス名 |
WLMQueriesCompletedPerSecond |
クエリの継続時間 |
|
CW メトリクス名 |
QueryDuration |
CW メトリクス名 |
WLMQueryDuration |
コンソールの [Queries] (クエリ) タブを介して各クエリのパフォーマンスを調査することもできます。各クエリの実行状況に対する詳細なインサイトを提供するために、[Execution Time] (実行時間)、[Rows Returned] (返された行数)、[Row Throughput] (行のスループット) などのフィールドを追加しました。さらに詳しくは、Redshift クラスター管理ガイドで、クエリ実行の分析のセクションをご覧ください。
新しいメトリクスのモニタリングは最新ビルド 1.0.2058 にて全 AWS 商用リージョンでご利用いただけます。Amazon Redshift のご利用状況については、AWS リージョンテーブルを参照してください。